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展望台からは遥か彼方に見える。遠くて小さくしか見えないが、いかに大きいかは伝わると思う。
間近を挑む事になったが、道は全くないので困難でした。
芹沢不動滝からちょっと下りた道路の路肩に駐車スペースがあるので、そこに車を停める。
そこから川沿いに下って行くが、ここは堰堤工事後の綺麗な砂利道になっているので歩きやすい。
堰堤は思ったよりも大きく、実際にこれを越えられるか不安であったが、右岸を藪コギしながら上っていくと、ちょうど堰堤上に出られた。
そこから川にそって進み、山に入っていく。
太い木々が茂っているが、視界を邪魔する笹などは無い為に足取りは軽い。
ここからは尾根に向けて山を登っていく。極端な傾斜ではないので直登も可能だと思う。
さて尾根に出ると、木々が視界を遮り、思うように進まない。そんな中、泳ぐように掻き分けたり、潜ったり、跨いだりして尾根を上へ上へと進む。
ある程度の傾斜の尾根を登っていくと、一瞬だけ平坦な場所が現れる。
ここが分岐点。向かって左に進路を取れば赤滝。右に進路を取れば黒滝である。
ここからが一番の難所である。ガレ場のような岩が積み重なり、傾斜も強い。殆ど人の踏み入れない場所であるから踏み跡などあるわけが無く、一歩一歩が慎重になり、遅々として進まない。
平行移動して進めば川が見えて来る。その突如大きな滝が現れる。
赤滝は文字通り赤い滝。茶褐色の岩が濡れて赤黒く見せてくれる。上部は勢いよく水を噴出すが、岩に当たり折れ曲がると共に緩やかに流れ落ちてくる。辺りは開放的でとても清々しい。
黒滝は二段の滝で、これは展望台から見ると良く分かるが、間近に行くと奥が見えない。赤滝よりも大きな崖が聳えているせいか周囲は鬱蒼として暗い雰囲気だ。
大きな滝を一気に二つ楽しめる極上の空間。
赤滝に向かう途中、浮石に転倒した拍子に右手親指にヒビが入った痛い思い出が残る。
全行程6〜7時間(写真撮影含む)だったと記憶している。 |