屛風ヶ浦の滝






所在地
千葉県銚子市

地理院地図 (←クリックすると国土地理院のHPにて位置を確認できます)
評価(5段階) ★★★
難易度(5段階) ◆◆
現地へ 屛風ヶ浦、通蓮洞より東にある。イオンモール銚子の脇道より海岸に下り、海岸沿いを進む。
訪問日 2021年3月17日

普段の滝巡りでは、晴れ(青空)にこだわりはそれ程ありません。雨でなければ別に構わないスタンスです。そりゃ、青空の方が嬉しいのは否定しませんが。

しかしこの滝については晴れにこだわりました。

広大な屏風ヶ浦という絶壁には、やはり青空でないと絵になりません。
東南向きの滝なので、午前中に目指すのがベストだと判断しました。

そしてもう一つ、外せない条件があります。
ご覧の通り、完全に海に落ちている海岸瀑なので、アプローチは必然と海岸線になります。

事前情報が何もないので、満潮時は向かう道が波に埋まってたどり着けない可能性があります。なのでリスクを減らす面から干潮時に目指すのがよいと考えました。

まとめますと、アタックする条件は

①快晴である
②午前中が干潮
③家族行事のない自由な休日

地味に③もなかなか難易度が高いです。
この3つをクリアする日は、一年に何日あるのか。
そしてそんなハードルを無事に越えられ、銚子市を訪れる事が出来ました。


イオンモール銚子を脇に見ながら屏風ヶ浦へ向かって南下していき、海岸線に出れる道の前に駐車。

歩き始めると、早々に屏風ヶ浦の岩盤を目の前にして圧倒されます。


すぐに海岸線に出れます。そしてここからは屏風ヶ浦を波の浸食から守っている消波ブロックの上を歩いていきます。

左手は大海、右手は絶壁、見えるは青い海と青い空。普段の滝巡りでは有り得ないアプローチです。

迫り来る波の音は安全な海岸で聞くときは癒やしですが、この逃げ場のないブロックの上では脅威です。
打ちつける波が舞い上がって体にかかるときもありました。


見晴らしの良すぎる海と崖の景色を見ながら進むこと約1キロ。消波ブロックの終点と共に滝が現れました。
出発から20分で到着です。


雲一つない青空の麓に聳える屏風ヶ浦の崖から落ちる滝。

決して大きくはない滝で、滝の音は波音にかき消されてしまってます。

波の迫力と崖の存在感に圧倒され過ぎて、完全に脇役と化している滝ですが、特別感はありまくりです。

砂浜でボケッと滝と波を眺めていると、空には飛行機が。成田空港に近いからか、わりかし大きめに見えます。滝と飛行機を同時に見るなんて珍し過ぎる。
滝と海と飛行機と風車と私、普段では交じり合わないモノが相まみえる驚きの空間。なぜか平松愛理の「部屋とYシャツと私」を口ずさんでました。


いつもの滝巡りでは味わえない景観に感動したものの、何故かどうにも落ち着かなくて満喫は出来ませんでした。
海を知らない埼玉県民だからなのか分かりませんが、な~んか誰かに見られてるような気がして常にキョロキョロソワソワしてました。
海人ではなく、山を楽しむ滝人なんだなとつくづく納得しました。


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