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段瀑としては大きい部類でしょう。 見える限り4段で、悠々自適に滑り落ちる姿と、巨大な岩盤に包まれている空間はヒーリング効果抜群です。 一般的には登山道から遠望する滝で、遥か遠くに流れるこの滝姿はとても雄大で気持ち良いものです。 しかしそれだけでは当然ながら満足いかないので、滝下を目指します。 まだ見ぬ滝下を想像しつつ道なき所を掻き分けて進むのは楽しいものです。というわけでお宝探索アドベンチャーの始まりです。 まずは遠望可能である守門岳の登山道起点の駐車場に停めます。10数台は停められる広い駐車場です。 登山道は最初から登り。登って登って登るだけ。高低差およそ500m、踏み跡が明確な樹林帯のなかを黙々と進みます。太ももがパンパンになる我慢の登りです。
汗がダラダラ、息をゼーゼー吐きながら登る事100分。ようやく左右開けた尾根道からオカバミ滝が遠くに見えました。 ここが遠望地点。さてここからどうやって滝下に近付くか。登りで疲れた体を休ませつつ、周囲を伺います。 予想通りだけど、周りは崖。とにかく突っ込むしかないです。
尾根の登山道をちょっと先に進むと、気遣ってくれているけどなんか癇に障る小さな立て札があります。
私達はそこを目印として道から外れ、右手の藪の中に突撃しました。
非常に藪が濃い事、まともに歩けない程の密集具合。その中でも薄い方に導かれるように斜面を下っていきます。この斜面もなかなかやっかいで、泥が乗ってる草付きで踏ん張りがききません。藪を掴んでバランス取って、滑り落ちないように気をつけました。 そろそろ沢が見えるという所まで下りてきて、更に傾斜がきつくなったので、ロープを下ろして懸垂下降をしました。
これにて下降は終了。私達は谷に対して直滑降のように真っ直ぐ(ほぼ南へ)下りましたが、滝に向かうように斜めに(南東に)下りて行ければ、藪の濃い所を利用してロープを使わず沢に降り立てると思います。 沢に着地した時点で滝は見えているし、あとは滝壺まで沢を進むだけ。滝が大きくなっていくこの歩み、この一時がたまらなく気持ち良いですよね。
大きい滝なのは間違いないのですが、段瀑の欠点をモロに受けてまして、滝下に行くと下2段しか見えなくなってしまいます。離れれば上段が見れて大きさを堪能出来ますが、飛沫は来ない。 近付けば飛沫に満足できるものの、小さな滝になってしまう。 上の優雅な流れが見たいのですが、一望出来ないのが残念です。
ベストポイントを探してウロウロ。まぁそれはそれで色んな表情が見れて面白いとは思います。引いたり近付いたり、存分にオカバミ滝を探索して楽しみました。
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