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水量豊富で豪快です。水は右へ左へ岩盤に当たり、捻り込まれるように威力を増して滝壺へ。その力強さをまざまざと見させてくれます。
躍動する水、その音、太陽が肌をジリジリと焼くように、その滝の力が体に染み込んで来て、物凄くパワーを貰ったように思います。
この滝の案内はありません。困難な点は2つ。辿り着くまでの距離と、「通らず」と呼ばれるゴルジュの高巻き。
まずは車を停める。ここは大河川上流に向かう林道との合流点で広い駐車スペースがあります。
弁当など必要道具をザックに詰め込み、いざ出発。今走ってきた道を戻るように県道278号を歩き、すぐのカーブの地点でガードレールに隙間があるのでそこに入る。踏み跡は明確で悩む必要の無い斜面(高低差約100m)を降りていくと大河川が見えてくる。
そこには立派な釣り橋があるので渡り対岸へ。道は右手を取り大河川下流を進むようになります。
しばらく進むと枝沢との出合い。それが和名倉沢です。
木の橋を渡り対岸へ。道は沢から離れます。殆ど登山道です。
急激な登り。おそらく250m程は上ったと思います。作業小屋が現れたところで登りは終了。もう沢の音もしません。本当にこの道で大丈夫なのか心配になりますが、一本道なので進みしかありません。
登りが終わったら、後は高度を変えずに上流に向かうように道が取られます。
最初は二人が横になって歩けるほど広く平坦な道で進みやすいです。
枝沢の石津窪沢を越えた辺りから道は狭く厳しくなります。上り下りはそれほどないのですが、結構な急斜面で道幅30cm程しかないので神経を使う足取りです。終始トラバースって感じです。
バランスを崩さぬように慎重に足を運び、ようやく沢の音が聞こえてきます。
沢に足をつける手前は滝群を見下ろすことになり、この場所はガレている箇所もあるので、気を遣います。
ようやく沢に着地。水の流れ、苔の色が気持ちよいです。
さてここからは沢靴に履き替え。今まで履いていた登山靴は、またここに戻ってくるので放置。
ちょっと進むと難所の「通らず」が姿を現します。左岸は立っているので右岸で高巻き。
微かな踏み跡を頼りに右岸小尾根に取り付き登って行きます。
快調に登って行くと小尾根はシャクナゲ群で勧めなくなるので、ここからはトラバース。
踏み跡もなくなりゴツゴツした大岩が現れる。通らず最上段の上に行ける様に悩みながら進み、ようやく滝前に。最後まで緊張感が抜けない道中でした。
ここから左岸ルンゼでこの滝を高巻き、船小屋窪大滝へ。
帰路は右岸の高巻き道を戻るのは面倒だったので、左岸でロープを使って下り、「通らず」入り口まで一気に下降しました。
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