石の元滝




Data 住所 西都市
評価(5段階) ★★★★
難易度(5段階) ◆◆◆◆
現地へ 一ツ瀬ダムの北部。
国道219号から尾八重川沿いの林道(アスファルト)を進み、大きな堰堤が下方に見えるヘアピンカーブの地点で駐車。徒歩90分前後。
コメント レンガを積み重ねて造られた人工の滝のように見えます。しかし、これが天然の岩盤なのですから驚きです。
これほどの緻密で均一な岩盤は初めてで、自然が生み出した細かい手作業には感動しました。
滝は落差40m程で、大きすぎず小さすぎず。滝壺を要し、飛沫を穏やかに散布し、心地よい空間です。
右・左・正面と、どこからでも眺められるのが有難いですが、それほど引きの余裕がないのは残念な点です。

大きな堰堤が見えるカーブの地点には3台程の駐車スペースがあります。
堰堤工事用の廃道が左岸沿いにそのまま伸びているので、その道を利用し歩き始めます。
2〜300m程進むと、その廃道は進めなくなります。大崩落をしており、進むのが困難です。
本来であれば、その付近から強引に下降し沢に下りて、次の堰堤を高巻くのですが、行ったときは次の堰堤が水をせき止め湖を形成していた為、湖を越えてから沢に下りなければ意味がないと大崩落地点を強引に越えて(かなり危険)そのまま廃道を進みました。
歩くほどに湖が近づいてきます。水の中で伸びるはずのない木々が湖に浸かっていましたので、よっぽど水を集めた瞬間に訪問をしたのだと思います。
湖のスレスレをトラバースしながら、ようやく沢床に着地。しかし腰当たりまで水に浸かる事になりました。3月の水はやはり冷たかったですが、快晴で気温も上がっていたのが救いです。
ここから沢を遡行。穏やかで幅広の沢で歩き易く、景観を楽しむ余裕があります。
出発から60分ほどの地点で、深い滝壺を持った奥まった5m滝に出合います。
ここは直登も何も近付くことも出来ないので、左岸の細尾根に取り付いて小さく巻きました。
ここまで来るとあと少し。ここからの沢は見事な景観。
端正な階段状になった断層の岩盤が続き、気持ちよく越えていく。思いのままに進みようやく滝前に。
堰堤湖がなければもうちょっと早く到着出来たと思います。

帰りは高巻いた5m滝地点の左岸にある傾斜のきつい植林地帯をヒーヒー言いながら登り、林道で帰りました。

この滝の西に、形の似ている「地蔵滝」があります。
他写真
訪問日 2009/03/17

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