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落差75mと非常に高い滝であり、変化に富んでいる素晴らしい滝です。
過去、矢研の滝には2度訪問しているのに、その向こう隣にあるこの白滝には目を向けていなかったのが非常に悔やまれました。
これほど素晴らしい滝ならばもっと早くに行っておけば良かった。と思っても、その頃には百選しか目に入っていなかったので仕方ない。
飛行機で宮崎入りしてすぐに白滝へ向かいました。東南向きの滝なのでなんとか午前中に出会いたいとレンタカーを休憩無しに走らせ、尾鈴に到着。
最初に現れる大きな矢研の滝駐車場を通過して、橋を渡った第二駐車場に駐車。ここに「白滝方面」と案内があります。
あとから分かったことですが、この道はショートカット道で、正規のトロッコ道入り口はもうちょっと奥の道からスタートでした。
そのショートカット道は出足から傾斜がきつく、このような急な道が続くのかと不安になりました。
10分程きつい山道を登り続け、息切れし始めた頃に平坦なトロッコ道に着きました。
トロッコ道は三人くらいが横並びで歩けるほど広く、とても緩やかな道で歩き易いので楽ですが、変化の無い道と景色は単独で歩くにはちょっと物足りないです。
白滝までの道のりは長いので、休憩するわけにものんびりする訳にも行かない。ひたすら前だけを見つめ早足で進みます。
20分ほど歩いた所でようやく「紅葉の滝」の看板が。滝を眺め休憩したいところですが、帰りに寄る予定なので今はトロッコ道を進みます。
この辺りから滝群に入ってくるのでトロッコ道は面白くなります。
「すだれの滝」「さぎりの滝」などの巨瀑が道から見え、足取りは軽やか。
「はがくれの滝」を左に見ながら、道は川を渡り対岸に進むのですが、ここでハプニング。
道がない。というか木の橋が流されてしまっている。川床は浅かったので靴を脱がずに渡れました。整備されればまた元に戻るでしょうが、「はがくれの滝」上での渡渉で転んだら滝下へ落ちてしまうという緊張感がありました。
ここまで来るとあと少し。再度橋を渡り元の左岸に戻った所で登山道と白滝の分岐点。
ここでトロッコ道も終わり。あとは傾斜のある山道を登る。
ようやく現れる白滝。駐車場からピッタリ1時間で到着。
心配だった陽は、上部を照らし下部は影を落とす白黒パンダの状態になってしまった。これならば手前の滝群をゆっくり眺めつつ日影に入ってから到着した方が良かったかなと思いつつも、青空と共に出会えた事に良しとする。
間近の撮影を終え、登山道の分岐点に戻り、対岸の尾根道を辿る登山道に進む。勾配のきつい道を登ること15分程で白滝の遠望地に辿り着ける。
一直線に落ちているかと思いきや、意外と緩やかな流れを持っているのが分かったのは遠望ならではです。
落差以上の迫力を感じられ、瀑布群のフィナーレとして大満足出来るでしょう。
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