小野川 支流 不動沢
奥不動滝





所在地
福島県北塩原村

地理院地図 (←クリックすると国土地理院のHPにて位置を確認できます)
評価(5段階) ★★★★
難易度(5段階) ◆◆◆
現地へ 小野川不動滝の上流。沢登りで出会える滝で30〜60分で到着。
訪問日 2021年5月16日

今年は梅雨が早くに来てしまって天気に悩まされる状況。
栃木にしようと思っていたけど、福島の方がまだ天気が良いようなので、頑張って走りました。

この滝は磐梯の観光名所である小野川不動滝の上流にあります。
滝マークも無ければ案内もありません。以前読んだ沢登りの本を参考に挑戦です。

小野川不動滝を高巻いて遡行するのが分かりやすいですが、少しでも移動を短縮出来ないか検討し、グランデコスキー場の奥からアプローチを試みました。
西吾妻山へ向かうロープウェイを持つグランデコスキー場を通り過ぎダート道を走行。
車両進入禁止の立て札が出てきたので、その手前の駐車場に車を置いて出発です。


まずは車も走れるダート道を西へ移動。そして終点から藪漕ぎの開始。
斜面は穏やかだし、藪も多くはなく、歩きやすいです。5月の新緑の時期で、まだ藪が本気出してないだけかも知れません。
視界も良好で、沢に近づかずに水平移動をしていきます。
左岸に枝沢が現れて、そして岩壁が出てきて、左岸が進めなくなった所で入渓です。


でも渡渉しただけで、今度は右岸の岸上を進みます。
不動沢は岩が大きく、深い淵を持っていたりして遡行はやや面倒そうだったし、岸上は歩きやすそうだったのであまり沢に入らずに登っていきました。

小滝など何もない新緑で生き生きしている不動沢の流れを眺めつつ登っていくこと60分、滝の登場です。難所はない、ただただまったり沢登りするだけのお気楽な歩みで到着しました。


まさしく凸の形。末広がりの縁起良いスタイル。
落差は20m程と決して大きくはないですが、滝のデザインが秀逸です。

特異なのはその岩盤の色でしょう。流水している箇所だけ変色しているので、不動沢の水が岩盤に色付けしているのでしょうが、あまり見ない色をしています。

ベージュ? グレー? それの中間のような色。
なんて表現すれば良いか分からなかったけど、「グレージュ」という合体した色があるようでバッチリ収まりました。

訪問時はそんな色があるなんて知らなかったので、とりあえず「裏磐梯ブラウン」と名付けて、めっちゃ興奮してました。

幸運な事に青空だし、虹も見れて嬉しい。
良い条件で見れたので、とても清々しい気持ちになりました。

さて帰り道。
往きは適当に不動沢沿いを登ってきたけど、帰りはダート道に戻らないとならない。

GPSがあれば問題なかろうと思い、いつもの通り山旅ロガーを開いたら、ログが飛びまくってて現在位置が示されない。
歩行距離は1時間足らずのはずなのに40km歩行したように記録されてるし。あっちこっちに行き過ぎちゃってます。

こいつは困った。GPSに頼り過ぎた。万全にピンクテープを巻いておけば良かったと後悔する。

ま、それでも下流に行けば小野川不動滝の落ち口が出てくるはずだから、迷う事はない点ではあまり焦りはしません。

とりあえず左岸の岸上を軽く藪漕ぎしつつ進んでいく。
どこかなー、困ったなー、なにか目印が見えないかとキョロキョロしながら斜面を上がっていくと、階段が見つかった。


それを登っていくとダート道の終点に出れました。

藪に埋もれた階段なので、狙って見つけるのは難しいです。でもこれが発見出来て、大きな時間ロスにならず戻ってこれて良かったです

過去の小野川不動滝の周辺図案内にはグランデコスキー場から川沿いを歩くコースがあったようです。今では廃道となっているので案内も何もありませんのでこれを頼るのは無理でしょう。
素直に藪漕ぎして沢を目指すのが無難です。その際は目印を忘れずに。

機械に頼りすぎるのは良くないなって思いっきり反省しました。


6:55 グランデコスキー場 出発
7:50 奥不動滝 到着


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