澄川 支流 石子沢
三階滝




下段 滝下から


上段 滝下から



Data 滝名 三階滝
落差 181m
所在地 宮城県蔵王町
お勧め度(※五段階) ★★★(遠望)
★★★(直下)
難易度(※五段階) ◆(遠望)
◆◆◆◆(直下)
現地へ 蔵王スキー場の東部。
県道12号、蔵王エコーライン沿いの滝見台からの遠望が一般的。走っていると滝見台の案内があるので分かりやすい。
 コメントD
2020/7

久々の滝下への訪問。
今回は不動滝
からの流れで立ち寄りです。
整備されている自然探求路を歩いていると巨大な滝が見えます。それが三階滝です。


水量の多い澄川を渡るのは慎重に。場所を選べば飛び石感覚で特段心配はなく渡渉出来ます。
左岸から右岸へと渡渉を終えたら、緩やかな沢を10分程進んでいくとあっさり滝下へ到着です。
落差181mと雄大な滝の真下は、その全てが見える訳ではないのが残念でなりません。


微かでも虹が見れたのは嬉しい

前回の訪問は雨でしたが、今回は青空の下で出会えました。居心地の良い空間の中で舞い散る飛沫を心地よく堪能しました。

6:00 出発
7:20 不動滝 到着
8:45 出発
10:10 三階滝 到着
11:00 出発
11:30 自然探求路 終点



コメントC
2017/6

過去に下段から見上げていますが、上段の真下にも行けるのではないかと考えて、まずは落ち口に立ってみたかったんですよね。

しかし今回ほど時間にシビアな滝巡りはなかったです。アクション映画ばりに焦りながらの行動でした。

落ち口に向かう拠点となる、えぼしスキー場に向かう手前の道路に「この道路は17時に閉鎖します」とゲートに書かれていました。ちなみにそのゲートを通過した時点で14時5分です。夜間閉鎖とは知らなかったので驚きはしましたが、まだ3時間の余裕があるので大丈夫だろうと安心しました。

スキー場の駐車場に到着。夏場もリフトは動いているしゴーカートとかありました。車も沢山停まっていて中々の賑わいです。

そしてそのスキー場には「16時閉鎖」と書かれていました。おいおいおい、あと2時間しかないやん。いきなり1時間も削られて慌てました。

急いで準備をして14時15分に出発。周りの景色なんて楽しむ気になれず、がむしゃらに落ち口を目指します。

ハイキングコースに「白龍の滝」コースがあり、その道は三階滝の落ち口の脇を通るようになっています。まずはそこまで緩やかな登りをノンストップで進んで行きます。

おそよ25分ほど経過して14時40分頃に落ち口付近まで来ました。近くに来ると沢の流れる音も聞こえてきますが、沢の姿は確認できません。ここからは道から離れて適当に斜面を下ります。道はありませんが問題ない斜面です。

沢に着いたら右岸に落ち口までトラーロープが下がっていました。みんな落ち口に立ちたい気持ちは一緒なんですね。ありがたく虎ロープを利用します。

さあ下流に向かえばすぐに落ち口です。スット〜ンと水が切れ落ちていて視界が広がります。

ちなみにこの三階滝は対岸に走る蔵王エコーラインの展望台から遠望するのが一般的です。でも今回は逆に展望台を遠望してみました。人の姿など全く分からないくらい遠かったです。

落ち口に立ち、三階滝がいつも見てる蔵王の景色を楽しみ、気持ちが一つになった気がして嬉しかったです。

一つの望みが叶い、ここからが問題です。
この真下に立ちたい。

時間は14時45分。まだ余裕はあるか? 厳しいか? でもチャレンジしてみたい。
先駆者のレポートと、三階滝の遠望の写真をじっくり見て、巻いて下りるなら左岸と決めていたのでそちらへ向かいます。

取り囲むように垂直の崖が広がっています。所々に生えている木を頼りに滝から離れるように移動していきます。

20m位は滝から離れたかな、そんな所で下を見ると、崖の高さも減り、この崖を下りれば緩やかな斜面で滝前に行けるように見れました。

行けると判断し、太い木にロープを巻き付け下降開始。磨かれているような凹凸の少ない岩壁を下りていく。崖を下降して、緩やかな斜面に着いたと思ったら左足が岩と岩の隙間に入り込んでしまって一瞬抜けなくて焦りました。

うんとこしょ、どっこいしょ、けれどもカブは抜けません。という大変さはなくグリグリ足を動かしていたら抜けたのでホッとしました。

あとは小石が混ざった草付きの斜面を下りていくと滝前に到着です。

先ほど見下ろしていた落ち口を、今度は見上げる。上からだと物凄く高く感じましたが、下からではそうでもなく落差20〜30m位の大きさでした。
お近づきになりたいと願っていた滝下。やっぱり遠くから見るだけでなく真下から飛沫を浴びてこそ滝に触れたと思えます。

さて、時間はどうだ? 15時15分。そんなに悠長な時間は残っていない。急いで斜面を上がっていって、ロープを回収して落ち口に戻る。この時点で15時25分。
ここまで片道30分程ですから、単純に戻っても15時50分。門限にはセーフだけど、まだ未練があるんです。

それはこの上流にある白龍の滝を見る事。せっかくここまで来たのに、白龍の滝だけ残して去るなんて勿体ない。

帰りはダッシュすればなんとかなるさと、落ち口から遡行を始める。

白龍の滝までは美しいナメ床が続いています。これも歩きたかったんですよね。非常に気持ち良い沢歩きです。

滝までもう少しって所で、足が止まりました。ストックを落ち口に忘れた! と。

どうしよう、今から戻ったら滝も見れないしタイムアップだし踏んだり蹴ったりだ。

ストックを捨てるという選択肢はありえない。モンベル製でお値段張るし、というか昨年の東北滝巡りの時にストックを忘れてしまって新たに買ったばかりだから、それを捨てるなんてとんでもない。

絶対に回収する。そして滝も見る。帰りは超ダッシュすれば何とかなると無理やり言い聞かせました。

15時40分。白龍の滝到着。滑り落ちてくる様は確かに龍のようで勇ましい。まったりなんか出来ないので早々にカメラを仕舞う。

下山開始。と言ってもナメ床を進むわけではなく。ハイキングの白龍の滝コースに乗る。さあダッシュだ! 急げ急げと走って下っていく。
ハイキングコースはサクサク進んで、落ち口の近くに来たら、一気に斜面を下りていく。下りるというより滑るというのが正解かな。その方が早いし。

無事にストックを回収。コースまで戻る登りはちょいとしんどく息切れで何度か足が止まる、15時50分。

あと10分! 下って下って、走って走って、16時を過ぎてしまった。間に合わなかった、ゲートが閉まる・・・。
駐車場が遠くに見えた所まで来た。おや? 営業中の音楽が聞こえるし、リフトも動いているし、駐車場には自分以外にも数台止まっているではないか。

しかし、確かにゲートは閉まっています。そう、これから来場する人用の入り口のゲートはね。出口のゲートは開いてるじゃない。そういう事かよ、と肩を落とす。でもそういう事で本当に良かった。

それが分かってからはまったりと歩き16時10分に車に到着。ゆっくり片付けして、えぼしスキー場を後にした。

そしてスキー場周辺の二つの滝を見終えて本日の滝巡りは終了。スキー場手前の17時閉鎖のゲートも規定時間を過ぎても開いていました。本当に閉めるのか分からないけれど、行かれる方は時間に余裕を持って行動しましょうね。

コメントB
2015/10
2015年

絶好の紅葉盛りの日に訪問できたと思います。

現地には4時くらいに着いて、滝見台の駐車場で日の出を待ちます。ふと天気が気になって車から降りて空を見上げると満点の星空に感動。星空の写真って撮ったことないから記録はなし。

仮眠して6時前に目覚ましで起きると周囲はオレンジ色が広がっていてビックリ。真っ暗の時は紅葉の具合なんて分からないですからね。

朝日が出てきた所で車から降りて、ほんのちょっと歩けば三階滝が遠望で見れます。いやはや、対岸もオレンジ一色ではないですか。めっちゃ綺麗です。朝焼けと相まって尋常じゃないほどの紅葉の滝姿が見れました。

今日は遠望だけでおしまい。次回は最上段の落ち口に立ちたいと思っています。

コメントA
2007/9

滝下から見たいと熱望し探した所、対岸にある「蔵王自然の家」からハイキングコースで行ける事を知りました。

「蔵王自然の家」の係員に尋ねましたら、とっても親切に行き方を説明してくれ、案内図も貰いました。

ルートは、「蔵王自然の家」より野鳥の森「ホオジロコース」へ進み、それをそのまま進むと澄川にぶつかります。一旦橋を越えて、案内のままに進めば澄川より三階滝が見れます。

澄川を渡渉し、ここからは滝のある沢を遡行です。滝が見える場所より下流に茶色い地質が見える所に沢があります。そこは比較的緩やかな登りになっています。

遡行は特に危険な場所もなく、10分くらいで滝を目前に出来ます。

「蔵王自然の家」から三階滝目前まで、90分程で到着しました。

やはり直下からは下の段しか見えず、181mあるのかは分かりません。

地層を剥き出しに、段々の表情になっている岩肌を飛び越し、落差よりも極端に小さな滝壺へ一気に飛び込む。叩きつけられる水が空間を舞い、時折突風が髪を揺らすその状況は、何よりも嬉しい一時です。

この滝を見るだけであれば、対岸の滝見台から高さを堪能するのが一番だと思います。
しかし、それでは出会えた気がしない。飛沫で顔を濡らし、見上げてこそ滝と会話した事になると思っています。

今回は雨が降っており、カッパを着てのアタックだったので濡れたついでに滝に打たれ、裏側に回って水のカーテンも堪能しました。やはり裏側は別世界ですね。

地形図は森本さん(リンク参照)より頂いたGPSのログです。実際に私達が歩いたルートを表示しています。
コメント@
1999/11
1999年
木々を割って流れる姿はとても綺麗です。その付近の景観もまた美しく、滝をより一層良く見せてくれます。
遠望からしか見えないのは残念ですが、それでも周囲の自然と落差のある水の流れを見るだけで、満足させてくれる滝は珍しいです。ただ真っ直ぐ落ちるのではなく、岩にぶつかりながら流れている様は、とても女性的で綺麗です。
他写真
訪問日 1999/11/06
2005/04/29
2007/09/01
2012/08/10
2015/10/25
2017/06/11
2020/07/20

HOME日本滝百選全国の滝滝リスト風景写真LINKPROFILEMAIL