猪木谷大滝

Data 住所 蔵王町
評価(5段階) ★★★★
難易度(5段階) ◆◆◆◆◆
現地へ 東九州道「日向I.C」の南西部。国道327号より県道51号に入り、福瀬大橋を渡り南西へと進んで行く。猪木谷を渡る小さな橋の付近に駐車し遡行する。おそよ50分程で到着。
コメント
千尋滝を終えて、すぐさま車に乗り込み南へ移動。ビショビショのまま運転しているので、レンタカーの椅子をタオルでくるんで汚さないように気をつけました。
猪之木谷を渡る小さな橋の付近に車を止めて外に出る。
何にも案内はないので不安になるけど、車のナビもスマホのGPSもその谷を示しているので行ってみるしかないね。
濡れて重くなっているザックを背負い込み歩き始め。
雨は相変わらず降り続く。というかより強い雨になっている。下着まで濡れている状態は不快であり、今すぐにでも着替えたいがどうせ雨で濡れるのならば意味はない。
谷の右岸側、畑の脇を進んだ後に入渓。立石川は予習していたけれど、猪之木谷はまるで調べてこなかった。直線距離では1kmないくらい短いし、手前に滝のマークもないから難所もなかろうとタカを括っていました。
しかし短い谷の中はいくつもの小滝が待ち受けていました。あとで知りましたがその小滝群は猪木七滝と呼ばれており一つ一つ滝名があるそうです。
その小滝群はほとんどを右岸から越えたような気がします。「気がします」というのは、実際歩いたはずなのですが記憶が朧だからです。雨に濡れすぎたし千尋滝の高巻きで汗を掻きすぎて気持ちに余裕がなくて、道中をあまり覚えていないのです。「大滝まだか……」とブツブツ言いながら遡行していました。そんな訳で道中の写真が殆どありません。九州から帰宅して写真を整理した所、猪木谷の記録用の写真がほぼ無いことに自分でもビックリしました。随分とテンパった行動をしてたようです。
千尋滝ほど明確な仕事道ではないですが、分かり易い踏み跡が見えるのでそれを辿ったと思います。
滑り滝(六の滝)の落ち口を渡渉するのはかなり緊張しました。ここは覚えています。虎ロープが張ってあるので、それを掴んで乗り越えれば良いのだけど、それは平時の話。今は強雨の中で増水しておりスピードも威力も増している。足を取られたら滝壺に一直線だと思うと一歩を踏み出すには中々ためらうものがありました。ちなみに帰りはロープを使わず右岸を巻き下りました。
とりあえず無事にクリアし、その先に現れる小滝もだいたい右岸で越えていくと、出発から50分程で滝前に。
空が見える開放的な空間。広い滝壺を持っていて色々な角度から滝が見える。落ち口で二条に別れ、片方は直瀑、もう片方は分岐瀑に変化して、また滝壺で合流する。変化する水の姿を追い掛けるのは楽しいじゃないか。
中程で水が飛び出しているのは増水しているからでしょう。ここも決して水の多い谷ではないので、この躍動感はご褒美です。
強雨の中、全身濡らして何をやっているんだと自分で自分に呆れるが、生き生きとした滝の姿が見れたのだから価値のある滝巡りになって良かった。
まあ、関東の滝巡りだったら前日の天気予報で速攻中止と判断してふて寝してると思いますけどね。飛行機に乗ってきたのに、滝に行かないで一日を過ごすなんて勿体ないですから。
市房山の谷に行けなかったのは残念だったけど、充実した1日を過ごせました。ありがとう立石川、そして猪之木谷。
他写真
訪問日 2016/05/16

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