赤平川 支流 尾ノ内沢
尾ノ内渓谷


油滝


一番滝

所在地
埼玉県小鹿野町

油滝地理院地図 (←クリックすると国土地理院のHPにて位置を確認できます)
評価(5段階) ★(油滝)
難易度(5段階) ◆◆◆
訪問日 2023年10月7日

今宵はこうのす花火大会を楽しむ日。
ではその日中はどこで時間を潰すかと言えば、やはり滝巡りしかない。
花火に遅れる訳には行かないので、時間が読める登山道沿いの滝を検討。
選ばれたのがこちらの尾ノ内渓谷です。

氷柱が有名な観光地ですが、ここには渓谷沿いに名のある滝がいくつかあります。

国道299号から尾ノ内沢沿いの林道に入る。
氷柱はここらの一大観光地なので、大きな看板があり迷わずに駐車場まで辿り着けます。


夏は渓谷沿いの登山道を楽しむ方がそれなりにいるのかな。
早朝に到着した時は誰もいませんでしたが。

最初は広く優雅な遊歩道。
すぐに吊り橋が現れます。氷柱はどうやらここの壁面に造られる模様。
その吊り橋から左手を見下ろすと最初の滝の登場。


一番滝と二番滝です。
吊り橋を渡らずに、手前の道を下れば滝前に行けます。

一番滝の滝前は良い環境で居心地が良かったです。

吊り橋を越えると登山道となります。
小石の多い斜面に設けられた踏み跡を辿って行きます。所々にあるピンクテープが頼りの綱です。
渡渉も何度か行います。
ここの登山道は分かりづらいです。
ピンクテープがない地点が来たりすると途端に道が見えなくなります。


これで何度かさ迷ってしまいましたが、探している内に遠くピンクテープが見えたり濃い踏み跡が見つかったりして登山道に復帰をしつつ進んでいきました。
基本的には右岸でも左岸でも沢から離れることはないので、獣道に迷い込んで沢が見えない位置まで来てしまったら来た道を引き返して、ピンクテープを探すのをお勧めします。

中間部では山の神の祠が登場。
それを通過し進むと、山の神の滝が遠望できます。
遠くからでも分かりますが、倒木で滝前は荒らされています。


登山道から滝前に向かうには遠望した位置から少し進むとルンゼがあって、そこに虎ロープが設けられていました。
下って沢に着いたら滝前になるのですが、荒れが酷すぎて滝を楽しめる環境ではありませんでした。

登山道の分かりづらさは変わらず、更に奥へと進んでいきます。
特に見所も変化もない登山道、我慢の連続って感じです。


ようやくの変化。正面に滝が見えました。
キギノ滝です。
滝前に向かう道は作られてませんが、右岸斜面をトラバースしていけば問題なく滝前に着きます。

この滝を巻く登山道は右岸にあり岩壁を進みます。


ここには鎖が設置されています。滑ったらヤバい高度感の中、鎖をしっかり掴んで越えていくのは結構緊張しました。

ここまで来るとあと少しって感じなのでやる気が出てきて歩みは早くなった気がします。
ただし、この鎖場より奥は更に踏み跡は薄くなるので、道を探す時間が増えました。


出発から2時間で尾ノ内渓谷のゴールである油滝に到着です。
水量は仕方ない。迫力は皆無。良い点は上段の滝壺の深さと清さでしょう。

観光地としてはここで終点になるのですが、デザートが用意されています。
案内はありませんが、油滝の上流に龍頭大滝が隠れています。


油滝を左岸のルンゼから越えて、ゴルジュに入ります。
肝はこの凹角の岩場。両手両足で踏ん張って越えるのがセオリーかな。私は横着して上から飛び越えました。


両岸が岩壁のゴルジュの奥に滝が見えました。
油滝より4分程で到着です。
水量は油滝と同じく少ないですが、高さがあるのでこちらの方が見応えがありましたね。

帰路も道を見失っては立ち止まり探して、登山道を見つけてはまた失ってを繰り返しながら無事に駐車場まで到着。


そこから車に乗って第二駐車場に移動して、笛吹の滝を目指します。
駐車場の北側の角に階段があって尾根を下っていけるようになっています。
尾ノ内沢に出たら対岸に見える枝沢に入ります。
そこから簡単な沢登りで50mほど進むと滝が現れます。


綺麗な二段の滝だったのですが、右岸からの崩落で滝前は痛々しい姿でした。まあ仕方ないね。

これで尾ノ内渓谷の滝群は終了。
素晴らしい滝って訳ではないですが、運動不足解消に訪れるのは良いと思いますよ。


6:35 第一駐車場 出発
6:38 一番滝・二番滝
7:00 山の神の滝
8:05 キギノ滝
8:40 油滝
9:00 龍頭大滝



で、夜は鴻巣市に行って、花火鑑賞。


さすがの三尺玉・四尺玉。体を突き抜ける衝撃音は現地ならではの体感です。
帰りの車の渋滞もほとんどなく脱出できたのも良い感じでした。

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