木の根沢 支流 大沢
大沢大瀑







所在地
群馬県みなかみ町

地理院地図 (←クリックすると国土地理院のHPにて位置を確認できます)
評価(5段階) ★★★★
難易度(5段階) ◆◆◆◆◆
現地へ 照葉峡周辺。大沢にある滝。大沢沿いの林道を歩き、滝の近く来たら沢登り。30分前後で到着。
訪問日 2020年10月20日
2024年9月

大沢大瀑をキャニオニングするなんてねぇ。そんな日が来るなんて思いませんでしたよ。
今日はフグさんからのお誘いでC.C.Aの活動に参加させて頂きました。
本来の目的は裏巻機渓谷でのキャニオニングだったのですが、増水の為に決行不能となったので、代替案としてこの大沢大瀑に訪れる事になりました。

今回はキャニオニングですから、通常の滝巡りではないアプローチで挑みます。
とりあえず普通に林道を進んで行って、ここから林道を離れて沢に向かえば滝前に行けるんだよなって所を無視して、そのまま林道を上がって行きます。

すると笹藪の中に微かな踏み跡があって、そこを掻き分けて入っていくと大沢大瀑の落ち口に到着。



ズッパシ切れ落ちている落ち口にビビる。
しかしC.C.Aのメンバーはこれが日常のようで、淡々と動いているのだから凄いものです。
テープスリングが右岸に残置されていて、そこからロープを下ろしていく。


私は二番目に行かせて貰いました。
最初っから垂直、というかややオーバーハングしていてたじろぐ。
「座った状態から下りると安心だよ」とアドバイス頂いた。
ゆっくりと腰から下っていき、完全にロープにぶら下がった状態になる。

大瀑はすぐ真横。メンチ切られてるような感覚で怖くて見れない。
とにかく懸垂に集中だ。下りるにつれてやや斜瀑である大瀑が近付いてきて、最後は完全に滝に当たりながら下りる状態になる。

水圧がのし掛かり、バランス取るのが難しい。最後は力尽きてブレーキが出来ず、水圧に負けてストンと滝壺に落ちてしまった。
ま、水の中に落ちたので怪我はしないけど、イメージ通りに懸垂からの離脱が出来なくて悔しい。

ロープから離れて滝壺の中から大沢大瀑を見上げる。


チョックストンの岩も見れる。
滝と岩盤だけの凄い世界だ。

なんとゆーか中華鍋で豪快に炒められているチャーハンになった気分。
もしくは洗濯機で脱水されてる洗濯物かな。
別に撹拌されている訳では無いのだけど、気持ちはそんな感じでグワングワンと目まぐるしく振り回されている。

意外だったのは滝壺の浅さ。てっきり足がつかない深さだと思っていたけど、腰くらいの水深でしっかりと立って滝が見られた。


逃げ場のない爆風と飛沫の世界なんで落ち着いて観賞なんて出来ないけれど、ちゃんと立って見れるだけ嬉しい。
C.C.Rメンバーが次々と下りてくる。みんな懸垂のバランス取るのが上手い。そして早い。
シーザーさんは半袖のウェットスーツなので、懸垂で下りたらいなや「寒い」と言って速攻で下降して消えていった。


最後はフグさん。滝水を浴びながらハイテンションで下りてくる。
下降を終えたらササッと下っていくのはキャニオニヤのスタイルですね。
滝ヤは滝前にいる時が本番。ずーっと滝前にいて、滝と語らい、滝を愛でる。


気付けば最後尾。なので、撤収です。
下段の滝壺には思いっきりジャンプ。
で、ちょいと泳げば滝下に到着。


左右、正面に滝がある絶景。それを下からではなく上から来たのだから凄いよね。
帰りはずっーと笑顔。口角緩みっぱなし。
もしも今、子供から0点のテストを見せられても笑って許しちゃうでしょう。

キャニオニングでしか見れない滝の世界。
また新たな感動を頂きました。本当にありがとうございます。
キャニオニング、サイコー!!!

2020年10月

チケットを手渡すとスタッフがミシン目から半券を千切り、「行ってらっしゃい」と笑顔と共に手を振ってくれる。
キャラクターが沢山の風船を持っていて、手を伸ばす子供にプレゼントしているのを横目に歩いていくと、賑やかな音楽と共に噴水がお出迎え。
目の前には大きな大きな観覧車、右手にはメリーゴーランド、「キャー」と悲鳴が聞こえて左を向くとジェットコースターが勢いよく落下している。
バイキング、コーヒーカップも見える。歩いている人、みんなニコニコだ。勿論、私もその一人。
どこから乗ろうか、つい小走りになってしまう。
誰もがテンション上がるテーマパーク。

ここは大沢大瀑という遊園地です。

右も左も滝、滴る滝に裏見の滝、深い滝壺、弾く飛沫、宙に浮いてるかのように挟まっている岩、楽しい要素しかない空間。
いやぁー、面白かった、本当に楽しかったです。

関東の奥入瀬といわれている照葉峡渓谷。紅葉時は散策する方が沢山訪れる一大観光地。
平日の訪問に関わらず人も車も次々やってくる。これが土日だったら大渋滞だろうと想像すると肝が冷える。
ただし、こちらの大沢大瀑はガイドブックには記載されていませんので、人に出会うのは稀でしょう。


大沢大瀑へ向かう林道は入り口にゲートがあって鍵が掛かっているため車では進めません。
50mほど西側に向かうと4台くらい駐車出来るスペースがあります(土日は満車? 順番待ちになるかも?)
ゲートを越えて、林道歩きです。特に疲れる事のない林道をサクサク進み、橋を渡って右岸から左岸に移り、まだ林道を進む。


林道が斜度をグッと上げた辺り、川と離れ左手に平地が見えたら、そこで林道から離れて沢に向かいます。
道ではないですが、なだらかな斜面を下って入渓。


すぐに二俣が見えて、左側へ。
ちょっと進めば大沢大瀑が遠目に見えます。メインアーケードに入りました。
両岸が高くなっていき、脇から滝が現れる。なんかパレードの音楽が聞こえてきた気がするぞ。
左右から滝が降ってくる。正面には岩を挟んで浮かせているモニュメントたる滝が落ちている。
大沢大瀑に到着です。出発から35分くらい。2時間待ちとかするアトラクションよりも圧倒的に早く乗車出来ました。


ここに来るまでの道中ではお化け屋敷など肝が冷えるアトラクションはなんにもありません。
しかし滝前の川底は赤茶けていて、物凄く滑ります。これもアトラクションの一つだと思うとツルッと靴がずれてバランス崩すのも面白いと思っちゃいますね。
残念なのかも知れないけど、滝の間近は全体がビショビショに濡れていて寛ぐスペースはありません。
でもジェットコースターに乗っていたら、寛げなかったなんて言う人はいませんよね。
下流に戻って、一呼吸すれば良いのです。

キャラメルポップコーン食いてー! って心底思ったけど、持ってきたのは秋の定番サツマイモ。滝の手前で焚き火して焼いたけれど、今回は時間を置きすぎた(焼き過ぎた)ようで焦げてしまった。難しいね。
そんなこんなでウィンナー焼いたり、三十三尋の滝で採ったキノコを味噌汁に入れたり、また滝を見に行ったりして楽しみまくった。

私達よりも先に到着していた「裏見」アトラクションを楽しんでいた滝好きさんと滝について語り合う。これもまたテーマパークならではの出会いですね。
無理に誘ってウィンナー食べて貰ったりして時間を奪っちゃってすいませんでした。

お腹も膨れて、心も満たされて、夢見心地のままのんびり林道を歩いて車へ。
日没まで残り時間僅かだけど、暗くなるギリギリまで照葉峡の滝を楽しみました。


余談ですが、アトラクションでは、上がったり下がったりするのとグルグル回る系は苦手で、バンキングや回転ブランコに乗ると気持ち悪くなってしまい30分くらい身動き取れなくなります。
富士急ハイランドのトンデミーナなんて特にヤバかったですね。

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