Data |
住所 |
北杜市
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評価(5段階) |
★★★★
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難易度(5段階) |
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現地へ |
鳳凰三山の北部。篠沢大滝キャンプ場の奥へ進み、大武川沿いの林道から一の沢へ向かう。一の沢の左岸にある明瞭な尾根を登り、途中から沢に降り遡行する。片道5〜6時間。 |
コメント |
久しぶりの大捕り物に心震えるものがありました。 100m以上の落差の滝を見るのはいつぶりだろうか。余りにも遠過ぎて落ち口が霞んでいる滝の真下に立つ感覚を久しく忘れていたように思います。 多段の滝となっていますが全景がちゃんと見えます。そのお陰で滝の大きさ・存在感・威圧感という強大なパワーが私の体にドスンとのしかかってきます。凄い迫力、大きいだけが滝の全てではないですが、水の落ちる姿を長く見ていられるのは嬉しいものです。
難関です、はたして無事に辿り着けるか、はたまた途中までの下見で終わるかどうかといった不安の中で大武川沿いの林道ゲート前で駐車。 地形図には一の沢と記載されていますので、その沢の左岸にある尾根を目指します。 最初からハプニング。地形図には橋を渡ってから最初に現れる沢が一の沢と確認していたのですが、気付いたら通り過ぎていました。 林道が新しくなっており、橋の位置が変わってしまったとは思いもよりませんでした。 時間ロスを悔しく思いながら、林道を戻り、大きな石垣の堰堤で大武川を渡渉して旧林道に乗り、そこから一の沢の左岸尾根に近づきました。
尾根は明瞭で所々に赤テープが巻いてあります。グングンと南に向けて尾根を登っていきますが、中々の傾斜ですぐに息切れを始め、汗で衣服が重くなりますし、全く水の音が聞こえない山中を登るのは辛いものです。 旧林道の標高は900m、目指す地点は1393m。約500mを一気に上がり良い休憩地点になる平坦な場所にたどり着きました。 一息ついてゆっくり休憩。小さい虫が顔の周りを飛んでいますがそんな事気にしてられない程に疲れています。
今度はここから250mを一気に下って一の沢に近付きます。ちなみに何で最初から沢を遡行しないのかというと堰堤や小滝群を越えるのは大変で、沢通しで行くと日帰りはまず無理との事なので尾根を目指した次第です。 せっかく稼いだ標高を自分で捨てるように下っていくのはなんか勿体ない気がしますが、ここを下りないと沢にアプローチする手段がないので仕方ありません。
南から東へ、上りから下りへと進路を変えて進みます。右に細尾根、左にやや太い尾根。太い方の尾根を辿り下りやすい所を選んで足を運びます。道のような道じゃないような、はたまた獣道か、左岸尾根にあったマーキングは見当たらず無事に沢に着地出来るか不安の中での行動。東の進路は尾根というよりはただの広がった斜面のように見えますが、右手には切れたルンゼがあるのでそこから離れないように下り、後半はルンゼのような水の流れていない溝に入って(ここにはズルズルの泥斜面があったので帰路用に20mロープを残置しました)ようやく一の沢に着水。
ここで登山靴から沢靴に履き替えて遡行開始です。目指すのは1450m辺りにある等高線が詰まっている地点。滝マークはありませんが崖マークが記載されていて等高線が詰まっている所です。 標高は1150m辺り。つまり今度は300mを登る訳です。中々しんどい行程ですが、水に触れながら動けるならあまり苦になりません。
斜瀑を越えて20〜30mの直瀑(下の大滝)に早々と出会います。
ここは右岸のガレ場を滝の落ち口以上の高さまで登ってからトラバースして岩盤のバンドをやり過ごすとちょうど落ち口に出れます。このバンドという棚になっている所は幅が狭く踏み外すと滑落する恐れがあるので怖かったですね。
この直瀑を終えると、あとは難所という難所はありません。滝が出てきては行ける所を突破し、無理そうであればどちらかの岸に逃げ込み高巻きする。
出発からおよそ6時間。ようやく大滝へ到着です。物凄く巨大な岩盤がそびえ立ち、そこの隙間を縫うように形成されている滝。水は決して多い訳ではないですが圧巻の迫力ですよ。
真下から望んでも落ち口が見えるのが嬉しい。ちょっと離れた所から右岸を上がると綺麗に全景が確認出来る。いくつもの段を越えて滝壺に落ちる水の姿をゆっくり堪能して優雅な気持ちに酔いしれる。いやはや、大層なものを見させて貰いました。 帰路は来た道を辿るだけ。きつかったのは沢から離れて1393m地点までの登りですね。息切れが激しく重い荷物がより足取りを悪くさせていました。 尾根に戻るとあとは無心で下るだけ。枯れ葉が堆積されたクッション性のある尾根なので、勢いよく足を地面に落としても膝に負担がなく安心して下りていける。 登りには90分掛かったのに帰りは30分で旧林道まで戻ってこれました。
林道の帰り道、ふと一の沢を見ると遠くからでも分かるほどの大滝の存在が確認出来ました。木々が密集している山肌に中に、異質に目立つ岩盤と滝の姿。よくもまぁあんな所まで行ったものだ。
もし往きに遠望で確認していたら、あんなところに日帰りで行くのは無理だよと根を上げていたかも知れない。知らぬが仏で突っ込んだからこそ成功したように思います
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他写真 |
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訪問日 |
2013/06/23 |