Data |
霧降の滝
落差75m
栃木県日光市
|
現地へ |
国道120号より、県道169号に進み、有料道路「霧降高原道路」の料金所手前に、駐車場有。看板もあるので分り易い。徒歩15〜25分で遠望の滝見台に到着。 |
コメント |
2013年 前日は百選の「銚子ヶ滝」など福島県の滝を楽しみ、それで十分お腹一杯になったので帰宅しようかなと思ったのですが、ニュースを見たら、この霧降の滝の紅葉がピークだと放送されてまして、帰宅ついでに寄ってやるかと付近の道の駅で車中泊に予定変更。念のために寝袋を持ってきて良かった。 日光の観光地でニュースに出るほどであれば混雑は確実。だから早朝に訪れるのも当たり前の行動です。
周辺はまだ真っ暗な日の出1時間前に到着しましたが、既に5台くらい駐車されています。そして足元が見え始めたくらいから防寒着を着込んで出発。とりあえず観光地である観瀑台に行ってみました。さすがですねぇ、カメラマンが高価そうな三脚で滝が良く見える場所を占拠。一体いつから待機していたのか驚きですよ。
私も30分ほど遠望の滝姿を楽しみまして、明るくなると共に人の姿も増えてきたので、そこで撤収。 これで終わりではなく、今回は調査も兼ねて訪問したのでここからが本番。沢靴、ハーネス、ヘルメット、ちゃんとした沢モードを装備して駐車場を再出発てす。 下段には観瀑台入口から旧道を下りていけば行けるのは当たり前のようになってますが、はたして上段へピンポイントで降りられるのかを試してみたかったのです。 過去には下段を右岸で越えて、上段の滝下に行き、左手から入ってくる枝沢を登って駐車場に辿り着いています。 今回はその逆をすれば良いのですが、登るのと下りるのではレベルが違いますからね、いざチャレンジです。 駐車場から観瀑台とは逆方向、隠れ三滝に向かう登山道を進みます。 右手には背丈ほどの笹藪。ここに突撃はしたくないので最初は素直に登山道。歩き始めてわりかしすぐに導水管のような太いパイプを跨ぎ越えます。その先で右手に見える笹を見ると膝くらいの高さに落ち着いたので、そこから登山道から外れて東にある枝沢に一直線で向かいました。
微かに踏み跡があるような、笹を横目に進んでいくと、か細いながらちゃんと流れている枝沢を確認。この枝沢、隠れ三滝に向かう登山道にぶつかるものの水が流れていないので、道沿いから沢筋を見つけるのは難しいと思います。
さて後は水の流れに逆らわず、自分も水と同じように下っていきます。すぐに、のんびり流れていた水は斜瀑に変化。ここからはちょっと気合いを入れます。 岩肌はどこでも掴んで下さいよと言わんばかりにボコボコしていて足場も豊富。階段を下りるように斜瀑の中を進みます。岩を掴めば冷たい水に触れてしまうのが辛い所。 慎重に下りればフリーで行けると思います。私は考えるのも面倒だったので、太い木を利用してロープ下ろして楽をしてしまいましたが。
無事に下段と上段の中間に到着。駐車場を出発してから20分で到着。これならお気楽滝の部類に入りますかね。でも道は無いしそれなりに緊張しましたよ。
下段の落ち口と上段の姿が見えます。枝葉の合間に観瀑台もチラチラ見えます。下段落ち口に立つと観瀑台はしっかり見えます。逆に観瀑台からも見られます。おそらく沢山の人がカメラを構えているのだろうなと想像すると、今回は落ち口へ立つ気にはなれませんでした。 上段の撮影を終えて右岸から下段に行きました。下段を高巻いて上段に行くのもなかなか難儀しましたが、下るのはより厳しいですね。ロープ大活躍って感じです。 滝下は静かなものです。一人のんびり紅葉と分岐瀑を楽しみました。 さて、駐車場に戻ると大混雑。テーマパークかと思うくらい車と人で賑やか。一応観瀑台まで行ってみましたが、落ち着いて滝を見られない。人の頭の上まで腕を伸ばして写真撮影している人もいるし。滝下は天国だとつくづく思いました。
|
2009年、再訪問。
今回も同じく上段を見に行きました。
下段高巻きに緊張して足が震えてしまいました。昨年に挑戦した時は全然緊張しなかったのに不思議です。
改めて見ると上段も素晴らしい。下段とは打って変わって飛沫の嵐。風を起こし、轟音を響かせる世界。
下段の滝は優しさのある美しい滝、イメージは女滝。上段は力強さをもつ威力ある滝、イメージは男滝。
すぐ上と下なのにこれだけ違うとは不思議です。
帰りは、前回考えていた右岸の枝沢を詰めてみました。枝沢の右側から滝を巻き、その後はフリーで登れる緩やかな滝を越える。後は右岸に上ると仕事道が現れ、その道を辿ると駐車場の奥地に戻ってきました。
上段だけ見るならば、この枝沢を下降するのが安全です。 |
2008年、久しぶりの訪問。
今回は雨の中、上段の滝を見に行きました。
右岸からの高巻き。右岸から流れ落ちる枝沢の15m滝があり、これを越えるのが困難。
水量が少ない時なら「霧降の滝」の左側を真ん中辺りまで直登してそのまま岸に取り付くと15m滝をパス出来るでしょうが、その日は水量が多かったので直登は無理。
なので枝沢の15m滝を巻く事から始めました。まずは右岸のぐずついた斜面を登ります。踏ん張りの利かない斜面なので、藪を掴んで体を持ち上げる全身運動。
15m滝は微妙ながら2段になっており、8m登った付近に滝を横切れるようなかすかな棚があります。
ここを横切るのはかなり緊張しました。中々の高度感です。
15m滝の左岸、「霧降の滝」の右岸の地点に到達。あとはひたすら登るだけ。と言っても相変わらずの踏ん張りの利かない脆い地面。木々を利用してのモンキークライム。
常に緊張しながらの行動で中々思うように進みませんでしたが、なんとか下段の落ち口に着地。
あとは40〜50m歩くと上段の滝に到着。上段は下段と違って、滝らしい滝って感じでした。やはり霧降の美しさは下段の流れにありますね。
右岸から緩やかに合流する枝沢があったので、登山道からこの枝沢を見つけて降りた方が、上段の滝に行き易いかもしれません。 |
岩肌を滑り落ちる水の流れがとても優雅であり、綺麗。
また、周囲の景観もとても美しく、自然に満ち溢れています。
滝見台からは遠望ゆえ小さくしか見えません。
華厳の滝に比べ、遥かに人が少ないのは、ほっとする所ですが。
滝壺を望むには、駐車場から、滝見台に向かう始めの付近に、立ち入り禁止の看板とロープが張ってあるのが分ります。そこを超えて大きな岩を踏み降りていくと出会えます。30分程度。一本道で、直滑降なので、分かり易い。
降りて行くだけだし、遭難する事もないですが、足場はゴツイ岩で非常に荒れています。帰りは登りになる為、結構きついです。 |
訪問日 |
|
訪問日 |
1998/04/28
2008/08/24
2009/06/28
2010/09/19
2013/11/03
2014/01/26
|