中の滝



Data 住所 仙北市
評価(5段階) ★★★★★
難易度(5段階) ◆◆◆◆
現地へ 宝仙湖の北西部。
国道341号の湯渕橋から西へ林道を進み、湯渕沢付近で駐車。徒歩90分前後。
コメント 湯渕沢には大きな滝が二つ。この「中の滝」と、その上流にある「二天の滝」です。
この中の滝は、はっきりと二段になっている滝で、上部は跳ね滝を伴う分岐瀑、下部は幅広の直瀑の構成であり、直瀑・段瀑・分岐瀑・跳ねと様々な滝姿をいっぺんに見られる贅沢な滝です。
私だけだと思いますが、この滝を見たとき水飴を想像し、とても甘い感覚に浸りました。

道は沢沿いを進むので、迷う事はないと思います。
国道341号から湯渕沢に進む林道(ダート)を走り、そこから沢沿いのダート道に折れるのですが、その入り口は崩落跡地になっていて、車では進めなくなっていました。実際には轍があったので、その崩落地を越えた車もあるのでしょうが、かなりの凹凸で私の車では無理と判断してそこから歩き始めました。
そのダート道を走行できていれば20分程は短縮できるのではないかと思います。
湯渕沢左岸に伸びる平坦な林道を歩き、ようやく沢の渡渉点。そこからは右岸・左岸に何度か渡渉しながら進みます。
この辺りから道が分かり辛くなりますが、踏み跡や廃道も見かけられます。
その道を辿って進めば沢に入らずに進めたのですが、朝露のかかる葉が茂っていて、全身ビショ濡れになってしまいそうだったので、その道は進まず、沢に入りながら上流を目指しました。
どこまでも続く平坦な沢で紅葉が美しく目を楽しませてくれますが、体的に物足りない沢でちょっと飽きがきました。
全く難所はなく、ずっとなだらかな沢。まだかまだかと前方を睨みながら進み、ようやく滝の姿を発見。
嬉しくて全力疾走。走れるくらい気楽な沢ですが、怪我でもしてたらと想像し反省してます。
広い滝壺に視界を遮る岩壁が存在感を倍増。正面に見えるのは優しい直瀑。その奥には滝水の演舞が見られます。美しさのテーマパーク。心踊り続けました。

さてこの沢の上流には「二天の滝」が待っている。右岸の微かな踏み跡を辿り、大高巻きしこの滝を越えました。
ちなみに左岸からの高巻きだと上段を間近で眺めつつ越えられるようです。かなりの危険を伴うようですが。

往きは沢の遡行で約90分。帰りは廃道を利用して60分でした。
他写真
訪問日 2008/10/19

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