龍門の滝

Data 住所 岐阜県下呂市
評価(5段階) ★★★★
難易度(5段階) ◆◆◆◆
現地へ 濁河温泉の北部。温泉入り口にある無料駐車場に停めて、材木滝遊歩道を進んで材木滝へ。そこから沢を下る。
コメント 奇妙奇天烈摩訶不思議〜♪
奇想天外四捨五入〜
出前迅速落書無用〜♪

どうです、この奇瀑っぷり。滝の上に天然の橋が掛かっているなんて奇天烈すぎます。
いやいや橋が奇妙でして、そこに滝があるのは奇跡ですね。
まぁ、そう興奮しながらもぶっちゃけて言わせてもらうと滝だけを見れば、落差の低いただの滑り滝ですよ。上流にある袴滝の方がどれだけ立派か。
でもこの滝には奇怪な岩盤が谷を跨いでいるのです。仰天ですよね。正直、この橋を見たくて訪れました。
でも、でも、滝だけを見たら大した事なかろうと、滝が無ければここには絶対に来ていません。
滝がある、それが私にとって大前提ですので。

昨年も一昨年も訪れた兵衛谷、上流を遡行しパノラマ滝百間滝という奇瀑に会いました。
今回は中流域とでも言えば良いのか、材木滝より下流を楽しみました。
汗ばむ日が増えてきた6月の初旬。半袖で気持ちよく過ごせる日々の中で挑みました。
到着した濁河温泉の入り口にある無料駐車場の気温はなんと6℃。寒い寒い、予想外です。
震えながら準備して出発。御嶽少年自然の家を見ながらまずは案内のある材木滝までの歩道を軽快に進み、25分で滝前に到着。
ここは戻ってきた時に撮影をしようと直ぐに背を向けて下流に進みます。
道があるのは材木滝まで。沢に入れば道はありませんし、登るよりも下る方が難しいので気を抜かず足を運びます。
水はかなり冷たい。そして岩はヌルヌル。まぁよく滑ることデーブスペクター並みです。二度ほど転倒してお尻がひんやりしてしまいました。上流域の遡行では滑った記憶がないだけに中流域の変化には驚きです。
まず目指すのは袴滝。地形図では材木滝の下流、二つ目の滝マークの地点です。ちなみに一つ目は無名滝です。
小坂の滝巡りのコースになっているので、所々にピンクテープがあるのが有難い。
いくつかウットリしてしまう綺麗な滑滝を巻きます。厳しい所には鎖が張ってありました。
材木滝から85分。谷がストンと切れ落ちている袴滝の落ち口に到着。1kmもない距離なのに随分と時間が掛かってしまったように思います。前述の通りよく滑る沢なので、慎重に進んだ結果だと思います。
ここを右岸巻きと聞いているが、はて道は?
ここが今回の核心になります。
落ち口付近をいくら眺めても崖があるだけ(懸垂下降するロープの残置はあった)、とてもじゃないが安全に下りられる所は見当たらない。
袴滝の落ち口までは巨大な滑り滝がありまして、それを右岸から巻き下ったのですが、それは行き過ぎのようです。
滑り滝の落ち口付近、そこの右岸斜面が大高巻きの始まりでした。よく見るとピンクテープや踏み跡がしっかりありました。つまり、袴滝落ち口まで来てしまったらUターンしましょう。
大高巻きなので、グングン高度を上げるように斜面を登って行きます。そして岩盤を横切って、今度は斜面を一気に下りる。
はい、袴滝の到着。岩盤の模様がカッコイイ。
龍門滝はここからすぐです。左岸を進んで行くと鎖がフォローしてくれて安心して滝前に行けます。
ちなみにこの橋に乗れますが、ここもかなり滑るので要注意です。
滝壺に腰まで浸かって右奥の穴に入ると神秘的な光景です。ただかなり水が冷たくて、私の息子は凍えて意気消沈してました(下ネタ御免)
足を震わせながら、橋を色んな角度から撮影してご満悦。
さて帰り道。寒いし滑るし袴滝の高巻きも面倒なので、小坂滝巡りコースを利用して左岸斜面を登って林道に到着(1665の表記あたり)。
林道は工事中ながら、御嶽少年自然の家まで伸びているので軽快に歩いて新しくできた兵衛谷大橋を渡って材木滝に戻りました。

5:00 無料駐車場 出発
5:25 材木滝
6:50 袴滝の落ち口
7:25 袴滝
7:50 出発
8:10 龍門の滝
他写真
訪問日 2012/06/04

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