中の滝



Data 中の滝
落差250m
奈良県吉野郡上北山村

現地へ 大台ケ原内。国道169号より、県道40号の終点。徒歩1時間30分〜2時間。
コメント 壮大です。他の滝とスケールが違います。山頂から水が流れているようなイメージ。とにかく大きい、その一言に尽きてしまいます。
有名な観光地なので、駐車場も一杯になるときがあるようです。私が行ったときはそれ程では無かったですが。
駐車場から南西部、シオカラ谷に向かう。往きは降りなので、舗装された階段をひたすら降りる。やがて川を渡る「シオカラ谷吊橋」が現れます。その吊橋を渡り、道は川から離れるように進みますが、よく見ると川沿いに通行禁止の看板が。その先が滝見尾根に続いている道になります。
ここからは舗装などしていない山道になります。草を掻き分けて進む。目印は赤や白のテープ。あまり人が通っていないので、踏み跡も少なく分りづらいです。あとは川向こうの山に注目していれば、この中の滝が堂々と流れています。
更に進んでいくと、滝壺まで進めますが、相当の時間を強いられますし、帰りの登りの事を考えるととんでもなく厳しいでしょう。
ハイキングコースの中で「大蛇ー」という展望台からこの滝が見れますが、指の第一関節くらいの大きさにしか見れないので、お勧めしません。

2008年、再訪問。
今回は滝壺に行くと決めていました。
前回もそのつもりで挑んだのですが、前日の百選「七ツ釜滝」で予想以上に疲労してしまい、滝壺まで行ける自信がなく、悔しいながらも断念していました。
今回も前日に「布引の滝」に行き、十分の体力ではないのは分かっていましたが、二の舞にはなりたくなかったので気合だけは入っていました。
しかし、滝見尾根に入った辺りから喉の渇きが酷く、持っていたペットボトルに不安を募らせました。水が無くなったとなれば危機感は尋常ではありません。
前回の折り返し地点、滝展望台の岩場に着きます。相変わらず大きな2つの滝に体力を貰い、更に下降を始めます。
間違うような道ではないですが、やはり傾斜はきつく下るだけで汗が出ます。危険という面ではそれほどの心配はありませんが、下れば下るほど、帰りはこれを登らなければいけないと考えると、体力が尽きないか不安になります。
体のバランスに気を遣い、足付きを慎重に、笹や枝を掴みながら下へ下へ。
ようやく川が見え始めた頃、道が二股に分かれました。左のほうが良く踏まれているのでそちらに進むと、先は崖となり進めない。
右が正解。右に進むとスムーズに川に辿り着きました。
目の前には「西の滝」の巨大な姿が。息を飲む格好良さ。
しかし本命の中の滝は、ここからではあまり良く見れない。
ここからは道はありません。登れる所を探して滝壺を目指します。巨石が連なっており、中々進めません。壁のように立ち塞がり本当に苦労しました。目の前に見えているのに、取り付く場所が分からない。
岩の隙間を縫うように、時には岩にしがみ付いてよじ登ったり、苦労しました。
やがて見える滝壺。大きさとは反して小さな滝壺。飛沫も少ない。しかし、見上げると250mの上部が見える。なんと大きい事か! やっとの事で辿り着いた憧れの中の滝。そこは間違いなく絶景。誰が見ても絶景と言うしかない場所。そんな壮大な場所にポツンと一人立ち尽くす。この世界を独り占め。贅沢この上ない時間です。。
壮大な世界を堪能した後は、地獄の上りが待ってます。焦点の合っていない目で、足元だけを見てひたすら上りました。
その後の登山道の階段では、おばちゃんに簡単に抜かれるほど体力の限界でした。

5:20 大台ヶ原駐車場 出発
5:45 シオカラ吊橋
東の滝落ち口をすぎ、二つ目のルンゼを下降。沢に降り遡行
6:05 東の滝 滝壺
6:30 出発
7:15 滝展望所
8:00 西の滝 滝壺到着
8:30 中の滝滝壺到着
10:00 出発
11:00 滝展望所
12:25 シオカラ吊橋
13:00 駐車場到着

他写真

上部

遠望縦構図

地図

04年水量豊富
訪問日 2001/05/09
2004/04/29
2008/05/08

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