西椎屋の滝



旧落ち口

Data 西椎屋の滝
落差83m
大分県玖珠郡玖珠町
現地へ 湯布院町の北西部。国道387号より、案内に従い進む。分かり易い。徒歩20〜30分程で滝見台。
コメント 滝壺はとても濁っており、荒れた渓谷に佇む一条の滝のように思いますが、実はすぐ奥にダムがあり、そこから水を送り出している。これを滝と呼んでいいのかどうか…。以前に訪れたときは、ここには流れてなく、右手から滝が流れていました。つまりダムの流れによって滝の出場所が変わると言うわけです。
この滝見台までは階段を降りる一方。ですので帰りは階段をひたすら登ることになります。結構しんどいです。
こんな滝でも真下から見たくて、道なき所を木を伝って滝壺まで行きました。しかし、カメラのフィルム切れで写真が取れなかったのです。うっかりしてました。悔しい思い出です。

2006年11月
久しぶりの訪問。紅葉の時期と期待していたのですが、まだ早かったみたいです。むしろあまり紅葉する一帯ではないように思えます。秘境と言う感じで雰囲気は良いですけれど、ダムが無ければ…。

昔のネガフィルムを整理していたら写真が見つかりました。自分の記憶はいい加減だなと思いましたが、西椎屋の滝下からの写真です。
旧落ち口からの滝といって良いのでしょうか。全く違う形の滝ですが、同じ西椎屋です。現状の流れのもっと右壁から流れていました。
この時は本当に豪瀑で、下の展望台に居ると飛沫で凄くて落ち着いて見れない状況でした。
次に訪問した時は、落ち口も姿も変わっていてビックリと共にガッカリでしたね。
写真は「写るんです」で撮ったものなので、質が悪くてすいません。

2010年3月
ろくな写真が無かった事もあり、今度はしっかりと滝壺から見上げたいと思い再訪問。
過去に展望台(左岸)から下流に向かう踏み後をたどり、適当な所から斜面を下りて滝壺へ行きましたが、今回は右岸からのアタック。
というのも地形図を見て、下流にある貯水(治水?)堤用の道が滝壺近くまで伸びていたので、そこから進めば楽に行けるのではと踏んでいました。
それに「夫婦滝」の後に行けるというのも理由の一つです。
夫婦滝を見終わり、道路は西椎屋の方向に伸びています。
この道はアスファルトで整備されていて、落石もあまり無くスムーズに走行出来ます。
道路の終点に貯水堤があり、そこには5・6台は駐車可能な広いスペースがありました。
そこから沢沿いに遡行しようと思いましたが、貯水池と提体があり進めません。
一旦道路を戻るように歩き、夫婦滝の沢に掛かる橋を越えて(夫婦滝の沢の左岸に移る)、そこから山斜面に入って行きました。
道では無いので倒木を跨いだり薮を掻き分けたりしますが、斜面の傾斜はゆるく問題なく歩けます。
正面に池が見えて来るので、ちょっと上流へトラバース気味に歩き、沢床へ着地。
もうこの時点で巨瀑は見えています。
展望台側を見ると一面の崖。過去の自分はどこを下りて来たのか不思議に思いました。
もう滝は目の前。渡渉して難無く滝壺へ到着。駐車スペースから15分前後で到着できました。
右も左も高い崖に覆われた滝、予想以上に大きな滝壺。迫力満点ではありますが、真下に行けないのが寂しい。
滝と20mは離れていると思いますが、それでも飛沫を微かに感じます。これだけ滝と遠いのに飛沫が届くのは豪快である証拠。
上にあるダムさえ忘れられれば、心に残る素晴らしい滝の一つだと感じてます。
他写真
訪問日 1997/11/05
1999/04/26
2006/11/16
2010/03/13

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