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その日はそごう谷で一日楽しむつもりだったけれど、雨で体が冷えてしまったので志半ばで駐車場に戻ってきてしまった。
日没までには時間があるし、車内で暖まっているとだいぶ元気が戻ってきたので周辺のお気楽滝を散策する事にする。
この滝は他とは隔離されているような滝で、細い道を延々と走らなければならないので、何度かこの周辺の滝巡りをしていますがどうにも行く気になれなかったんですよね。
その点、幸か不幸か今日は時間が空いたので向かってみました。地図で見るだけで辟易するような細い山道。雨が降り霧が発生し見通しが悪い中での運転は心底疲れます。
最初に現れるのは「虹の滝」。車中からでも見えます。これはあくまでも前座。いや中々大きいですけどね。
そして案内のままに車をもうちょっと走らせ布水滝へ。橋の上から存在は確認できます。しかし到着した時は霧で視界が覆われ滝の姿は良く分かりませんでした。
見えないものは仕方ない。雨降ってるし諦めようかどうしようか悶々と車内でボーっとしていると霧が晴れてくれました。
いやはや驚かされました。壁です。それも巨大な壁が広がっています。「その日、人類は思い出した ヤツらに支配されていた恐怖を・・・」ってくらい進撃の巨人並みの衝撃的な壁が聳えていました。
水量は決して多くはない。渇水期には黒ジミになってしまうかも知れない。ただ本日は雨降り中なのでちゃんと滝として存在している。柔らかな、絹のように美しい滝水に、進撃の壁。迫力ありすぎて震えました。
道路沿いからは滝の半分くらいしか見えません。自分はよく分からなかったので水線沿いを沢靴で登っていきましたが、滝の見える橋の上から車を50m程先に走らせると案内と共に遊歩道がありました。そこから行けば問題なく滝下に辿りつけます。ただあまり人が来ないのか荒れていて道が喪失している箇所もありました。まぁ適当に上がっていけば良いです。
車内で待っている間、このまま霧が晴れなければ無駄足だったなぁと半ば諦めていました。
「くっ・・何の成果も得られませんでしたぁぁ!!」と涙ながらに報告するようになるかもと覚悟しておりましたが、粘って良かった。こんなに衝撃を受けるとは思っていなかったので嬉しい誤算です。
町から離れているし、他の滝とも離れている。一日の滝巡りのスケジュールに入れるには調整しづらい滝ですが、成果は得られますので訪問をお勧めします。ただし雨が降っていない時期に行くと涙するかも知れませんのでご注意を。
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