立石川 第二大滝
    第三大滝


第二大滝



第三大滝

Data 住所 日向市
(第二大滝)
(第三大滝)
評価(5段階) ★★★★(第二大滝)
★★★(第三大滝)
難易度(5段階) ◆◆◆◆
現地へ 東九州道「日向I.C」の南西部。国道327号より県道51号に入り、福瀬大橋を渡り立石川沿いに駐車。千尋滝の高巻きが難所。
コメント
千尋滝からの続きです。

さて、この巨大な千尋滝をどうやって巻くかが問題です。
答えを先に言うと、道は右岸にあります。と言っても案内や先ほどまでの仕事道もありませんし、急斜面を登っていくので難易度はググッと上がりますのでご注意を。
千尋滝に背を向けて、右岸の斜面を登っていきます。
最初こそ踏み跡が見当たらないので分かりづらいですが、しばらくは木を掴みつつ登っていくと小尾根の突端になる岩壁が見えてきます。そのまま岩壁の上に行きたいですが、越えられそうもないので左から回り込んで小尾根に乗ります。
すると驚くほど明確な踏み跡が見えるはずです。今までの道の無さは何だったのか不思議に思います。
どんどん標高を上げていきます。小尾根の右手は崖、左手は樹林の急斜面、狭い所では幅2mくらいの所もありました。でも樹木がほどほどに視界を隠してくれるのであまり緊張せずに行動できました。もしも視界が剥き出しで見渡せるなら、高度感から足が震えてしまったでしょう。一歩間違えれば崖に吸い込まれちゃうので、油断は禁物です。
千尋滝の上段が樹木の間から見え隠れしています。だいぶ登ってきたんだなぁと感心。雨で濡れた枯れ葉はフェルト靴を容易に滑らせ、踏ん張りが効かず無駄な緊張感を強いられました。この巻きだけなら登山靴が良いでしょう。
ようやく登りが終わり、川の音が近くに聞こえてきました。あとはなだらかな斜面を下って巻きは終わり。この高巻きに25分要しました。
ここからもこれといった難所はないですが、千尋滝までのような仕事道はありません。適当に進める所を川の中に入ったり平坦な岸上に逃げたりしながら遡上し、最後の小滝を左岸から巻き上ると滝前に到着。高巻きを終えてから25分で到着。つまり千尋滝からだと50分で第二大滝に来ました。
分岐瀑のお手本になれるような端正な姿に感動。これでも雨のお陰で水量が多いのでしょう。水量の少ない時期に訪れたら濡れた岩壁になっちゃうのでしょうか?
落差は50m級であり、ここもまた開放的に空が見えるので、青空であれば見栄えが良いだけにこの天気を憎みます。でも雨だからこそ立派な滝姿が見れて感謝の気持ちもあります。
理想は夜中にガッツリ雨が降って、朝には太陽が出てるってのが良いけど、そううまくいかないですよね。
帰路にはほんのちょっと下流にある左岸から入る支流の第三大滝に立ち寄り。手前の小滝を左岸から越えるとまたも巨大な滝が落ちている。下部の流れが印象的で、綺麗さで言ったらこの川の中では一番でしたね。
千尋滝の巻き下りでは枯れ葉に足を取られて何度も転びそうになって怖い思いもしましたが、無事にレンタカーまで戻りました。
急遽の代替案だったけれど、水量十分な巨瀑が三本も見れて来た甲斐があったというものです。

濡れた服は脱がずにハンドルを握り、続いて南にある近くの猪之木谷に向かいます。
他写真
訪問日 2016/05/16

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