根尾の滝
Data | 根尾の滝 落差32m 岐阜県益田郡小坂町 |
現地へ | 下呂温泉の北東部。国道41号より、県道437号に進み、あとは標識に従って進む。 標識は分かり辛く、「厳立」の案内に向かった先に滝があるので、そちらを探したほうが見つけ易いかもしれない。細く荒れた砂利道を進み駐車場に辿り着く。 そこから徒歩60分前後。 |
コメント | 実はちゃんと滝下に行ってない。姿はしっかり見れたけれど、それで満足して帰ってしまった滝が多くありました。昔は見れるだけで満足していたのでしょうね。 しかし、今では満足できなくなってしまった。人の欲とは怖いものです。 なぜ滝下に行ってないのか。ここの遊歩道は滝の全景が見れた所で終わってしまうからです。それ以上接近(滝壺)する為には対岸に渡らないと行けないのですが、道がないし濡れるの嫌だし、十分見れたから良いかなって思ってしまいました。 秋、紅葉の時期、どこに行こうかと紅葉状況をチェックしていると観光地の「巌立」がちょうど見頃を迎えているとの事。となればこの根尾の滝もバッチリではないだろうかと予測。2006年に紅葉を見に訪れるもまだ時期尚早でガックリした思いも残っていたのでいざ再び目指しました。 ここは西向きの滝なので、午後に訪れるのがベストです。いつものように巌立を目指して進むとそこには車が一杯。さすが紅葉、みんな行動していますね。根尾の滝の駐車場も一杯になっているのではないだろうかと不安になりつつ巌立をやりすごして奥のダート道を走りましたが、3台しか止まっていませんでした。観光客もここまでは来ないのですね。人が少なくてホッとしました。 歩き始めたのが13時50分。予定よりも遅くなってしまって多少焦りながらの行動。今日はピーカンの青空。虹の期待も膨らみます。 案内も遊歩道も明確なので迷う心配はありませんので歩幅大きくとってスピードを上げます。 最初は下り坂。九十九折になっており何回も折り返しながら約100mほど下りていきました。 川が見えたら立派な橋を渡って対岸に。途中「あまどり岩」という大迫力の岩盤が対岸に見えて休憩にちょうど良い。ここで戻ってきた先客とすれ違い。「虹見えました?」そう尋ねると「滝壺辺りで綺麗に出てますよ」との返事を頂いた。 こりゃ休んでいる場合じゃねぇ。とっとと行かなければ。ここから道が細くなるもののわりかし平坦なコースなので転倒だけ気をつけて虹に向かって進みます。 歩き始めてから50分程で遊歩道終点が見えました。あともうちょいで滝前だ。急げーっと気は逸りますが、最後の梯子の所で先客が戻ってきたので順番待ち。 先客が梯子を下りたのを見て、早速取り付こうと思ったらその人が私へ一方的に話しかけてきた。この滝の岩盤はどーたら、滝の落ち口がどーたら、落差もうんたら・・・。うんうん、興奮するのは分かる。だからと言って会話している場合じゃないんだと思いつつも、頷いて聞いている自分がいます。 なんかその隙に一緒に来た滝仲間はそそくさと梯子を上っていくし、ずるいぞこんちくしょー。 「じゃあ、僕も見てきます!」なかば強引に会話を断ち切って滝を目指す。遊歩道を終えてから大岩を利用して濡れないように対岸に渡りました。岩が濡れているとツルンツルンに滑るので要注意です。 やっぱり滝下から見るのは違いますね。めっちゃカッコいいです。飛沫が大変な事になっているかなと思いましたが、意外と暴風雨ではなく優しい感じ。これなら落ち着いて過ごせます。 波立つ滝壺、滝から生まれる風、舞い散る飛沫、究極の空間とはまさにここを指すのでしょう。 そして虹! キタ━(゚∀゚)━! くっきりはっきり、たまに副虹も見れるくらい見事な発色をしています。あと30分早ければもっと良い形の虹が見れたでしょうが十分過ぎるほどの感動。 彩る紅葉、雲一つない濃い青空、煌々と輝く虹、至高の舞台が私を待っててくれました。 究極と至高が演出しあう「美味しんぼ」の世界。ほんとご馳走様でした。 さて、帰りは観光地の巌立に立ち寄り。暗くなる一歩手前なのでガラ隙き状態。夜間ライトアップされるようだけどそこまで待ってられません。 帰り支度をしていると、おじさんが一方的に話し掛けてきました。名古屋の方面はどーたら、渋滞がどーたら、でもこっちの道を抜けるとうんたら・・・。なんだこの不快な感じはと思ったらさっきの梯子の先客ではないか。 名古屋名古屋と連発しているけれど、僕は埼玉在住なんだぜ。 「じゃあ、僕ら帰ります!」なかば強引に会話を断ち切って家を目指す。「所沢」と記載されている車のナンバーを見てくれていれば、語った事の無意味さが分かるだろうが真相はいかに。気付いてくれていればいいな。 |
他写真 | |
訪問日 | 2000/05/01 2006/10/23 2012/11/04 |