赤岩滝

Data 住所 日光市
評価(5段階) ★★★★★
難易度(5段階) ◆◆◆◆
現地へ 中禅寺湖の北西部。国道120号にある赤沼茶屋から低公害バスに乗り、西の湖入り口で下車。柳沢林道へ進み案内のままに登山道を辿る。徒歩90分前後。
コメント 庵・緑滝から戻って来て、弓張峠までもうすぐという所でバスが通り過ぎてしまいました。次が来るのは30分後。
仕方ないので食事しながら体を休める。
ようやくエンジン音が聞こえて来たので、立ち上がってバスを見ると超満員。観光メッカの日光はいつもこうなのかとアングリ。
後で聞いたところ3台で運行するはずが、1台が故障で出せなくなり便数を減らしているとの事。なるほど混む訳です。
私達の姿を確認した運転手は苦笑いと共に無理と手を振ってそのまま通り過ぎてしまいました。もうちょっと詰めれば乗れるだろうと思われる間隔だったのに、乗り降り自由と言われているのに、まさかの拒否。
文句を言っても何かが変わるわけでもないので、ザックを背負い歩き始める。しかし赤岩までの歩く距離も時間も倍になってしまい気が滅入る。
捨てる神あれば拾う神あり。歩き始めてすぐに後方から軽トラが走って来て、市川さんがそれを止めて「乗せて」と懇願。どうやら西の湖に向かうようで、次のバス停までならと渋々承諾を頂く。ありがとうあの時の軽トラのおじさん。そして市川さん。
ヒッチハイク成功。気分は猿岩石。軽快に走る軽トラは乗車拒否されたバスに追い付く。時間ロスにならずむしろ得した気分。
さあバス停からは長い林道歩き。バスから降りてきた人はみな軽装で、西の湖に向かうのでしょう。沢靴を履いているのは私達だけ。
3〜400m歩くと川沿いに進む柳沢林道への分岐が現れ、そこを右へ進む。当然ながらそちらの林道に折れたのも私達だけ。
いつもの事ですが林道歩きはとても退屈。車で走れればどれだけ楽かと心底思うけれど環境保全の為には仕方ないですね。
途中で仮眠をとりつつ(市川さんごめんなさい)、バス停から歩き始めて60分後、ようやく林道終了。ここから登山道になりますが、一旦川を渡渉しなければなりません。沢靴ですから濡れても構わないですが、普通の靴なら濡れないように渡るのは大変だと思います。
対岸に着くと赤岩滝の進行方向を指す標識がありました。矢印は川沿いを指しているので、そのまま右岸を進んで行きます。庵・緑とは対照的に分かりやすいマーキングが行き先を示してくれているのでテープを辿るだけです。
道は途中で左岸に移るので渡渉。再び右岸へ渡渉。赤岩の沢に入るのに渡渉。
林道から数えて4回川を渡りました。どの時も岩が少なく、濡れずに岩を飛んで渡るのは厳しいように感じました。
テープの案内は親切。道は穏やかな山道。難といえば歩く距離だけでしょう。
まだかーと到着を願いつつ林道から30分後、やっとの事で赤岩滝に到着。西の湖入り口バス停からだと90分掛かりました。
段瀑で水量はとても豊富。豪快に岩盤を滑り落ちています。段瀑は近づくと上段が見えなくなったりと物足りなく感じるのが多いのですが、この赤岩滝は段と段の間が狭いので、どこも隠れる所がなく全てを見せてくれます。
有り難い事に青空が出てました。当日の曇り予報を跳ね返したのは私の力ではなく市川さんの晴れパワーでしょう。ありがとう。
光りが勢いのある滝水を射し、水が白さを通り越し宝石のように輝いていて、それはまぁ大変美しい姿を見せてくれました。
力強さの象徴かのような赤岩滝に出会え、感謝感激。今までの長い道のりに辟易した事などあっさり消え去りました。
他写真
訪問日 2010/06/13

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