住用川
タンギョの滝


所在地 | 鹿児島県奄美市
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---|---|
お勧め度 | ★★★★★ |
難易度 | ◆◆◆ |
訪問日 | 2025/05/18 |
2025年5月18日
ホームページのスマホ対応がある程度の形になった事で、自分で自分を誉めて喜んだと共に、なんか燃え尽き症候群のように何もやる気がなくなってしまった。
ちまちまとホームページを修正したり新しい装飾の仕方に悩む日々。毎日滝の写真を見ているからか、滝への渇望が薄れ、むしろ充足感があった。
そんな訳でGWはどこへ行かなくても自宅で楽しんでいました。
でもずっと前から予約していた奄美大島が近付いてきたので、いっちょやったりますかと気合いを入れました。
奄美大島に行く3日くらい前から天気予報のチェックを始める。すると暗雲が立ち込める。
それは比喩ではなく文字通り、奄美大島にどっぷり雲が覆っているじゃないの。
で、出発前日の天気予報を確認。
二泊三日の予定ですが、3日間全てが雨予報。その確率、全てが80%以上。てか2日目なんて100%と表示されてるし。
そして1時間単位の予想降水量は多い時で8mmですと。
それって車のワイパーの動きがメトロノームのちょっぱやと同じ速さにするやつじゃん?
そんな雨量で滝に行くのはさすがに危険だよ。
そして更に発表される「奄美大島、梅雨入り」の文字。
もうやめて! BALのライフはゼロよ! ってくらいボコボコにしてくる天気予報。
憂鬱ハンパない。行く気は失せるがチケット取ってるから、もう行くしかない。溜め息つきながら出発準備を整えた。
さて、当日。羽田空港に到着して天気予報を見ると、お昼から17時位までは曇りになっていた。良くなってるじゃん!
2日目、3日目は相変わらず雨予報だけど、雨の降らない時間帯があるのなら、奄美大島で本命としているこのタンギョの滝を目指そう。本当は二日目にじっくり時間を設けていたけど、効率良く動く為に練った計画は全てを白紙とした。
計画を見直しながら、飛行機は奄美大島へ向けて跳び続ける。
ここでもまた暗雲が立ち込める。
それはまたも比喩ではなく、本当に雲が邪魔をしている。
機内ではこうアナウンスされた。
「飛行機は奄美大島空港への着陸を予定しているが、空港に濃霧が掛かり着陸出来ない」と。
他の航空会社も同様で、着陸が出来ず、空で旋回をしつつ様子を見ている。
最悪は鹿児島空港もしくは長崎空港に向かうと言う。
そっか、無理なら仕方ないなぁ。と納得するしかないけど長崎空港って何やねん。全く関係ないとこ行かれても困りまんがなと動揺しまくった。
機内では10分毎に案内される感じ。まだ着陸出来ないからしばらく様子を見る。それを三度繰り返した。
もう奄美大島には着かないかな。着いても雨に降られるならもういいよとか半ば諦めた所だったが、これから着陸を始めると希望のアナウンスが流れた。
飛行機は降下を始めているのだろうが、窓から見えるの景色はずっと真っ白で、なんとなく下部に海が見えたかなと思ったら唐突に着陸した。ビックリした。
空港はガッツリ霧に包まれていて、その中でよく降りたと感謝しまくった。
奄美大島に着いたのは35分遅れ。その間、飛びながら待機していた事になる。初めての体験でした。 トラブルや先行きの不安に精神的には弱っているが、タンギョの滝を目指す気持ちは強い。
レンタカーを借りたら、早速ナビをセットして出発だ。
空港からしばらく走って海岸が近づいた所で、一気に気持ちが持ち上がった。 一瞬ではあったが、雲が僅かだか晴れて太陽が海を照らした。
それはそれは素敵な青い海を見させてくれて、心は一気にハッピーに包まれた。
奄美ブルーの海を楽しみにしていたが、憂鬱のブルーでしかなかったそれまでを吹き飛ばしてくれた。
太陽のパワーって凄いね。これを見れただけで来て良かったと心踊った。
運転は順調に、市街地を抜けて住用町付近まで一気に走った。
国道58号から住用川の左岸の公道へと右折する。
しばらく進むと二俣に。
まずは右上。展望台へと進む。
アスファルトの道ではあるが、とても狭い道となり運転は慎重に。軽自動車でも狭いと思える道です。 枝沢を通過する所にはイシャゴ滝を見える。それは後回しにして先に進むと、小さいながらも看板を発見。
これがタンギョの滝の展望台の案内だ。 付近に駐車スペースは3台くらいかな。
踏み跡を辿ってちょっと斜面を登ると滝が見えた。
って木々の間からチョロっと見えるだけだわ。これじゃ何だか分からんね。
一瞬で撮影を終えて、滝前を目指すべく準備を整える。
このタンギョの滝には川ルートと山ルートの二つの行き方があります。
川も山も時間はそれ程変わりなく、ただ山の方が安全って感じです。
とりあえず山ルートで行ってみる事にする。 展望台から道を奥へと進むとピンクテープが張られています。そしてそこから尾根を下りて行きます。
この道はガイドツアーで案内されている道なのでしょう。ロープがずっと張られています。最高に分かりやすいです。
しかし斜面はとっても厄介。泥土のようなヌルッとした山肌に枯れ葉の乗っている急斜面で滑りまくる。
踏ん張りが全然効かない。ロープ持つ手に力が入った。
枝沢が近付いて来たら急斜面は終わり。
ここから住用川左岸の崖上を進むようになります。変わらず踏み跡はしっかりしてます。
崖上故にちょっと高度感のあるポイントも出てくるけども、そこもしっかりロープで補助してくれるので安心して進めます。
出発から25分くらいかな。
ようやく対岸に水の流れが確認出来ました。
それはそれは巨大な岩盤を穏やかに流れ落ちる壮大な滝の姿。
ゾックゾクするやろって鳥肌立ちそうになるくらい迫力あって度肝抜かれた。
有難いことに雨はまだ降る様子はないので、落ち着いて楽しめる。
山ルートは大岩群の上に乗ってるので、やや遠望している感じになる。真下からではないけれど、見栄え的にはここが最高のポジションでしょう。
岩の上で、やや高度感のある滝見場所となっているので滝に近づこうとするとちょい緊張感のある撮影となる。
それよりも面倒なのはブヨの存在だ。虫よけスプレーを持ってきて無かったので5か所くらい噛まれてしまい不快そのもの。
特にホッペは2か所やられた結果、アンパンマンみたいにぶっくりと膨れ上がってしまい右目の視界がやや潰されてしまったのはきつかった。
かゆいし痛いし、ブヨは飛びまくってるしで、とても落ち着かないので撤収する事となった。
さて車に戻って、今度は川ルートでアプローチして滝下を目指そう。 発電所の入り口手前の広場に駐車して、脇の砂利道を進むと川に出られる。
あとは遡行して突き進むだけ。
何度となく渡渉するとか胸まで浸かるとか記事を読んだが、何が正しいか分からない。
ま、適当に行ってみましょと歩き始めると雨が降り始めた。
天気予報通りとなったが、雨量がヤバい。本気モードだ。スコールのようにバッシャーンと水の塊が落ちてくる。
もしも車内にいたら、車外に出るのを諦めて落ち着くのを待つ激しさ。
でももう外に出ちゃってるから、覚悟を決めてカッパを着込む。
最初は左岸を進んでいく。やがて廃屋が現れると岩壁が現れると共に、左岸の川は深い淵となり進めなくなってしまった。
この廃屋は小さいながらラピュタちっくで非常にノスタルジーで趣があった。一見の価値はあると思う。
渡渉点を探して、一旦下流へと戻ると、岩飛びが出来そうなポイントがある。
ある程度は岩に乗ってポンポンと進んだが、3m程は川の中に入らないといけない。そこは勢いが強く、深さもある。 太ももに水流がモロに当たりながら流れに負けないように踏ん張って越えられたけど、バランス崩したら流されちゃうと思えるような怖さがあった。
無事に右岸へと移動し、先ほどの淵のような深いポイントを通過。
今度は右岸にも岩壁が現れるが、そこは渡渉しない。 よく見ると、岩壁上から虎ロープが下がっており、それを利用すると安全に先へと進める。
タンギョの滝が近づいてきた。最後は左岸へと渡渉。ここも場所を選んで岩飛びで通過。下流よりは安全に渡ることが出来る。
そして滝前。ここから見る滝の姿は美川憲一のようにやや斜に構えている滝姿になるので奥行感が乏しくなる。
でも滝水の存在がより近くになるので迫力は一枚上手だね。
って全然落ち着けない状態なのは、雨が激し過ぎるから。座ってなんかいられないし、ザックからカメラを取り出す気にもなれない。 濡れても大丈夫なGoproでバシバシ撮るのが精一杯。早々の撤収となりました。
帰りは、2度の渡渉を無事に終えて、左岸から入ってくる枝沢にある滝へ立ち寄り。 ひんこ滝。落差は30m程か。
想像以上に大きな滝であり、表情豊かな姿。これは良い滝ですね。
これにて奄美大島のメインとなる滝巡りは終了。
雨は仕方ないとしても、虫よけスプレーは持参するべきでしたね。そうすればもうちょっとゆっくり満喫出来ただろうに。はるばる南国に来たのに寛げなかったのが残念でした。
そしてここからも奄美大島での滝巡りは続くけど、カッパが渇くことのない三日間となり、ずっと雨との闘いでしんどかったですわ。
ちまちまとホームページを修正したり新しい装飾の仕方に悩む日々。毎日滝の写真を見ているからか、滝への渇望が薄れ、むしろ充足感があった。
そんな訳でGWはどこへ行かなくても自宅で楽しんでいました。
でもずっと前から予約していた奄美大島が近付いてきたので、いっちょやったりますかと気合いを入れました。
奄美大島に行く3日くらい前から天気予報のチェックを始める。すると暗雲が立ち込める。
それは比喩ではなく文字通り、奄美大島にどっぷり雲が覆っているじゃないの。
で、出発前日の天気予報を確認。
二泊三日の予定ですが、3日間全てが雨予報。その確率、全てが80%以上。てか2日目なんて100%と表示されてるし。
そして1時間単位の予想降水量は多い時で8mmですと。
それって車のワイパーの動きがメトロノームのちょっぱやと同じ速さにするやつじゃん?
そんな雨量で滝に行くのはさすがに危険だよ。
そして更に発表される「奄美大島、梅雨入り」の文字。
もうやめて! BALのライフはゼロよ! ってくらいボコボコにしてくる天気予報。
憂鬱ハンパない。行く気は失せるがチケット取ってるから、もう行くしかない。溜め息つきながら出発準備を整えた。
さて、当日。羽田空港に到着して天気予報を見ると、お昼から17時位までは曇りになっていた。良くなってるじゃん!
2日目、3日目は相変わらず雨予報だけど、雨の降らない時間帯があるのなら、奄美大島で本命としているこのタンギョの滝を目指そう。本当は二日目にじっくり時間を設けていたけど、効率良く動く為に練った計画は全てを白紙とした。
計画を見直しながら、飛行機は奄美大島へ向けて跳び続ける。
ここでもまた暗雲が立ち込める。
それはまたも比喩ではなく、本当に雲が邪魔をしている。
機内ではこうアナウンスされた。
「飛行機は奄美大島空港への着陸を予定しているが、空港に濃霧が掛かり着陸出来ない」と。
他の航空会社も同様で、着陸が出来ず、空で旋回をしつつ様子を見ている。
最悪は鹿児島空港もしくは長崎空港に向かうと言う。
そっか、無理なら仕方ないなぁ。と納得するしかないけど長崎空港って何やねん。全く関係ないとこ行かれても困りまんがなと動揺しまくった。
機内では10分毎に案内される感じ。まだ着陸出来ないからしばらく様子を見る。それを三度繰り返した。
もう奄美大島には着かないかな。着いても雨に降られるならもういいよとか半ば諦めた所だったが、これから着陸を始めると希望のアナウンスが流れた。
飛行機は降下を始めているのだろうが、窓から見えるの景色はずっと真っ白で、なんとなく下部に海が見えたかなと思ったら唐突に着陸した。ビックリした。
空港はガッツリ霧に包まれていて、その中でよく降りたと感謝しまくった。
奄美大島に着いたのは35分遅れ。その間、飛びながら待機していた事になる。初めての体験でした。 トラブルや先行きの不安に精神的には弱っているが、タンギョの滝を目指す気持ちは強い。
レンタカーを借りたら、早速ナビをセットして出発だ。
空港からしばらく走って海岸が近づいた所で、一気に気持ちが持ち上がった。 一瞬ではあったが、雲が僅かだか晴れて太陽が海を照らした。
それはそれは素敵な青い海を見させてくれて、心は一気にハッピーに包まれた。
奄美ブルーの海を楽しみにしていたが、憂鬱のブルーでしかなかったそれまでを吹き飛ばしてくれた。
太陽のパワーって凄いね。これを見れただけで来て良かったと心踊った。
運転は順調に、市街地を抜けて住用町付近まで一気に走った。
国道58号から住用川の左岸の公道へと右折する。
しばらく進むと二俣に。
まずは右上。展望台へと進む。
アスファルトの道ではあるが、とても狭い道となり運転は慎重に。軽自動車でも狭いと思える道です。 枝沢を通過する所にはイシャゴ滝を見える。それは後回しにして先に進むと、小さいながらも看板を発見。
これがタンギョの滝の展望台の案内だ。 付近に駐車スペースは3台くらいかな。
踏み跡を辿ってちょっと斜面を登ると滝が見えた。
って木々の間からチョロっと見えるだけだわ。これじゃ何だか分からんね。
一瞬で撮影を終えて、滝前を目指すべく準備を整える。
このタンギョの滝には川ルートと山ルートの二つの行き方があります。
川も山も時間はそれ程変わりなく、ただ山の方が安全って感じです。
とりあえず山ルートで行ってみる事にする。 展望台から道を奥へと進むとピンクテープが張られています。そしてそこから尾根を下りて行きます。
この道はガイドツアーで案内されている道なのでしょう。ロープがずっと張られています。最高に分かりやすいです。
しかし斜面はとっても厄介。泥土のようなヌルッとした山肌に枯れ葉の乗っている急斜面で滑りまくる。
踏ん張りが全然効かない。ロープ持つ手に力が入った。
枝沢が近付いて来たら急斜面は終わり。
ここから住用川左岸の崖上を進むようになります。変わらず踏み跡はしっかりしてます。
崖上故にちょっと高度感のあるポイントも出てくるけども、そこもしっかりロープで補助してくれるので安心して進めます。
出発から25分くらいかな。
ようやく対岸に水の流れが確認出来ました。
それはそれは巨大な岩盤を穏やかに流れ落ちる壮大な滝の姿。
ゾックゾクするやろって鳥肌立ちそうになるくらい迫力あって度肝抜かれた。
有難いことに雨はまだ降る様子はないので、落ち着いて楽しめる。
山ルートは大岩群の上に乗ってるので、やや遠望している感じになる。真下からではないけれど、見栄え的にはここが最高のポジションでしょう。
岩の上で、やや高度感のある滝見場所となっているので滝に近づこうとするとちょい緊張感のある撮影となる。
それよりも面倒なのはブヨの存在だ。虫よけスプレーを持ってきて無かったので5か所くらい噛まれてしまい不快そのもの。
特にホッペは2か所やられた結果、アンパンマンみたいにぶっくりと膨れ上がってしまい右目の視界がやや潰されてしまったのはきつかった。
かゆいし痛いし、ブヨは飛びまくってるしで、とても落ち着かないので撤収する事となった。
さて車に戻って、今度は川ルートでアプローチして滝下を目指そう。 発電所の入り口手前の広場に駐車して、脇の砂利道を進むと川に出られる。
あとは遡行して突き進むだけ。
何度となく渡渉するとか胸まで浸かるとか記事を読んだが、何が正しいか分からない。
ま、適当に行ってみましょと歩き始めると雨が降り始めた。
天気予報通りとなったが、雨量がヤバい。本気モードだ。スコールのようにバッシャーンと水の塊が落ちてくる。
もしも車内にいたら、車外に出るのを諦めて落ち着くのを待つ激しさ。
でももう外に出ちゃってるから、覚悟を決めてカッパを着込む。
最初は左岸を進んでいく。やがて廃屋が現れると岩壁が現れると共に、左岸の川は深い淵となり進めなくなってしまった。
この廃屋は小さいながらラピュタちっくで非常にノスタルジーで趣があった。一見の価値はあると思う。
渡渉点を探して、一旦下流へと戻ると、岩飛びが出来そうなポイントがある。
ある程度は岩に乗ってポンポンと進んだが、3m程は川の中に入らないといけない。そこは勢いが強く、深さもある。 太ももに水流がモロに当たりながら流れに負けないように踏ん張って越えられたけど、バランス崩したら流されちゃうと思えるような怖さがあった。
無事に右岸へと移動し、先ほどの淵のような深いポイントを通過。
今度は右岸にも岩壁が現れるが、そこは渡渉しない。 よく見ると、岩壁上から虎ロープが下がっており、それを利用すると安全に先へと進める。
タンギョの滝が近づいてきた。最後は左岸へと渡渉。ここも場所を選んで岩飛びで通過。下流よりは安全に渡ることが出来る。
そして滝前。ここから見る滝の姿は美川憲一のようにやや斜に構えている滝姿になるので奥行感が乏しくなる。
でも滝水の存在がより近くになるので迫力は一枚上手だね。
って全然落ち着けない状態なのは、雨が激し過ぎるから。座ってなんかいられないし、ザックからカメラを取り出す気にもなれない。 濡れても大丈夫なGoproでバシバシ撮るのが精一杯。早々の撤収となりました。
帰りは、2度の渡渉を無事に終えて、左岸から入ってくる枝沢にある滝へ立ち寄り。 ひんこ滝。落差は30m程か。
想像以上に大きな滝であり、表情豊かな姿。これは良い滝ですね。
これにて奄美大島のメインとなる滝巡りは終了。
雨は仕方ないとしても、虫よけスプレーは持参するべきでしたね。そうすればもうちょっとゆっくり満喫出来ただろうに。はるばる南国に来たのに寛げなかったのが残念でした。
そしてここからも奄美大島での滝巡りは続くけど、カッパが渇くことのない三日間となり、ずっと雨との闘いでしんどかったですわ。
14:15 展望台 出発
14:40 タンギョの滝 山ルート大岩上 到着
16:20 発電所 出発
17:00 タンギョの滝 滝下 到着
14:40 タンギョの滝 山ルート大岩上 到着
16:20 発電所 出発
17:00 タンギョの滝 滝下 到着