所在地
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新潟県南魚沼市
(←クリックすると国土地理院のHPにて位置を確認できます) |
評価(5段階) |
★★★★★
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難易度(5段階) |
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現地へ |
関越道「大和P.A」の東。
国道291号から県道265号で東へ。県道の終点まで進みそこから林道を歩く。
徒歩40〜50分。危険を伴う。 |
訪問日 |
2023年05月06日
2008年09月06日
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2023年5月
サナギ滝を無事に終えて、林道に戻ってきました。
直線距離はさほどではなかったものの、疲労感は中々で、「もうこれで終わってもいい」と思いましたが、「だから、ありったけを・・・!」と気合いを入れ直しました。
サナギ滝から林道を戻ると、往きに見たオツル滝が見えて来ます。
その左岸(オツル滝から20m位離れた所)に急斜面ながら踏み跡があります。
ここがカグラ滝へのアプローチ起点です。
足だけでは登れない急斜面を、脇に自生している藪木を掴んでヨッコラショっと登ります。
その先は踏み跡濃いめでグングンと登っていきます。
本来そのまま踏み跡を辿って進んでいくと、わずかな草しか生えていない急斜面の岩壁を、設置されている鎖を頼りに通過する緊張のトラバースがあるのですが(ここがカグラ滝の難所)、どうにも見つからない。
ここからトラバース道だと分かる木の目印があったものの、先には踏み跡が見えないし鎖があるか分からない。
崩れたのか、鎖を取り外したのか何とも判断出来ないけど、とにかくルートはここで終わっていた。
これじゃカグラ滝は出会えないかと半ば諦めたけれど、目を凝らすと更に斜面を登っていく踏み跡が見えました。
これはただ単に獣道であり、カグラ滝に向かうのではないかも知れないし、斜面の作りが踏み跡に似てるだけかもしれない。
半信半疑のまま相変わらずの急斜面を更に登っていくと横切れない岩壁が緩やかになり、木を掴みつつトラバースが出来ました。
すると滝の音が聞こえてきて、カグラ滝の中間部辺りの高い位置にいることが分かりました。
あとはそこからこれまた急斜面を慎重に下っていくと、カグラ滝に到着です。
約40分程で到着です。
難所である岩壁トラバースを更に大きく高巻くことで割と安全に来れました。
正直、岩壁トラバースは物凄く怖かった記憶があるので、今回の大きく回り込む方が、疲れるけれど気は楽でした。
久しぶりのカグラ滝とのご対面。さすが雪解け時期なので水量がハンパない。
図太いレーザービームかのような水柱。
献血の針くらい太いし、タピオカミルクティーのストローくらい太い。想像よりも太くてビックリって事です。
ヒョングリ滝なのだか、水量多過ぎでちょっとよく分からない状況になってる。
とにかく勢いがあり滑って落ちる水が速い。
「元気ねぇ〜」って大堀恵並みに感嘆と言ってしまった。
前回は普通に対岸へ渡れたけれど、今回はさすがに無理だね。足を乗せたら柔道の足払いのように転ばされるだろう。
水量だけでも満足だけど、有り難い事に青空も出てくれた。午後から雨予報だったのに逆転してくれた。
雨が降らないだけ儲けものと思ってた今日の滝巡りだったけど、まさかの大歓迎に物凄〜くテンション上がりました。
帰路は元来た道を戻るだけ。高巻きの急斜面は滑落しないように藪を掴めば特に危険な事はないです。
鎖の恐々トラバースが無くなったのなら、今後はこれがカグラ滝への正規ルートとして一般化すればより踏み跡が濃くなるかも知れないね。
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2008年9月
大変素晴らしい滝であること以外、何とも説明し難い滝です。
落差は全体で80mと言われています。斜度は45度位でしょうか。その角度の滝はいくら落差があっても穏やかで迫力に欠けるようになりますが、この滝は暴れるように水が流れ落ちてくるので豪快な滝になっています。
そしてこの剥き出しの岩盤が開けた空間を作り、丸裸な滝を見させてくれます。
これが心地よい。日々のストレスや疲労があっさりと昇華してしまう力を持っています。
写真では伝わりづらい滝であり、写真で見るのと実際に姿を見るのとでは極端にギャップを感じる滝です。
しかし、この滝に出会うには困難を強いられます。時間は1時間以内とそれほど長くは無いですが、危険を伴います。
林道を歩き始めると、すぐにカグラ滝が遠望できます。はるか遠くからでもその姿を確認でき、その大きさを把握できます。
20分ほど林道を歩くと、カグラ滝を持つオツルミズ沢と出合います。ちなみにその出合いにはオツル滝という10m程の滝が見えます。
沢を遡行するのは大変困難なのでここから林道を離れ高巻き用の道を登る事になります。
沢の左岸に高巻き道があります。その沢を過ぎ20mほど林道を進んだ所に踏み跡があり、見上げた岩盤の所に「山岳会」のペンキの文字が岩に書かれているので分かると思います。
足だけでは登っていけない急斜面の道です。藪木を掴んで腕力で上がっていく感じで、一気に高度を上げていきます。
体力がかなり消耗されるところで、息切れ激しく汗を拭ってもすぐに噴出してきます。
登り詰めていくとやがて降りる為の鎖があり、ここでようやく一息つきます。
ここからが一番の難所。剥き出しの岩盤をトラバース。しかも下り傾斜。
遥か下にオツルミズ沢がゴルジュの中を流れており、50〜60mは上にいると感じます。物凄い高度感。滑ったら最後、そのまま沢まで転がり落ちてしまう。途端に緊張と恐怖心に包まれ足が思うように動かなくなりました。
バランス勝負。一歩一歩が慎重。有難い事に所々鎖が垂れ下がっていて緊張を解してくれます。それでもトラバース道の全てに鎖が設けられている訳ではないです。むしろ安全を確保されていない所の方が多いです。
この岩盤を抜けるとカグラ滝は目の前。さっきの緊張はあっさりと霧散して、逆に歓喜が飛び込んできます。
正しく癒しの空間。山の雄大さ、滝の豪快さに包まれる極上の空間。
もうこれ以上、言葉では表現できません。とにかく素晴らしい滝なのです。
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