僕と滝とキノコと水晶の物語。
紅葉が見たいけれど、今年は色づきが遅い。
そりゃ秋田とか行けばよい感じのが見れるかもしれないけれど、なんせ今回は日帰り滝巡りなんでさすがに無理だ。
って事で紅葉は諦めて、山梨に向かいました。
百選の仙娥滝を通り過ぎて、板敷大滝も通り過ぎて、更に上流へと林道を走らせます。
伝丈沢の起点はゲートがあるので、少し戻った所にある森林浴広場に駐車しました。
ゲートを越えて林道を進むと、すぐに道は沢と離れてしまうので、そこから左岸沿いに踏み跡を辿り入渓です。
水の中をバシャバシャ入るわけではなく、釣り師の明確な踏み跡があるので利用していきます。
堰堤群を気軽に越えていき、濃い踏み跡を辿り気ままに進んでいきます。
この辺りはアップダウンが少なくイージーな道でハイキングな感じです。
どこかにキノコはないかしら? 一心不乱に滝を目掛けて進むわけではなく、公園に来た子供のようにキョロキョロしては道を外れて探索する。
なかなか進まない道中ですが、急ぐ滝巡りではないので何か怪しいところがあればウロツいてしまいます。。
って事で早速ハッケン。さすが秋ですね。
定番となったヌメリスギタケモドキ(ヌメちゃんと呼んでます)の登場。これはナメコの仲間なんで汁物にすると食感も良いし味も素敵です。
幸先良くて素晴らしいぞ。
その後もスギタケ、ホコリダケ、オニフスベと色々なキノコと出逢えてとっても楽しい歩みとなる。
ただ歩いているだけだとつまらないけど、こうやって沢山の出会いがあると長い道中が一人でも喜びがあってルンルン気分です。
出発から110分(シャカリキに進んでいれば70〜80分かな?)で穏やかな伝丈沢にようやくイベントが登場。
大滝が現れます。
力強い滝ですね。やっと水のパワーが感じられてこれまたハッピー。
これを越えるのは右岸から。
わりと滝の脇を登っていく感じなので、水の勢いと高さにややビビるものがあります。でも踏み跡が明確で足元が安定しているので不安はありませんでした。
無事に越えると、その先はこれまでと同様でまた穏やか。
またキノコを探して寄り道だらけ。ヌメちゃんにはもうええわってくらい出会えたので、途中から収穫を止めたくらいです。
本当にのんびりまったり歩いていける沢を進んでいき、二俣を右へと進むとあと少し。
唐突に目の前に巨大な岩壁が現れて、右俣大滝へ到着です。今までの穏やかさから一変した威圧感に驚きを隠せません。
まるでクラシック音楽のラベルの「ボレロ」のように、静かに始まり、静かに進行し、最後にドンと爆発ような出会い方です。素晴らしい。
地形図に水線が描かれていないくらいですから、普段の水量は少ないのでしょう。今回は前々日にまとまった雨が降っていたので見事な姿になっています(降雨が無ければ別の滝を目指していたけど)。
そしてそして、これは有難い。
青空! それはそれはピーのカンでございます!
晴れそして水量増し。我ながらベストなチョイスが出来たと自画自賛。ナイスだ俺。
ザックを下ろした足元を見ると大きな水晶があった。空を見てトキメキ、地を見てもキュンとなる。ええ所だわ、素敵。
真下から飛沫を浴びても楽しめるし、離れて全景を見るのも楽しい。
良い滝って、色々な遊びが出来るのが良いね。
この滝はほぼ真南の向きなのかな。午前中に到着したときはまだ右側は影になっていた。
ご飯を食べつつ、全体に太陽が当たるのを期待して待ったけれど、徐々に雲が多くなってなってきて、気付けば青空では無くなってしまった。
これならもう撮影は終えて、撤収しましょ。
すっごく爽快感抜群の滝でした。本当にありがとう。そう滝に挨拶をした。
帰りはどうしようか。
往きと同じではもうキノコは無くなっているし、同じ景色では面白くないよね。
それなら、エスケープルートとしても使われている登山道を利用してみよう。
別に沢登り自体は安全なものなので、エスケープしなくても良いけど、違う景色の方が飽きなくて良いかなって気分。
一旦、戻ってから、右岸の枝沢を登っていく。
別に踏み跡がある訳ではないけれど、伝丈沢同様に優しい登り。適当に行きやすいところを登って行って、水の流れが消えてもそのまま斜面を上がっていくと、ガッツリ登山道に出た。
ピンクテープがあるし、踏み跡は明確。歩きやすいしこりゃ安全だ。
しかもここではハナイグチもゲットしたし、ナイス収穫だ。
しかしまあ、この道は長い事、遠い事。
そりゃ斜面を緩やかに遠回りしながら下っていくのだから、自然と距離は長くなる。
安全ではあるけれど、水の流れも水の音もないから面白みが全くない。
挙句には普通の林道を歩かされてしまうしで、本当に無駄に長くて我慢の帰り道であった。
これなら普通に伝丈沢を下った方が良かったなと後悔した次第です。
7:00 森林浴広場 出発
8:40 伝丈沢大滝
10:30 伝丈沢右俣大滝
11:50 出発
12:30 登山道
14:50 森林浴広場 到着
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