この滝は東京都の中でも到達には非常に難しい滝であり、選ばれた方のみが出会える滝です。
ただし、それは沢を遡行した場合です。
この滝だけをピンポイントで逢いに行くのなら、そう難しくはありません。
下流からではなく、上流からのアプローチであれば何も道具はいらず、体力があれば何とかなります。
難所はないですが、タイミングという問題も難しいところ。
上流域にあるこの五郎の滝は、普段から水量が少ないのです。
なので、休みと雨後が重なり合わなければ不満足で終わってしまう可能性があるので、ずっと尻込みしていました。
そしてようやく2日以上続いた長雨の後に訪れた予定の入っていない休日(この日も雨だったらスプラトゥーンをやりまくってたと思う)。
これはもう、やるっきゃ騎士(ナイト)です。
ってな訳でウキウキと檜原村に向かいました。
起点は大岳山の登山道入口。林道終点まで進んで駐車。
ここからすぐに逢える大滝も見事な水量でヒョングってて素敵じゃないの。
その大滝をボケっと見ていたら、下山してくる女性が一人。朝7時の時点で下山ってもう登頂して来たのかとビビる。
「もう一山登る計画なんで」と颯爽と下山していった。
登山のハシゴなんて聞いたことないわ。ガチな人って凄いなぁと感心しちゃいました。
さて、大滝を終えたらひたすら登山です。
尾根道までの1066地点までは約450mの登り。それなりにきつい傾斜もあり息切れしまくり。
尾根道についたら、ここからは緩やかな登りとなり軽快な足取り。
五郎の滝がある五郎沢を下りても落ち口に出ちゃうだけだから、左俣の枝沢を下りる予定だったけど、その手前の尾根を見るととても歩きやすそうに感じた。
沢下りるより尾根のが楽かも知れないと、とりあえず下り始めてみる。
人の踏み跡はないけれど、獣は歩いている感じで何となく道が見えて、特に問題なく進んでいける。
やがてゴツゴツした岩が出てきて、五郎沢の水音も聞こえてきて滝の存在が近くなってきた。
最後はやや傾斜がきついが立木を掴んで慎重に下りれば無事に沢に着地。
下りた所は五郎沢との二俣なる出合い。
そしてもうそこから五郎の滝が見えています。
この尾根道からのアプローチなら登山靴で来れますね。
一直線に落ちるか細い滝。これでも水量多い方なんだと思う。
秘境感が抜群であり、全く人の雰囲気のない拒絶感が素晴らしい。
滝前は穏やか。優しさに溢れている空間となっていて居心地が良かった。
下流部を覗くとすぐに滝があって、周りは崖に覆われている。
これを突破して登ってくる人がいるなんて想像出来ない。
撮影をしていると徐々にガスが下りてきて滝が見えなくなってしまったので、撤収。
下りてきた尾根を登るのも味気ないので左俣の沢を遡上。
傾斜はきついが水と戯れているので楽しく登っていける。
登山道についたらもう危うい点はありません。
気軽に進んで、無事に駐車場に着きました。
6:50 出発
7:50 1066地点
8:20 尾根道 下降開始
9:00 五郎の滝 到着
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