百間滝



Data 住所 木曽町
評価(5段階) ★★★★
難易度(5段階) ◆◆◆◆
現地へ 御嶽山の東部。国道19号から県道20号、県道473号と進み、中の湯駐車場へ。そこから北へ進む登山道を利用し60分で百間小屋。そこから40分程で滝下。
コメント
真一文字に落ちる力強い滝です。
左右共に高い崖に覆われていて威圧される迫力があります。滝前の空間は広く自由に動け開放的な空間に心が自ずと弛緩します。

滝水は滝壺に埋まる大岩に当たる為に勢いよく弾け、近づくと猛烈な飛沫に襲われます。誠に男性的な滝で、その姿は腕組みで仁王立ちしているようで逞しいです。

落差は30〜40m程とわりかし平凡である点が物足りなかった所ですが、それを補う力は十分に備えている素晴らしい滝です。

2009年にこの滝を目指したのですが、あいにくの雨が降り山には濃霧が留まっている状態の悪天候で、山に近づくこともないままに断念しました。
2010年、同じような時期に滝オフ会で企画が上がり参加しました。

滝に1番近い道の駅「三岳」に到着し、御嶽山を見つめると昨年と変わらない景色が広がっており意気消沈。

うーんこりゃまいった。雨の降る中で歩くのは危険。でも会いたい。でも面倒。しかし会いたい。

昨年からグッと我慢していた面もあり、滝と触れ合いたい衝動が勝り、今回は御嶽山に向けて車を走らせました。

百間小屋へと向かう登山道のある中の湯駐車場に車を置いて、雨の中装備を整える。カッパの上にハーネスを付けるのは何か変な感じ。

「百間滝」の立て札で誘導してくれますし、道の大半が下り斜面でよく整備されているので安心して進めます。注意点はありません。ハイキング感覚で歩けます。

1時間程で最初の目的地である百間小屋に到着。既に使われていない小屋なので何もありません。

本来、天気がよく晴れ渡っていれば、ちょっと先にある展望所から百間滝や他3滝が一望出来る素晴らしい場所のはずなのですが、今日の視界は真っ白。全く何も見えません。
いざ真下に立てても何も見えないのではないかと不安になりますが、ここまで来たのですから諦めるのは嫌。見えなくても滝に触れて満足したい。ここで引き返すつもりは毛頭ありません。

小屋の所にロープが張られており、その先に滝下へと続く踏み跡があります。ここ御嶽山は滝行が盛んで、この百間滝もその一つです。その為、悪路ではありますが修験者の為の道が設けられており毎年草刈など整備がされているようです。

梯が多く急勾配な斜面であったりと道は決して優しくはないです。
足元を確認しながら慎重に進み、小屋からおよそ40分で到着。

雨は降っているものの滝周辺に霧はなく全体を見せてくれました。有り難い事です。
天気は雨でも、滝は素晴らしいので心は晴々。滝の力強さは雨の不快感を吹き飛ばしてくれました。

この滝を終え、下流にある3滝に向かいます。

6:45 中の湯駐車場出発
7:45 百間小屋
8:35〜9:20 百間滝
9:45 百間分岐
12:05〜13:00 雄蝶滝
13:25〜13:55 大正滝
14:20〜14:40 雌蝶滝
17:10 百間分岐
19:15 中の湯駐車場
(正確な時間ではありません。あくまでも概算です)

※リンクマップ上の百間滝の表記は誤りであり、滝はもうちょっと上流にあります。表記の場所は雄蝶滝になります。
他写真
訪問日 2010/07/03

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