川の上流域で水線の描かれていない場所ですから、普段は水の少ない滝なのでタイミングを選ぶ必要があります。
今回は前日が豪雨だったので、元気な姿が見れると予想して訪れました。

山奥にあるものの、アスファルトの林道はずっと伸びていて長い距離でしたが付近までは安全に走行が出来ます。 観光地として案内のある「豊丘の穴水」の入り口に駐車。
準備していると地元の軽トラのおじいさんに声を掛けられる。

「穴水に行くの？」
「いえ、滝に行きます」
「せっかくだから穴水にも行ってよ。洞窟の中にあるのが穴水だからね」

とっても気さくにお勧めされたので、そー言われちゃ行かせて貰いますが、まずは滝を目指しますよ。 でも、この滝には案内が無い。道も無い。
だから適当に降りて行くだけです。

まずは穴水へと向かう山道を進む。最初は尾根筋から下ろうかと思ったけど、そっちの方が薮が濃く見えるのでとりあえず避けた。

なんとなーく薮が薄い所、それとなーく降りやすい所を選んで下って、沢に近づいて行きます。難しい事は特にありません。滑落しないように足元に気を付けて、しっかり踏んでいけば大丈夫です。

水の流れが見えてくれば、滝の姿も見えて来ます。

後半は小石が乗ったズルズルの斜面なので、滑り落ちないように一歩一歩確実に踏み込んでいく。

滝が見えているのにすぐに会いに行けないのがもどかしい。

出発から20分で滝前に到着です。
か細い滝のはずが、今日は元気に流れ落ちています。
私にとって最高に嬉しかったのは、滝前にキノコがニョッキしていた事。
秋の姿を演出してくれて感激です。
ただ紅葉についてはちょっと残念です。ベストなタイミングで訪れた筈ですが、綺麗に発色する木が少ない。ここはあまり紅葉を楽しめるとこでは無いみたいだね。

正面から眺めた後は、メインディッシュである裏見に行きますよ。
今日は水がしっかり流れているので、裏見も充実してます。
優しい滝姿なゆえに裏見も穏やかで、真裏に立っても濡れないで水のカーテンを楽しめる。

ベストな状態の時に来れたのだろうと大満足です。
さて帰りはちゃんと水へと立ち寄ります。
斜面を登り切ったら歩道を奥へと進みます。すぐに終点となり目の前には岩壁に苔が生えていて湧水が流れているのが見えました。

ただこれは普通の湧水のようです。
メインはすぐ左手にある穴。屈まないと入っていけない狭さの中を、ライト照らして進むと奥から岩清水が流れています。

これは素敵な湧水でした。まろやかで美味かったです。

13：40　豊岡の穴水　入り口　出発
14：00　ヨシミの滝　到着