こだるさんやInstagramの中で沢山写真が上がっていたので、さすがに行きたくなってしまいました。
この滝はどんな季節でも美しい姿を魅せてくれると思いますが、より一層素敵な姿が見られるのではないかと紅葉の時期を選んで訪れました。
ルートは簡単。滝のある溝口川をひたすら遡れば良いです。
沢登りについて難しい点はなし。終始穏やかな渓相なので軽やかに進んでいけます。
難といえば、まあそれなりに距離が長いという事ですね。およそ2時間といった所です。
溝口川沿いの林道を北上していくと、「王滝の湯」が現れます。
硫黄臭がして素敵な温泉っぽいけど、残念ながら今はもう営業してないです。
林道はもうちょっと奥に進めます。ダート道となりやや荒れるものの問題なく進めるでしょう。
分岐から300m程走ると、溝口川を渡る橋が現れます。ここには鎖のゲートがあるので、手前の広場に駐車します。4〜5台は止めるスペースがありました。
ここから沢登りとなります。橋の手前から溝口川に入渓し突き進むだけです。
ちなみに往きは、すぐに入渓せずに、鎖を跨いで林道を先に進んで溝口川と離れる所から入渓しましたが、笹薮がとっても面倒だったのでお勧めしません。
周りの紅葉は良い感じで、歩いていて気持ち良いです。
進みやすいところをそれぞれ思いのままに歩いていきます。
分岐とか迷いやすい所もないので、ひたすら無心で遡るだけです。
ずっと沢を進むのも面倒だと、たまには岸に上がったりするのだけど、藪が濃くて進みづらい。
だから、ただただ足を濡らしながら歩いていきます。
沢登り的には面白みのない道中ですが、そこは秋という季節が盛り上げてくれました。
嬉しいことに沢山のキノコと出会えた。
ヒラタケ・ムキタケ・ヌメリスギタケモドキをゲット。ほぼ秋の終わりなのでヒラタケは終わりだけど、ヌメリスギタケモドキに関しては大収穫。沢山お持ち帰りして、三日間、汁物で楽しみました。
そんな寄り道しながら、2時間。
やっと小樽の滝がお目見え。
やや南西向きの滝なので、到着時は全体が影の状態。
来るのが早すぎたみたい。もうちょっと遅めの出発でも良かったね。
天気は快晴なので、しっかり太陽が滝に当たるのを待つ。
暇潰しで、えだ2さんと周囲を探索。この滝の高巻きの仕方が分かったのが収穫でした。
そして滝が生き生きとした表情となる。
虹が現れてイイ感じ!
優しい水の流れが心地よい。
ここから、えだ2さんの冒険が始まる。
左岸の急斜面を登り始める。
本当に急だし、草付きだし、手掛かり少ないから登るのは危ないと思ったけれど、えだ2さんは飄々と上がってしまった。
そして有難いことに上部からロープを下してくれました。
しかしロープがあっても怖いものは怖い。
なんか落ちてしまう嫌な予感がして、凄く躊躇するものがあった。
年を重ねれば重ねるほどに、恐怖に呑まれる自分を情けなく思う。
えだ2さんが「登ったほうが良い」と後押しをしてくれて、勇気を出して斜面を上がった。
そこから見れる小樽の滝は衝撃的だった。
虹が、縦に伸びているんだもん。
漫画「ワンピース」に出てくる海軍大将、黄猿ことボルサリーノを御存知だろうか。
彼の名セリフ「"光"の速度で蹴られた事はあるかい」を思い出した。
なんとも不気味で恐ろしいセリフで、読んでて身震いしたものです。
そのボルサリーノが、私に囁いた。
つまりは、こういう事ですわ。
太陽高度の低い秋だからこそ、良い感じで光が滝に当たってくれて、凄い景色を魅せてくれた。
有難う、ボルサリーノ。あなたのピカピカの実のお陰です。
勿論、この景色まで切り開いて登ってくれたえだ2さんに大感謝です。
えだ2さんはこの長野の滝巡りで5000滝を達成されたよう。
めっちゃ凄い記念の時に立ち合えて、そしてお祝いが出来てとっても光栄でした。
いつかギネスに掲載されるであろう偉業だと思います。
是非、申請して頂きたい!
6月の閻魔の滝の時は、あまりにも忙しい一日だった故、まともの会話が出来なかったけれど、今回は二日間ご一緒させて頂き、色々な話をさせて貰い、とても影響を受けました。
貪欲であり、動きが速い、速すぎる。
全く疲れないし、よくよく動く。還暦をとっくに越えている年齢なのに、追いつけない。
普段、どのようなトレーニングを? と尋ねた所「10kg以上の重りを背負って生活してる」ですって。
滝のためのトレーニングとしてストイックだ。さすが最前線で戦っている方は違うなと脱帽しました。
今度会うときは、足を引っ張らないようにならなくては。もっと体を鍛えなくては。
そう自分に誓いました。
|