七人滝

Data 住所 長野県阿南町
評価(5段階) ★★★★
難易度(5段階) ◆◆
現地へ 中央自動車道「阿賀PA」の南部。国道153号(もしくは国道151号)から県道243号へ。七人滝のかかる本谷川へ向かう細道の舗装路を進み、Y字路で駐車。そこから徒歩20〜30分。
コメント 先人の方々の、様々なこの滝の写真を拝見させて頂き、さて感動するか五分五分かなと判断。

ヒョングリはあるものの、落差は低い。跳ね方も極端に持ち上がっている訳ではないので、もしかしたらそれ程感動せずに背を向けるようになるかなと不安でもありました。

そして実際に滝前に立つと、それはそれは楽しく、不安を抱いた点を反省し「七人滝さん、疑ってごめんなさい」と謝りました。

落差は10m程。それをものともしない大迫力です。まず水量の豊かさが目に付きます。轟音を周囲に響かせて、近くにいる仲間の声が聞こえない大音響です。

その音は跳ねて拡散された大粒の水玉が深い滝壺に叩きつけられる事によって生じます。飛沫・突風を伴って体に襲い掛かる。ゾクゾクと震えるほどの快感です。

水の躍動感と飛沫、私が滝に求めているこの二つを存分に味わわせてくれます。

それと面白いのがこの滝壺。水量が豊富なこの滝は跳ねても飛び散る水玉は大きく重量がある故に滝壺に深く潜ります。落ちてくる速く重い水と、滝壺の澄んだ水がゴチャゴチャに混ぜ合わさり、類を見ないほどの気泡が発生しています。

細かい泡、大きな泡、滝壺は真っ白です。足を入れるとマッサージを受けている気分。天然ジャグジー、バイブラバスを堪能できます。ギラギラに暑い真夏日にこの滝壺に飛び込んだらさぞ心地良いでしょうね。

この滝は難易度は高くありません。ルートは二つ。下流から沢に入り遡行して進むか、仕事道を利用して上流から下降するか、です。

県道243号から細道に入り、400m程進むとY字路が現れます。右は道なりで舗装路、左は草の生い茂るダート。ここで舗装路は落石により通行止め。

どちらのルートを取るにも、ここで駐車を強いられます。もし落石が取り除かれたとしても、舗装路は400m程で終了ですし、Uターンできるスペースがないのでここで駐車するのがベストです。

私達は今回、舗装路を進み上流から目指す方を選択しました。その方が時間短縮ですし、なにより安全です。遡行を楽しむ沢ヤではなく、滝を目指す滝ヤですからどんな方法でさえ滝に会えれば満足です。

舗装路を終えるとその先は仕事道。その道は大変整備されており、ちょっと危険だと思う所ではちゃんと虎ロープが張られてあったり、斜面のきつい所には足場と手摺が設けられていて安心して進めます。

快適に仕事道を進むと、大きな川の流れを聞き取れます。この川は水量が豊富なので水の流れも大きく山に反響しています。

音に導かれるように近づいていけばOK。川に着地できたら下流に進みましょう。
するとすぐに七人滝の落ち口が出てきます。そこで右岸をみると、綱引きに使えそうなほど太いロープが垂れ下がっているので、それを利用して斜面を下りるとあっさり滝前に到着です。

小さいながらも感動は大きい。そんな滝を存分に楽しんでください。

他写真
訪問日 2011/06/05

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