南俣川 支流
大正滝
| 所在地 | 長野県木曽町
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|---|---|
| お勧め度 | ★★★★★ |
| 難易度 | ◆◆◆◆◆ |
| 訪問日 | 2010/07/03 2025/09/12 |
2025年09月12日
ここまでの道のりはちゃんと踏み跡があって、安心した歩みでしたが、大正滝に向かうには難儀します。
簡単に言えば、笹藪を越えて、ガレ場を通過して、ルンゼを下るって事です。
それが中々に苦労する。事故発生する可能性大ありなので慎重に行きましょう。
百間滝を終えて、まずは来た道を戻ります。
最初に現れる梯子(往路で言うと最後に下りた梯子)、ここは登りません。
梯子をやり過ごして、そのまま水平に崖沿いを進むようになります。
そして序盤はご存知の笹藪の大群がお出迎え。
迫ってくるゾンビゲーみたいにムチャクチャな数です。
肩で押したり、平泳ぎしたりして、笹の群集を突破しますがここであっきーさんにアクシデント。 笹の先端が目玉(白目の部分)に刺さり、出血してしまったようです。
幸い、視界も良好で行動にも問題ないようなのでそのまま進行を再開。
岩壁沿いは棚になっている事が多く、笹薮も少なく歩きやすい傾向にあります。 なので左手で岩壁を触りながら、岩壁からなるべく離れないよう進むのが一番楽な抜け方です。
下方に雄蝶滝が見えて来ます。
でも滝の周りは絶壁で近付けませんので、まだトラバースを続けます。
笹藪群を無事に突破すると細いルンゼが現れます。
さっきまで触っていた岩壁は遠くなってしまった。
前回はここから高さをあまり変えずに水平に移動しました。そしてその先で苦労したのを覚えています。
だから今回は一旦ルンゼを詰めて、岩壁まで上がって来ました。
このルンゼは落石ゴロゴロなので足を乗せる場所は慎重に選ばないとなりません。
無事に岩壁に着いたら、再び岩壁を触りながら北方向へ進みます。
そして大正滝へ向かう一番の難所、ガレ場の登場です。
ここをトラバースするのが滑落しそうでめちゃ怖い。
前回はこの通過に非常に神経がすり減らせれました。
誰が言い出したか覚えてないけど(多分はんぺんさん)、その大変さと危うさから畏怖の念を込めてこう名付けられた。
「変態トラバース」と。
前回はガレ場の下方からトラバースして越えました。
今回は岩壁沿いへと上方からアプローチとなりルートを変えていますので、変態度が下がるかも知れません。
もしかしたらただの普通の人になっていて安全に通過出来るかも知れない。そんな風にちょっと楽観してました。
ガレ場に足を踏み入れた時、「ああ、変わらねーなお前は」ってニヤついてしまった。
変態はやはり変態のままで、愛すべき危険をさらけ出していた。
大岩と砂で構成され、掴むところは無し。
スキー場ならコブが作られている上級者コースの斜度。つまりは滑ったら直滑降です。
私が先頭で進んでおり、砂地を固めて平らな足場を使って水平移動していく。
この砂の足場(足跡)が肝で、先頭側のメンバーはそこに乗れれば安定してトラバースが出来る。
しかし数人が通過すると、砂は崩れる。
砂が剥がれると次いで現れるのは露岩。
足を乗せる凹凸は極僅か。
そこに微妙に砂が乗っているので、転げる恐れが高まる。
この危うさが変態たる所以だ。
岩壁沿いではなく、もっと下方に通過しやすいポイントがないかを調べるもどこも変態を越えたド変態で近付くのも危険だ。 より変態度が増しているのが伺える。
「こいつ、鍛錬を怠らなかったな」とまたニヤついてしまった。
何とかロープを張って補助しようと辺りを見渡しつつ、ザックを下ろす。
するとイクミさんから「BALさん!」と叫ばれた。
振り返ると自分のザックがルンゼを転がっていた。
滑るんじゃなく、いい勢いで跳ねながら縦回転・横回転と暴れ落ちている。
スノボの大会だったら三回転(1080:テンエイティ)は余裕で、それなりにポイントを稼げたと思う。
こんなに転がるもんだなぁ、穴に落ちてネズミが拾ってつづらを貰えないかなとか他人事のように見ていた。
安定した場所に置いたと思っていたけど、確認不足だったのだろう。
ザックが転げ落ちた所は、大正滝へと下りていく予定のルンゼなので、ここから先で拾えるのは確定で失う事はない。
中に入っているのは財布とかバーナーとか、まぁ多分壊れてはいないだろうと願う。
しかし、ザックに入っていたロープを失ったのは今は痛い。
仲間もみんなロープを持っているので無いことはないけど、伸ばせる距離が短くなったのは申し訳ない。
とりあえずザックの回収は後回し。今は変態トラバースの突破に集中だ。
そうこうしている内にアライさんが岩壁の間に自生している藪木を見つけてくれた。
それは本当に奇跡の一本のようにひっそりと岩壁の隙間から生えていた。
引っ張ると根がしっかりしていて安定感がある。
ここに支点を取れる事で、ロープを真横に伸ばせて、トラバースの安全性は抜群に向上出来た。
滑落する心配は無くなり、全員が変態トラバースを越えた。
後はルンゼの下降。
掴む所が少なく、ここも滑落する恐れがある。
懸垂下降するまでではないが、念の為にロープを下ろして掴みながら下りていった。
そうして無事に百間滝・雄蝶滝の下流へと着地出来た。
ちなみにこの時点でザックを無事に回収。見た目は亀裂なども無く、ちゃんと背負えた。
雄蝶滝は上流にちょっと歩けばすぐに出会えます。
でも先に大正滝に会いたいので、雄蝶滝は帰りに立ち寄る事にして、下流へと歩みます。
もう別に難しい場所はないので、気ままに景色を楽しみながら歩いて、二本目に右岸から合流する沢に入れば大正滝のお出迎え。
幅広の分岐瀑。
それでいて直瀑なくらいの勢いで落ちてくるので勇ましくも美しい。
ドラクエで例えるなら女賢者と言った感じでしょうか。
憩いと癒しがあるのも良い滝の条件の一つ。
そう、大正滝の前は穏やかな地となっており、撮影も食事も優雅に出来るようになっています。
前回は雨だったので滝前でゆっくり出来なかったのが無念でした。
ようやくリベンジ。ここでのんびりさせて貰いましょう。
バーナーでお湯を沸かして、滝を見ながら温かいラーメンを啜る。
最高のショーだと思わんかね?
何のために再訪したのかって、この大正滝を見ながらラーメン食べたかったからよ。
埼玉から長野の王滝村まで車で走って、危ういトラバースを越えて、リュックを転がして、やっとありつけるサッポロ一番味噌ラーメン。
贅沢この上ない昼食でした。サイコーっす。
ちなみにここで落ちついてザック等の損傷具合を確認しました。
ザックは汚れたものの傷は無し。ザックの中にあるカメラやバーナーも凹み傷みもなし。
唯一あったのはスマホのカメラ、、、の保護カバーにヒビが入っていました。
後日、そのカバーを変えたらスッキリ綺麗。
ゴロンゴロンめっちゃ転がったのに損害なかったのはとても有難かったです。
ラーメン食べ終わったら、もう出発の時間。
もっとゆっくりしたいけど、まだ先に滝があるし帰りも長いので仕方ないね。
南俣川を元来た方に向かうと左から合流する沢との出合い。
ここを20分ほど登ると雌蝶滝に行けます。
割と斜度があって太ももが疲れたのを記憶している。
私はお腹一杯だったので、出合いの地点でのんびり昼寝させて頂きました。
これも贅沢な時間ですね。
そして最後は雄蝶滝。
百間滝のすぐ下流で、弟分みたいな感じ。
過去の写真と見比べると、全然姿が変わっていることにビックリ。
こんなに岩を抉っていると水の力は凄まじいですね。
これで滝巡りは終了!
あとは駐車場に戻るだけ。ってそれがまた大変なのよ。
変態トラバースは気を遣うし、藪漕ぎは怠いし、百間滝小屋までの登りでほぼ体力を使い切った。
中の湯駐車場までの登山道は、ノンストップで歩き続けた。
個人的には何度か休憩したかったけど、誰も足を止めないしグングン進むので振り切られないように踏ん張った。
みんな体力あり過ぎよ。
なんとか日没ギリギリ、ってかなんとかヘッドライトを使わないギリギリの明るさで駐車場に到着。
怪我無く全ての滝をコンプリートした皆さんは疲れながらも良い笑顔。
この笑顔を見るのも、滝巡りの醍醐味よね。
良い一日でした!
10:40 修験道の最後のハシゴ 通過
11:05 小ルンゼを登る
11:15 変態トラバース
12:30 南俣川下流
12:45 - 13:30 大正滝
13:40 - 14:25 雌蝶滝
14:30 - 15:00 雄蝶滝
16:50 百間滝小屋
18:05 中の湯駐車場 到着
簡単に言えば、笹藪を越えて、ガレ場を通過して、ルンゼを下るって事です。
それが中々に苦労する。事故発生する可能性大ありなので慎重に行きましょう。
百間滝を終えて、まずは来た道を戻ります。
最初に現れる梯子(往路で言うと最後に下りた梯子)、ここは登りません。
梯子をやり過ごして、そのまま水平に崖沿いを進むようになります。
そして序盤はご存知の笹藪の大群がお出迎え。
迫ってくるゾンビゲーみたいにムチャクチャな数です。
肩で押したり、平泳ぎしたりして、笹の群集を突破しますがここであっきーさんにアクシデント。 笹の先端が目玉(白目の部分)に刺さり、出血してしまったようです。
幸い、視界も良好で行動にも問題ないようなのでそのまま進行を再開。
岩壁沿いは棚になっている事が多く、笹薮も少なく歩きやすい傾向にあります。 なので左手で岩壁を触りながら、岩壁からなるべく離れないよう進むのが一番楽な抜け方です。
下方に雄蝶滝が見えて来ます。
でも滝の周りは絶壁で近付けませんので、まだトラバースを続けます。
笹藪群を無事に突破すると細いルンゼが現れます。
さっきまで触っていた岩壁は遠くなってしまった。
前回はここから高さをあまり変えずに水平に移動しました。そしてその先で苦労したのを覚えています。
だから今回は一旦ルンゼを詰めて、岩壁まで上がって来ました。
このルンゼは落石ゴロゴロなので足を乗せる場所は慎重に選ばないとなりません。
無事に岩壁に着いたら、再び岩壁を触りながら北方向へ進みます。
そして大正滝へ向かう一番の難所、ガレ場の登場です。
ここをトラバースするのが滑落しそうでめちゃ怖い。
前回はこの通過に非常に神経がすり減らせれました。
誰が言い出したか覚えてないけど(多分はんぺんさん)、その大変さと危うさから畏怖の念を込めてこう名付けられた。
「変態トラバース」と。
前回はガレ場の下方からトラバースして越えました。
今回は岩壁沿いへと上方からアプローチとなりルートを変えていますので、変態度が下がるかも知れません。
もしかしたらただの普通の人になっていて安全に通過出来るかも知れない。そんな風にちょっと楽観してました。
ガレ場に足を踏み入れた時、「ああ、変わらねーなお前は」ってニヤついてしまった。
変態はやはり変態のままで、愛すべき危険をさらけ出していた。
大岩と砂で構成され、掴むところは無し。
スキー場ならコブが作られている上級者コースの斜度。つまりは滑ったら直滑降です。
私が先頭で進んでおり、砂地を固めて平らな足場を使って水平移動していく。
この砂の足場(足跡)が肝で、先頭側のメンバーはそこに乗れれば安定してトラバースが出来る。
しかし数人が通過すると、砂は崩れる。
砂が剥がれると次いで現れるのは露岩。
足を乗せる凹凸は極僅か。
そこに微妙に砂が乗っているので、転げる恐れが高まる。
この危うさが変態たる所以だ。
岩壁沿いではなく、もっと下方に通過しやすいポイントがないかを調べるもどこも変態を越えたド変態で近付くのも危険だ。 より変態度が増しているのが伺える。
「こいつ、鍛錬を怠らなかったな」とまたニヤついてしまった。
何とかロープを張って補助しようと辺りを見渡しつつ、ザックを下ろす。
するとイクミさんから「BALさん!」と叫ばれた。
振り返ると自分のザックがルンゼを転がっていた。
滑るんじゃなく、いい勢いで跳ねながら縦回転・横回転と暴れ落ちている。
スノボの大会だったら三回転(1080:テンエイティ)は余裕で、それなりにポイントを稼げたと思う。
こんなに転がるもんだなぁ、穴に落ちてネズミが拾ってつづらを貰えないかなとか他人事のように見ていた。
安定した場所に置いたと思っていたけど、確認不足だったのだろう。
ザックが転げ落ちた所は、大正滝へと下りていく予定のルンゼなので、ここから先で拾えるのは確定で失う事はない。
中に入っているのは財布とかバーナーとか、まぁ多分壊れてはいないだろうと願う。
しかし、ザックに入っていたロープを失ったのは今は痛い。
仲間もみんなロープを持っているので無いことはないけど、伸ばせる距離が短くなったのは申し訳ない。
とりあえずザックの回収は後回し。今は変態トラバースの突破に集中だ。
そうこうしている内にアライさんが岩壁の間に自生している藪木を見つけてくれた。
それは本当に奇跡の一本のようにひっそりと岩壁の隙間から生えていた。
引っ張ると根がしっかりしていて安定感がある。
ここに支点を取れる事で、ロープを真横に伸ばせて、トラバースの安全性は抜群に向上出来た。
滑落する心配は無くなり、全員が変態トラバースを越えた。
後はルンゼの下降。
掴む所が少なく、ここも滑落する恐れがある。
懸垂下降するまでではないが、念の為にロープを下ろして掴みながら下りていった。
そうして無事に百間滝・雄蝶滝の下流へと着地出来た。
ちなみにこの時点でザックを無事に回収。見た目は亀裂なども無く、ちゃんと背負えた。
雄蝶滝は上流にちょっと歩けばすぐに出会えます。
でも先に大正滝に会いたいので、雄蝶滝は帰りに立ち寄る事にして、下流へと歩みます。
もう別に難しい場所はないので、気ままに景色を楽しみながら歩いて、二本目に右岸から合流する沢に入れば大正滝のお出迎え。
幅広の分岐瀑。
それでいて直瀑なくらいの勢いで落ちてくるので勇ましくも美しい。
ドラクエで例えるなら女賢者と言った感じでしょうか。
憩いと癒しがあるのも良い滝の条件の一つ。
そう、大正滝の前は穏やかな地となっており、撮影も食事も優雅に出来るようになっています。
前回は雨だったので滝前でゆっくり出来なかったのが無念でした。
ようやくリベンジ。ここでのんびりさせて貰いましょう。
バーナーでお湯を沸かして、滝を見ながら温かいラーメンを啜る。
最高のショーだと思わんかね?
何のために再訪したのかって、この大正滝を見ながらラーメン食べたかったからよ。
埼玉から長野の王滝村まで車で走って、危ういトラバースを越えて、リュックを転がして、やっとありつけるサッポロ一番味噌ラーメン。
贅沢この上ない昼食でした。サイコーっす。
ちなみにここで落ちついてザック等の損傷具合を確認しました。
ザックは汚れたものの傷は無し。ザックの中にあるカメラやバーナーも凹み傷みもなし。
唯一あったのはスマホのカメラ、、、の保護カバーにヒビが入っていました。
後日、そのカバーを変えたらスッキリ綺麗。
ゴロンゴロンめっちゃ転がったのに損害なかったのはとても有難かったです。
ラーメン食べ終わったら、もう出発の時間。
もっとゆっくりしたいけど、まだ先に滝があるし帰りも長いので仕方ないね。
南俣川を元来た方に向かうと左から合流する沢との出合い。
ここを20分ほど登ると雌蝶滝に行けます。
割と斜度があって太ももが疲れたのを記憶している。
私はお腹一杯だったので、出合いの地点でのんびり昼寝させて頂きました。
これも贅沢な時間ですね。
そして最後は雄蝶滝。
百間滝のすぐ下流で、弟分みたいな感じ。
過去の写真と見比べると、全然姿が変わっていることにビックリ。
こんなに岩を抉っていると水の力は凄まじいですね。
これで滝巡りは終了!
あとは駐車場に戻るだけ。ってそれがまた大変なのよ。
変態トラバースは気を遣うし、藪漕ぎは怠いし、百間滝小屋までの登りでほぼ体力を使い切った。
中の湯駐車場までの登山道は、ノンストップで歩き続けた。
個人的には何度か休憩したかったけど、誰も足を止めないしグングン進むので振り切られないように踏ん張った。
みんな体力あり過ぎよ。
なんとか日没ギリギリ、ってかなんとかヘッドライトを使わないギリギリの明るさで駐車場に到着。
怪我無く全ての滝をコンプリートした皆さんは疲れながらも良い笑顔。
この笑顔を見るのも、滝巡りの醍醐味よね。
良い一日でした!
10:40 修験道の最後のハシゴ 通過
11:05 小ルンゼを登る
11:15 変態トラバース
12:30 南俣川下流
12:45 - 13:30 大正滝
13:40 - 14:25 雌蝶滝
14:30 - 15:00 雄蝶滝
16:50 百間滝小屋
18:05 中の湯駐車場 到着
2010年07月03日
雨の欝陶しさは先に会った百間滝が消し去ってくれました。元気を貰って出発です。
目指すはその下にある3滝。本流の雄蝶滝、支流の雌蝶滝・大正滝。
登山道にある百間展望所から遠望するのが通常であり、この3滝へは道が全くありません。
よって自分で切り開くしかないです。想定としては雄蝶滝を左岸から回り込んで降下しようという事ですが、地形図上で描かれているのは崖マークだけです。危険であり困難であろうとは容易に想像出来ます。
地面がしっかり固まっていて視界が良好な晴れの時に目指したいのは山々ですが、百間滝の素晴らしさにテンションが上がっていたので、行ける所まで行ってみようと進みました。
今思えば危険をより増した状況で行くべきだったのか疑問ではあります。
百間滝から修験道を戻り、最初に現れる梯で道とお別れ。
雄蝶滝をグルリと囲んでいる左岸崖沿いの棚上を進んで行きます。
左手は崖を触りつつ、薮を漕いで前へ前へ。この辺りは安定的な足場です。
余り高さを変えずに、トラバースのように移動していくと、突き上げる高い岩盤が出て来るので、ここで一旦薮の中を下降します。まだこの辺りは切れ落ちている崖の上にいるので、滝下にはアプローチ出来ません。
その岩盤を回り込むとルンゼが現れます。
ここは草も生えており斜度はきつくないので足元を固めつつトラバース。
下を見ると切れた崖が見える為に中々緊張します。
ちょうどこの辺りが雄蝶滝の正面になり滝の姿を確認出来ます。
しかしまだ滝よりも上にいて近付けないもどかしさを感じます。
滝を横目に離れるようにルンゼを乗り越し進みます。
次に視界に現れたのはまたもルンゼ。
ここが最大の難所です。
下部はまだ崖の上でストンと落ちているので沢に下りられず、またもトラバースを強いられますが、先程のルンゼとは様相が全く違います。
砂利と大岩で作られたルンゼで、傾斜は相当きついです。
まともには立っていられない。
砂利がギュッと固く締まっている斜面に小石が乗っけられている状態で、乗ると小石に足を掬われてしっかりと踏めない。
大岩も厄介でちょっと重みを加えると簡単に転がり始め、下部にある崖に勢いよく吸い込まれる始末。
不安定この上ないトラバース。
掴むものもなければ、足を乗せる斜面も信用出来ない。
バランス崩して滑ってしまったら崖下に一直線。
斜面を思いっきり蹴り崩し、足元を固めていく。
野球のピッチャーがマウンドを固める姿に似ている動き。
踵をガツガツと打ち下ろしたり、サッカーボールをトゥキックするように蹴り込む時もありました。
一歩一歩足場を作りながらのトラバースは物凄く疲れます。
ただでさえ雨で辟易しているのに、その中で集中を持続するのは大変で相当消耗させられました。
このルンゼを乗っ越すと崩落地のようなザレ場。 下には沢が見えます。
切り立った崖は先程の激悪ルンゼで終わりを告げました。
ザレ場に立つには急斜面を下りなければならず、ここは万全にロープを出し懸垂下降で着地。
岩が積み重なっているだけのザレ場は踏むと沈み不安定であり落石をよく起こしますが慎重に進めば問題無し。
あとは見えている雄蝶滝を目指してまっしぐら。
途中、見上げると先程のルンゼが見え、よく渡ったものだと関心する。
さぁ雄蝶滝の滝下。
落差は30m程か。中腹で弾け飛ぶ姿はカッコイイ。
取り囲む崖もまた圧巻、男らしさを存分に発揮しており力を貰いました。
百間滝の分岐から滝下までの所要時間は2時間20分程でした。
7人での行動で一人づつロープで確保しての移動ですので、小人数でしたらもっと短い時間で到達可能だと思います。
時間もだいぶ押しているいるので、次の滝を目指すように頭をスイッチ。
まず先に下流奥にある大正滝へ向かいます。
ここからは沢を下りていくので沢靴でないと厳しいです。
ちなみに百間と雄蝶だけなら登山靴で行きます。
沢の中を入って行き下流に向かいます。特に難所はなく進める所を進めばOK。
雌蝶滝の掛かる沢が合流しますがとりあえず後回し。そのまま沢を下りていきます。
再び右岸から沢が合流するので、この沢に入るように右に折れます。
本流からそれほど離れていない大正滝の姿はすぐに確認出来ました。
雄蝶滝からおよそ25分での到着です。
この3滝の中で1番素晴らしい滝です。
落差は30m程で雄蝶滝と変わりないですが、何よりも水の流れが美しいです。
分岐瀑に属すると思いますが、それ程なだらかではなく落ちる勢いもあり飛沫も申し分ないです。
見る角度によって全く別の滝になるので撮影には持ってこいでありますし、近づけば迫力を肌で感じられるしで、万人に感動を与える滝だと感じました。
時間に余裕がないので、未練タラタラに背を向けて最後の雌蝶滝へ向かいます。
本流を一旦戻り、先程通り過ぎた右岸からの枝沢に入ります。
ここも難所はありませんでしたが、岩が大きくグングン高度を上げて行くので体力を相当消費します。
この沢だけは息切れし何度も止まっては呼吸を整えました。
岩をよじ登ったり飛んだり、とにかく太腿を持ち上げる動作に忙しい。滝の姿は見えているものの遠い。
ゼーゼー息を吐きながら、大正滝から20~25分程で滝下に到着。
肉厚な一本の滝で、駆け落ちる水は凄まじく速く、これまた力強い。
雌というよりはこれも雄の迫力を持っています。
この雌蝶滝は激悪ルンゼから遠望出来ており、それはそれは大きい滝だと感動していたのですが、実際に見えるのは他と変わらず30m程。
遠望で見えていた姿とは違うので、全容は見えていないのだと思います。
これを高巻けばもう一つ滝があるのだろうと想像出来ますし、左岸のガレ場を登れば越えられるだろうと判断しましたがタイムアップです。
この下段の滝でも十分に満足していたので、惜しみはせずに戻ります。
来た道を戻るのは相当の時間を要しました。
ルンゼでは緊張を強いられますし、帰りはロープの回収もあるので予想よりも時間を食いました。
ルンゼを終えて、修験道に登り、登山道にある百間小屋に戻ってきた時には薄暗くなっていました。
小屋でちょっと休憩してヘッドライトを装備して登山道を歩く。
小屋に着いた辺りで体力の低下が著しかったので、帰路は相当しんどいものがありました。
とにもかくにも闇の中で無事に駐車場へ戻って来れ安堵に包まれました。
この滝巡りでは学ばされる事が多かったです。
雨の中では予想以上に体力を削られる事が身に染みました。
平静さも奪われていた状況の中、危うい点もありました。
無事に帰還出来たのは奇跡とも言えるかも知れません。
滝に感謝。試練をありがとう。
6:45 中の湯駐車場出発
7:45 百間小屋
8:35 - 9:20 百間滝
9:45 百間分岐
12:05 - 13:00 雄蝶滝
13:25 - 13:55 大正滝
14:20 - 14:40 雌蝶滝
17:10 百間分岐
19:15 中の湯駐車場
(正確な時間ではありません。あくまでも概算です)
目指すはその下にある3滝。本流の雄蝶滝、支流の雌蝶滝・大正滝。
登山道にある百間展望所から遠望するのが通常であり、この3滝へは道が全くありません。
よって自分で切り開くしかないです。想定としては雄蝶滝を左岸から回り込んで降下しようという事ですが、地形図上で描かれているのは崖マークだけです。危険であり困難であろうとは容易に想像出来ます。
地面がしっかり固まっていて視界が良好な晴れの時に目指したいのは山々ですが、百間滝の素晴らしさにテンションが上がっていたので、行ける所まで行ってみようと進みました。
今思えば危険をより増した状況で行くべきだったのか疑問ではあります。
百間滝から修験道を戻り、最初に現れる梯で道とお別れ。
雄蝶滝をグルリと囲んでいる左岸崖沿いの棚上を進んで行きます。
左手は崖を触りつつ、薮を漕いで前へ前へ。この辺りは安定的な足場です。
余り高さを変えずに、トラバースのように移動していくと、突き上げる高い岩盤が出て来るので、ここで一旦薮の中を下降します。まだこの辺りは切れ落ちている崖の上にいるので、滝下にはアプローチ出来ません。
その岩盤を回り込むとルンゼが現れます。
ここは草も生えており斜度はきつくないので足元を固めつつトラバース。
下を見ると切れた崖が見える為に中々緊張します。
ちょうどこの辺りが雄蝶滝の正面になり滝の姿を確認出来ます。
しかしまだ滝よりも上にいて近付けないもどかしさを感じます。
滝を横目に離れるようにルンゼを乗り越し進みます。
次に視界に現れたのはまたもルンゼ。
ここが最大の難所です。
下部はまだ崖の上でストンと落ちているので沢に下りられず、またもトラバースを強いられますが、先程のルンゼとは様相が全く違います。
砂利と大岩で作られたルンゼで、傾斜は相当きついです。
まともには立っていられない。
砂利がギュッと固く締まっている斜面に小石が乗っけられている状態で、乗ると小石に足を掬われてしっかりと踏めない。
大岩も厄介でちょっと重みを加えると簡単に転がり始め、下部にある崖に勢いよく吸い込まれる始末。
不安定この上ないトラバース。
掴むものもなければ、足を乗せる斜面も信用出来ない。
バランス崩して滑ってしまったら崖下に一直線。
斜面を思いっきり蹴り崩し、足元を固めていく。
野球のピッチャーがマウンドを固める姿に似ている動き。
踵をガツガツと打ち下ろしたり、サッカーボールをトゥキックするように蹴り込む時もありました。
一歩一歩足場を作りながらのトラバースは物凄く疲れます。
ただでさえ雨で辟易しているのに、その中で集中を持続するのは大変で相当消耗させられました。
このルンゼを乗っ越すと崩落地のようなザレ場。 下には沢が見えます。
切り立った崖は先程の激悪ルンゼで終わりを告げました。
ザレ場に立つには急斜面を下りなければならず、ここは万全にロープを出し懸垂下降で着地。
岩が積み重なっているだけのザレ場は踏むと沈み不安定であり落石をよく起こしますが慎重に進めば問題無し。
あとは見えている雄蝶滝を目指してまっしぐら。
途中、見上げると先程のルンゼが見え、よく渡ったものだと関心する。
さぁ雄蝶滝の滝下。
落差は30m程か。中腹で弾け飛ぶ姿はカッコイイ。
取り囲む崖もまた圧巻、男らしさを存分に発揮しており力を貰いました。
百間滝の分岐から滝下までの所要時間は2時間20分程でした。
7人での行動で一人づつロープで確保しての移動ですので、小人数でしたらもっと短い時間で到達可能だと思います。
時間もだいぶ押しているいるので、次の滝を目指すように頭をスイッチ。
まず先に下流奥にある大正滝へ向かいます。
ここからは沢を下りていくので沢靴でないと厳しいです。
ちなみに百間と雄蝶だけなら登山靴で行きます。
沢の中を入って行き下流に向かいます。特に難所はなく進める所を進めばOK。
雌蝶滝の掛かる沢が合流しますがとりあえず後回し。そのまま沢を下りていきます。
再び右岸から沢が合流するので、この沢に入るように右に折れます。
本流からそれほど離れていない大正滝の姿はすぐに確認出来ました。
雄蝶滝からおよそ25分での到着です。
この3滝の中で1番素晴らしい滝です。
落差は30m程で雄蝶滝と変わりないですが、何よりも水の流れが美しいです。
分岐瀑に属すると思いますが、それ程なだらかではなく落ちる勢いもあり飛沫も申し分ないです。
見る角度によって全く別の滝になるので撮影には持ってこいでありますし、近づけば迫力を肌で感じられるしで、万人に感動を与える滝だと感じました。
時間に余裕がないので、未練タラタラに背を向けて最後の雌蝶滝へ向かいます。
本流を一旦戻り、先程通り過ぎた右岸からの枝沢に入ります。
ここも難所はありませんでしたが、岩が大きくグングン高度を上げて行くので体力を相当消費します。
この沢だけは息切れし何度も止まっては呼吸を整えました。
岩をよじ登ったり飛んだり、とにかく太腿を持ち上げる動作に忙しい。滝の姿は見えているものの遠い。
ゼーゼー息を吐きながら、大正滝から20~25分程で滝下に到着。
肉厚な一本の滝で、駆け落ちる水は凄まじく速く、これまた力強い。
雌というよりはこれも雄の迫力を持っています。
この雌蝶滝は激悪ルンゼから遠望出来ており、それはそれは大きい滝だと感動していたのですが、実際に見えるのは他と変わらず30m程。
遠望で見えていた姿とは違うので、全容は見えていないのだと思います。
これを高巻けばもう一つ滝があるのだろうと想像出来ますし、左岸のガレ場を登れば越えられるだろうと判断しましたがタイムアップです。
この下段の滝でも十分に満足していたので、惜しみはせずに戻ります。
来た道を戻るのは相当の時間を要しました。
ルンゼでは緊張を強いられますし、帰りはロープの回収もあるので予想よりも時間を食いました。
ルンゼを終えて、修験道に登り、登山道にある百間小屋に戻ってきた時には薄暗くなっていました。
小屋でちょっと休憩してヘッドライトを装備して登山道を歩く。
小屋に着いた辺りで体力の低下が著しかったので、帰路は相当しんどいものがありました。
とにもかくにも闇の中で無事に駐車場へ戻って来れ安堵に包まれました。
この滝巡りでは学ばされる事が多かったです。
雨の中では予想以上に体力を削られる事が身に染みました。
平静さも奪われていた状況の中、危うい点もありました。
無事に帰還出来たのは奇跡とも言えるかも知れません。
滝に感謝。試練をありがとう。
6:45 中の湯駐車場出発
7:45 百間小屋
8:35 - 9:20 百間滝
9:45 百間分岐
12:05 - 13:00 雄蝶滝
13:25 - 13:55 大正滝
14:20 - 14:40 雌蝶滝
17:10 百間分岐
19:15 中の湯駐車場
(正確な時間ではありません。あくまでも概算です)












