大東滝

Data 住所 仙台市
評価(5段階) ★★★★
難易度(5段階) ◆◆◆◆
現地へ 秋保大滝の西部。県道62号から大東岳登山口に駐車し、登山道を進み、途中から遡行。約2〜3時間で到着。
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白滝から戻り、再び大東岳に向かう登山道を進みます。殆ど平坦だった道は、途中でジグザグと標高を稼いでいきます。

やがて休憩所にもなっている裏盤司の展望台が現れます。下方を望むと木々の間に梯子滝を見えます。

その展望台から斜面を下りる踏み跡と、急斜面に虎ロープが伸びているのが見えました。これを辿ると梯子滝の真下に行けるのかな? と思いましたが結構面倒くさそうだったのでパス。

先を急ごうと登山道を進んだ所、梯子滝の真横のルンゼから滝の姿が見えて、ここなら楽に行けるんじゃないのと思ったらムラムラしてしまって、つい下りて梯子滝に立ち寄り。

滝前では天気は良いはずなのに何故か雨に降られましたが、綺麗な姿に感服。

ルンゼを登って戻り、大東滝のある沢との出合い。すぐに入渓しても下部のゴルジュに押し返されてしまいますので、ひとまず登山道を進み、登山道と沢が離れる所から入渓です。

今まで沢靴で歩いてきて、ザックの中に登山靴を入れていたので、ここで登山靴を置いてちょっと荷を軽くして遡行開始です。

沢は素晴らしいナメ床の連続で気持ち良い沢登り。積極的に水に濡れて、歩くのって楽しいと時間を忘れるような遡行です。

沢に入っておよそ30分ほど、そろそろ滝の姿が遠くに見えるかなーって思っていたらナメ床が終わりゴーロが現れます。

なんと残念な事に流れていた水はゴーロに隠れて伏流水になっていまい、乾いたゴーロを進むようになります。

ここからは我慢の登りです。先ほどのナメ床は穏やかな登りですが、ゴーロは一気に高度を上げていきます。水の音はしないし、滝は遠目にも見えないし、はっきり言ってつまらないです。

左岸の岩壁が高くなるにつれ、徐々に水が戻って来ました。イライラする登りからちょっと気を紛らわせてくれる。

しかし一向に滝の姿は見えない。本当にこの先にあるのか不安になりますが、正面に見える巨岩に隠れていると信じてひたすら岩を登って行きます。

姿が見えたのは滝から30〜40mまで近付いた時。ここまで来ないと存在が確認出来ないくらい引っ込み思案な滝でした。

聳える崖が両岸にあり、その奥に滝があるために真正面まで行かなければ見えませんでした。

長かった急斜面のゴーロの果てに、ようやく滝前に到達。難所は一つもないですが、ずいぶん体力を奪われたものです。

繊細で芸術的な白滝とは打って変わって、大東滝はワイルドです。ゴツゴツした岩盤が流れ落ちる水によってガンメタリックのように黒く光っています。その岩盤は正しく大迫力。素晴らしい存在感を持っています。

更に水もワイルドだったら言うこと無しだったんですけどね、水の力は弱く、岩盤にお株を奪われていました。
真正面からしか見えないのも残念な所。まるで同じ角度の顔アップの写真を毎日上げているどこぞのアイドルのブログのようです。

巨大で迫力あるんですけどねー、周囲も見晴らしが良くて爽快感もあるし見事なんだけどねー。うーん。

というのが感想です。先に白滝に行ったのは失敗だったかなと思いました。


他写真
訪問日 2017/06/12

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