松見の滝



Data 松見の滝
落差90m
青森県上北郡十和田湖町

(滝の位置)
(駐車場)
現地へ 十和田湖の北東部。湖から国道102号、瀑布街道を進んでいると左手に「黄瀬バス停」が見える。そこを入り、すぐに車両通行禁止の柵があるので、そこから徒歩で約3時間。
別ルートで「蔦沼林道」という道から入っていくとショートカットして1時間30分程で行けるが、道は相当な悪路です。
コメント はっきりとした二段の滝の勇ましさ、荒々しさ。その滝の脇、滝を守るようにそそり立つ巨大な岩。
中国の「桂林」と思えるような尖鋭な岩が聳えるその景観は、大きな大きなビジョンに変換されて、目に飛び込んできます。
一つ一つではそれ程強い印象は与えられないと思うのですが、岩と滝が、相乗効果を生んで、とんでもなく素晴らしい自然に変化させています。この滝は、自然そのもの、これこそ自然、野生、そう思えます。
残念ながら、その日は雨が降っていたため霧が濃く、岩が見えなくなっています。逆に幻想のような淡い雰囲気が見れますが。
到着した時には、涙が出そうになりました。感動等もありましたが、むしろ辿り着くまでの苦労を思い返してです。
3時間は別に苦では無かったのですが、楽をしようと折り畳み自転車を用意していて、それがまずかったようです。
予想以上に早く、極端に体力が減り、辿り着くまでに水が切れてしまい、汗が枯れてしまったかのような状態に陥りました。
普通に歩いていたら、そんな事無かったと思いますが、時間短縮のために上り坂を無理して漕いでまして、気付いたら進むより止まっている時間が増えてしまいました。
帰りは葉っぱに乗っている水滴をすすったりして凌ぐほど。明らかに計画ミスですね。
ただ、帰りは30分程で到着した気がします。なにせ漕がなくてもタイヤが転がるので、乗っているだけでしたから。
これ程の体力の消耗は初めてでした。奈良の「七ツ釜滝」以上でした。
今度はもう一つの裏ルート「蔦沼林道」から行きたいと思ってます。快晴のときの滝が是非見たいです。

2008年再訪問。
今回は予定通り裏ルートの「蔦沼林道」から向かいました。
林道の入り口には当然案内もありません。道はかなり荒れたダートで、所々に沼地のような場所がありスタックするかもしれない不安にかられ、凹凸の激しい路面で思うように進めなく大変でした。
また、4・5箇所分岐点があるのですが、どちら共に轍が残る道で、分岐点ごとに停まってはどちらに進むか悩みました。
地図とナビの現在地点を照らし合わせて、無事に駐車スペースに到着。ナビに感謝です。
駐車スペースは大きなもので5・6台は駐車できると思います。
その先に道が伸びていて、ここからが歩き始め。
道は明確なのか? 分岐点は間違えないか? 間違えずに進めるか? 一体このショートカットコースがどのような道なのか全く分からないので不安でした。
歩いてみると分かり易いほどにしっかりと踏まれた道であり、迷いようがないほど広い道でした。
無事に通常ルートに合流でき、平坦な林道を歩き案内と共に川方向に進みます。以前来た時よりも案内板が朽ちている。以前はしっかりと杭に刺さった立て看板だったのに、今では一枚板が無造作に地面に置かれている。
川方向に体を向けるとアジサイが道を塞いでいるので、掻き分けて進む。それを過ぎると後は下るだけ。
次第に近づいてくる川音に胸を躍らせる。以前はこの辺りで喉の渇きと疲労でヨタヨタ歩いていましたが、同じ轍は踏まず元気一杯。水を多めに持ってきて良かった。
ようやく現れた絶景。やはりこのそそり立つ岩盤に威圧感があり、それを裂いて落ちる滝に力強さを感じます。
古風という言葉がとても似合う滝です。

蔦沼林道入り口から駐車スペースまで20分。そこから滝まで1時間45分(休憩含む)で到着。
通常よりも1時間(往復で2時間)カット出来ましたが、林道は非常に荒れていて分かり辛いのでお勧めしません。
他写真
訪問日 2005/08/15
2008/07/31

HOME日本滝百選全国の滝滝リスト風景写真LINKPROFILEMAIL