大滝



Data 住所 岐阜県高山市
評価(5段階) ★★★★
難易度(5段階) ◆◆◆◆◆
現地へ 日和田高原付近。布川の上流にあり、途中までは地図に掲載されている道を歩き、後半は遡行になる。片道約2時間。
コメント 大滝と聞くと、名前とは裏腹に小さい滝の方が多く思えます。
この大滝は名前負けしない大きな滝に違いありません。落差50〜60mの三段の構成になっています。高さも申し分ないですが、水量も豊富なので水は横にも伸びていて、迫力倍増。横幅の広い滝は視界一杯に滝が感じられるので大好きです。
残念なのは、三段を一片に見れない事。この滝は逆「く」の字になっている為、三段を超えないと二段目・一段目が見れないのです。
ですので全部を合計すると落差ありの大迫力を思わせるのですが、実際は半分半分で見ているようなものなので、豪快さも半分になってしまう。その点で物足りなさを感じました。
それでも、傾斜のきつい三段目の岩肌を越えて、二段目・一段目が視界に広がったときの爽快さは忘れられません。

この滝に関して、あまり資料が無く下調べが出来ませんでした。
それでも、地形図を見ると道中の傾斜は緩く、何よりも登山道が途中まで設けられているようなので楽勝かなと考えていました。
所が、予想は出足から裏切られます。
いきなりの傾斜のきつさ、岩の荒れ具合、鬱蒼した世界。予想よりもきつい歩きでした。
まず、布川に下りるまで。ここはただの林道くらいに思っていましたが、実際は水量のある枝沢を下りていくので、渡渉の繰り返し。ペースが上がらない。
ようやく布川が見え、ここから右岸に登山道が併設されていると思われるのだけどはっきり見えない。右岸にあるのは人の背丈と同じくらい伸びている笹で埋め尽くされている。よくよく地面を見ると、か細く踏み跡が見える。結局ここを進む。山に居るのに平泳ぎの要領で笹を掻き分けて進む。ペースは上がらないし、体力は落ちる。
内ヶ谷川と合流。全工程の三分の一の時点で疲労が隠せない状況。さらに登山道は伸びているはずだけど、相変わらず見つからない。どうやら昔はこの川を渡る橋が架かっていたようだ。その形跡がある。その先を見ても踏み跡は見つからない。
いくら見ても渡渉点が見つからない。結局ここから沢靴に履き替えて水に入る。道もよく分からないので布川沿いに進みに進み滝に向かった。
結局、登山道は朽ちすぎて当てにならなかった。全面が笹に覆われた時、自分がどこにいるのか分からない恐怖を味わった。山で視界が阻まれると方角が分からなくなるんだなと体で理解しました。それが一つの収穫です。
他写真
訪問日 2007/10/22

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