布引の滝

Data 住所 三重県松阪市
(吊橋前を案内しています)
評価(5段階) ★★★★
難易度(5段階) ◆◆◆◆◆
現地へ 道の駅「飯高駅」の南西部。
国道166号から県道569号の蓮ダムに向かう。吊橋を渡り登山道で2時間前後。
コメント 3段212mというとんでもない落差を持つ滝です。
しかし、メイン写真の通り全貌を見るのは大変で、真下からでは40〜50m程しか見れません。
そこがとても残念な所ですが、布引の名の通り柔らかな滝水が静かに落ちている姿にはとても癒されます。

この滝壺に行くまでは本当に大変でした。体力の限りを使って辿り着いたので、満足に堪能出来ませんでした。情けない限りです。

道は、蓮ダム下の吊橋を渡って迷岳に向かう登山道を進みます。ひたすら上り続ける道、木々の中を歩くので楽しむ要素もあまりなく、ひたすら上る。
やっと上りが終わった所で、小屋があります。小屋で休めるわけではありませんが、そこはちょっとした広場になっているので小休止。
そこからはあまり上りもせずに楽に進めます。崩落地跡はありますが、特に緊張することなく楽しく疲れもせず進めます。案内がある訳ではないですが、テープが木々に巻かれているので安心できます。
歩いていると二股があります。右は川に下りて沢登りをするコース。左は登山道。
今回は沢靴を用意していなかったので、登山道を進みます。
地形図で自分の位置を把握しながら進みます。このまま進んでいけば滝の姿が右に見えるかな、と思ったいたら登山道は谷から離れ上がり続ける一方。
滝から離れ、迷岳にむかってしまうのでないかと不安になり、登山道から離れ道の無い所を下り始め沢に向かいました。
これがいけませんでした。
沢には問題なく出れたのですが、滝は見当たらず登山靴では対応できない険しい沢が待っていました。
これでは進めないと再度上り。下るのは用意でしたが、上りはきつい。モンキークライムといって過言ではなく、木を掴みながら上へ上へ。200m位は上ったと思います。この時点で体力はギリギリ。
上り詰めた所に登山道。つまり不安に思い始めた登山道に戻ったという事です。そのまま道を外れず進んでいれば良かったのに無駄な判断で時間も体力も消費してしまいました。
結局、道に従って進むと手製の「布引の滝」案内が。
その案内のまま進むと一段目の滝壷に出会えました。一段目は15m前後。これだけを見ると大した事ない滝ですが、振り返ると200m級の落ち口があります。これは相当怖いです。足が滑ったら200m落下すると一緒ですから。
さて、一段目は確認できた。では2段目・最下段は? 案内無いという事は、ここも勘で行くしかないと下降点を探す為に、登山道を戻り下りられると思えるルンゼを下りました(下記の写真の通り、ルンゼにある丸太に目印テープを巻きました)。
ここはピッタシに最下段の脇に出てホッとしました。
近づいてもあまり音もせず、穏やかな空間。見上げても40〜50m。つまり見えない所に100m以上の滝が落ちている事になります。それが見えなくてとても残念です。
ただ今回は私の器量が足らなかった。下調べが足りなかった。自分への怒りを胸に去りました。もっとこの滝と語り合いたかったですが、突き放されたようで悔しかったです。

10時35分 吊橋前・出発
11時25分 小屋到着
   55分 大崩れ通過
12時30分 沢に下り、進めずに登山道に戻る。
14時30分 一段目
   55分 最下段
15時30分 下山開始
16時45分 駐車場到着
他写真
訪問日 2008/5/07

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