2006年
一枚のシルクのような柔らかい滝で、落ちる姿が次々と変わりとても面白いです。辺りは広く、色々な角度から滝を楽しめる。夢中になって撮影をしました。
一本の直瀑。堂々と落ち、とても勇ましい滝です。
この滝を見るには、ツアーでガイドに先導して貰うのが通常です。ガイドブックを見ると「カヌーで行くピナイサーラ」と掲載されていますので、お金に余裕がある人はそれを利用するのが一番だと思います。
私はそこまでの余裕が無かったので徒歩で行く手段を取りました。
条件としては干潮時間に行く事です。
(潮と関係なく行ける道もあるけれど、そちらの方が距離があり分かり辛い)
インターネットで調べると、私が行ったときは13時が干潮になるという動きやすいベストな時間帯でした。
ピナイサーラの滝を遠望出来る船浦橋の東側に駐車スペース(3台前後)があるので、そこから階段を使い浜に下ります。
潮が満ちていると歩けなくなりますが、引き始めているので十分に歩ける。
まずは砂浜歩き。とても広い平坦な空間で、どこを歩いてよいか分かりませんが、とにかく見える滝を目指して一直線です。
やがて左から西田川を流れてくるので、渡渉します。といっても川も浜に染み込んでしまうので池みたいになっています。
ここからはマングローブの密集地に入ります。白いブイが引っかかっている木を探します。カヌーで行くときの目印です。
滝のあるピナイ川と西田川の真ん中辺りにその入り口はあります。ここは分かり辛いので近づいて周囲を探して下さい。
そのブイの先に道は続いています。ここには大きなマキ貝が所狭しと転がって(?)います。踏まずに歩くのはとても無理。裸足や柔らかいソールだと痛くて進めないと思います。
マングローブ群が終わると、視界が一気に広がって芝生のような湿地帯になります。尾瀬に似ています。フカフカとした地面。ちゃんと踏み跡があるので安心して歩けます。
それが終わると樹林帯に入ります。ここからは山道っぽくなります。違うのは道がほとんど沼地という事です。足を踏み出すと脛辺りまでドプッと足が潜り込み、持ち上げるのも一苦労。田んぼの中にいる感じです。
そうやく滝のあるピナイ川に出合います。ここにはやはりカヌーが点在しています。
川を渡渉するとよく踏まれた道があります。ここからはしっかりした登山道になります。ちょっと進むと2股になり、落ち口に進み道と、滝壺へ向かう道とで分かれています。ここから滝壺までは10分程で到着。落ち口に行くには30〜40分位のようです。
それほど傾斜はきつくないですが、広い道ではないので慎重に進むと、突如この滝が姿を現します。感動的な出会いです。
橋からスタートし滝壺まで80分でした。
長居をしていると潮が満ちて帰れなくなので30〜40分ほど堪能して帰りました。
今までの滝の中で、一番面白い道中でした。滝そのものも素晴らしいですが、出会うまでの楽しさがピカ一です。これほど歩いていて楽しいと思ったのは初めてです。
しかし嫁は、この沼地が嫌だったよう(蛇にも出くわしたり)でずっと不機嫌でした。
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