澄川
不動滝





Data 住所 宮城県蔵王町
評価(5段階) ★★★★★
難易度(5段階) ◆◆◆◆
現地へ 蔵王スキー場の東部。
蔵王エコーラインの滝見台から遠望するのが一般的。
 コメントB
2020/07

長い梅雨、連日のコロナのニュース、どこに行けば気持ちよく滝に出会えるか、いろいろ検討をして東北になりました。
今回は虹を期待して再訪です。
過去と同じコースを歩いても面白くないので、今回は別のアプローチで、エコーラインからの遊歩道を利用してみました。

道路沿いの案内
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こちらからだと距離は短く、そして平坦な道で自然探求路に合流し澄川に行けそうです。
車の駐車する場所が目の前にはなくて、案内の所からエコーラインをちょっと上った所に2台が駐車できそうな路肩があるのでそちらを利用するのが良いと思います。
上記の写真でも分かりますが道には車の通った轍がついているので入れるところまで車で進んでみようとダート道に進入しました。
ダートに入った直ぐに転回地のように車を置けるスペースが一台。ここも利用できそうでした。
その先は、狭い道が続き緊張する運転になります。最悪だったのはぬかるみで道が削られていた所。


ここは泥地でハンドル取られるし、車が乗ったら地面が崩れるのではないだろうかと非常に心配になりました。でも転回できる場所は遥か後方なので、気合を入れて突破しました。整備されなければ車で進むのはやめた方が良いです。エコーラインの入口から歩き始めるのが無難です。

この先はわりかし走りやすく、終点では車を止めるスペース(2台分)があったので一安心。
平坦な登山道を歩き始めます。踏み跡も案内もとても明確。三階滝までの案内はとてもしっかりしており気楽な歩みです。


左手に三階滝がチラチラ見えて来たところで終点。この先は崖崩れなどで道がなくなっているようです。
とりあえず踏み跡を辿りつつ不動滝に向けて西進していきますが、ガチの崩落地が出てきてからは道が全くなくなって、澄川の左岸を沢登りしていくようになりました。


廃道がないかを探りながら上流に向けて進みますが全然見つからない。かと言って澄川の沢登りは難しいとこは皆無で常に穏やか。だから別に道がなくても苦にはなりませんでした。

出発から1時間20分で不動滝に到着。虹のアーチが迎えてくれて感激!


「虹が追いかけてくる」とは同行者の発言ですが、まさしくその通りでどこに行っても虹が見える。背を向けて「だるまさんがころんだ」と振り返ったらそこには虹がある。もう一度、別のところに移動してもやっぱり虹がついてくる。楽しくて仕方ない。
青空と虹を見ながら、飛沫を受け止める。私が一番好きな滝の楽しみ方はこれなんだなぁって改めて理解しました。




6:00 出発
7:20 不動滝 到着



→三階滝へ続く
コメントA
2015/10

蔵王の紅葉は素晴らしい。そりゃあもうエコーラインを走っているだけで気持ちが高ぶるくらい。

百選の三階滝の滝見台ではなくて、不動滝にも滝見台があると聞いたのは何年前だったか。そして、その滝見台から滝下に伸びる道があるというのは衝撃的でした。

以前は滝見台の対岸にある「宮城蔵王野鳥の森」から自然探求路という整備された道で長い時間かけて滝下に行きました。
滝見台からの方が直線距離が短いのは明確ですから、短時間で行けるのではないか。
うまく紅葉と虹のセットで撮れないかしら? そんな目論見もあって訪問しました。

当日は木枯らし一号が吹いてそりゃあもう寒い。早朝はオレンジ色に染まった三階滝を見て、その後エコーラインをお釜の方向へ登っていき不動滝の滝見台へ到着。デッカい不動様が立ってるし、広い駐車場もある。エコーラインは過去3度走ってますが、その3回ともここをスルーしている記憶にすらない自分が不思議でならない。
滝見台からは当然ながら遠望。三階滝の滝見台からも不動滝は見えるけれど、こちらの方がもっと大きく見える。

で、その滝見台の左手奥に自然探求路があった。「野鳥の森」からここまで道は繋がってるんですね。凄いものです。
道は明確でとっても歩きやすい。急斜面の下りは階段になっているし、鎖の柵もあって安心して下りていける。こりゃ楽チン。

澄川の流れが真下に見えるようになった所から、突然に踏み跡がなくなってビックリ。滝も大きく見えてきているから、道を捜索せず上流に向けてトラバースするように横に移動していったけれど、藪がうざくてサクサク進めなくて面倒でした。

帰路に分かりましたが、澄川が見えた所はルンゼ(崩落地?)のように斜面が抉られてまして、その右側(右岸)に道が伸びていて、そのまんま澄川を目指して下りていくのが正解でした。所々コンクリを固めた階段も出てきましたが、ほぼ廃道でよく分からない状態になっています。
澄川が目の前に見えたらあとは上流に向かうだけ。特に濡れずにジャスト1時間で滝壺に到着です。これなら「野鳥の森」から歩いてくるより断然ラクですね。

相変わらず素晴らしい飛沫です。大きな滝壺は波打って生き生きしている。落差は申し分なく、それに横幅もあってド迫力。良い滝は二度目でも感動します。

ここの飛沫は躍動感バッチリです。強風が飛んできたりそよ風のように体を撫でたり。特に強い風と共に多量の飛沫が体に当たった時は高揚がハンパない。アントニオ猪木のテーマソングが頭の中で流れ、「シブキ! ボンバイエ!」と替え歌を連呼していました。

空は曇ったり太陽出たりの中途半端。どうもこの時期は太陽が滝に当たらない感じで虹は出てくれませんでした。虹を求めるなら夏ですね。

コメント@
2007/9

「不動の滝」の名称は全国各地にあり、日本滝百選でも群馬県「(棚下)不動の滝」と岩手県「不動の滝」の2滝が入っているように、とてもメジャーな名称であり、人名で例えると「佐藤」姓のようにもっとも多い滝名の一つでしょう。
数ある「不動の滝」を見てきたイメージだと、どちらかというとそれほど大きくはない滝名だと思っているのですが、水量豊富な澄川の水を一気に落下させるこの「不動の滝」はそのイメージを払拭させる大きさがありました。
落差は54mは迫力十分。滝壺はあまりにも広大、叩きつけられる水音は辺りに反響し轟音、更にその落下した水は水煙となって視界を曇らせる。近寄れば直ぐに服がびしょ濡れに。
あまりにも豪快で男性的で、引き込まれる魅力と突き放される迫力を兼ね備え、放心状態に陥ります。
何故これ程の滝が百選に入らないのか。むしろ「三階の滝」とセットで入れば一番だと感じました。

他写真
訪問日 2007/09/01
2015/10/25
2020/07/20

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