千尋滝

Data 住所 三重県大台町
評価(5段階) ★★★★★
難易度(5段階) ◆◆◆◆◆
現地へ 宮川ダムの北部。国道422号から県道53号を進み、終点の「宮川第三発電所」前で駐車。大杉谷の登山道を進む。およそ1時間30分。
コメント こりゃあ、どえれーもんを見ちまっただぁ。
上段滝直下に足を踏み入れた時、あまりの凄さに興奮し、こんな言葉が口から勝手に出ていました。
物凄い衝撃です。そしてパーフェクト。
私の頭の中にいる滝評価団が一糸乱れず★×5のプラカードを一斉に掲げました。
落ち口は遥か遠く。そこから幾重にも岩の凹凸に当たり、様々な流れを生みながら私の元に落ちてくる姿。
無限の躍動感に酔いしれる。
車のオイル等、規定量が決まっているものがあるように、飛沫にも程ってものがあると思います。強すぎるのは嬉しいけれど、長くは滞在出来ないし、写真撮影も困難。かと言って弱いのは物足りず。
この滝は直瀑(飛沫多い)と分岐瀑(少ない)のハーフ。ちょうどいい塩梅ってのはこの滝を指すんだなぁという位、心地よい飛沫を放出してくれています。

この滝は、百選の「七ツ釜滝」に向かう大杉谷の登山道にある東屋から遠望するのが一般的です。
そこから見るたけでも天から降り注いでいる巨瀑の迫力は伝わって来ます。
滝下を目指すには道がある訳ではないので、登山道から外れます。
東屋から西へ、七ツ釜滝へ向かって進むと沢がグッと近くなりますので、自分なりに下りやすい所で下ります。
沢に下りたら滝に向かって突き進むだけです。本流を渡渉しますが、増水していなければ石飛びで濡れずに渡れます。
滝の左岸を登って行けば下段の滝(見晴らし台からは見えない)を含めて仰ぎ見る事が出来ます。
滝の沢を渡渉して、右岸の急斜面を木の枝を利用しながら攀じ登っていくと上段の滝壺に行けます。
絶景かな千尋滝。勇ましくも美しい。滝前は広くはないですが飛沫はそれ程飛んでこないので、のんびりした対峙が可能。滝の音も大き過ぎず、むしろヒーリングの音色を奏でているように感じました。思い出せば破顔してしまう程、至福の一時に酔いしれました。

余談ですが、もともとこの滝には評価2をつけていました。見晴らし台からだけではやはり物足りなかったので、その評価点でした。
滝仲間の「三重の汚点さん」読んでくれてますか? 評価2はおかしいと滝下を勧めてくれましたね。ようやく到達しましたよ。評価5で間違いないです。レポートも参考にさせて頂きました。どうもありがとうございました。
他写真
訪問日 2004/04/28
2012/04/29

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