吹割の滝


(台風通過後の増水)

Data 滝名 吹割の滝
落差 7m(幅30m)
所在地 群馬県沼田市

お勧め度(※五段階) ★★★
難易度(※五段階)
現地へ 片品渓谷内。国道120号を進んでいると標識がある。駐車場より徒歩10分ほどで到着する。
一大観光地なので分かり易い。
2017年10月

紅葉の甲信越へ滝巡りに行く予定が台風で中止になってしまった。
今年の楽しみの一つであった紅葉が見れなくなってかなり落ち込みました。それでもボケーっと家にいるのは耐えられず、台風後の豪瀑でも見に行こうと訪問しました。
思えば10年前にも台風一過の翌日に訪問したのですが、今回の水量はヤバかったです。
川沿いの遊歩道は増水の中に消えて、立ち入りを制限する白線も当然ながら濁流に潜ってしまっています。全く近付ける状況ではなく、一段上から見下ろすしか術がありませんでした。
茶色の水が、根こそぎなぎ倒すかのような勢いで流れる姿は恐ろしく、身震いするほどの迫力です。

近づこうにも危険すぎて潔く撤収。でもそれだけでは何とも物足りないので観瀑台へ。滝付近の有料駐車場ではなく、南に300m程走ったところに無料の駐車場があり、そこにハイキングコースの入口があります。
よくよく整備されたコースを進む事10分程で観瀑台に。離れた場所からの俯瞰ですが、ここからでも増水の迫力がビリビリと伝わってきました。雪解け時でもここまでの水量になる事はないと思うので、中々貴重な暴れっぷりが見れて満足しました。
東洋のナイアガラなんて言われてますが、この時ばかりは東洋のイグアスでしたね。


2014年9月


今回はこの周辺の滝巡りのついでで訪れました。でもいつものように見るのは面白くないので、沢靴を履いて下から見てきました。
落差はそれ程ではないですが、やはり下から見ると新鮮で良いですね。
左岸に伸びている遊歩道で滝の上流まで進み、なだらかな場所から対岸まで渡渉。僅かにヌルッとくる岩肌なので慎重な足取り。
右岸の一番端っこまで進み、そこから滝の落ち口に近づきます。最後はお助けロープを木に括り付けて岩肌を下りて滝下へ。
右からも左からも滝水が降り注ぐ世界。とんでもなく格好良いです。
沢靴というのは本当に凄いですね。お陰で滝下にも行けましたし、落ち口にも立てました。
早朝に訪れましたがさすがの観光地。写真撮影される方には大いに邪魔になったと思います。すいませんでした。しかし、その時は夢中で落ち口の写真を撮り続けました。


2007年7月

今回は台風一過の次の日に行きました。予想通りに普段の姿を変えた違う滝となり、音と水飛沫で覆われている世界になってました。
間近で見ると、全身が飛沫で包まれ、私の衣服は一瞬にして水浸し状態。視界は霧の中にいるようなほどに白く、水の跳ねる音が重低音になって体に響いてくる。
通常の水量では考えられない状態であり、全てを飲み込んでしまいそうな危うさがありました。

また、展望台からも見ていなかったので、それもセットで撮影。
観光名所は早朝に行くに限ります。誰も居ない水飛沫のビジョンを満喫できました。
懸念していた事故後ですが、やはり対策を打たれており、岩場に白線が付けられ「これ以上は進入禁止」と書いてありました。事故があったのだから仕方ないかも知れませんが、滝の景観を更に壊されたと思うと残念です。

「東洋のナイアガラ」と言われていますが、例えるには小さすぎると思います。
でも、Uの字に流れる様はとても綺麗です。落差はないですが、見事なアーチを描いた流れは、存在感が際立っています。
写真を撮った所は本当に崖っぷちです。柵などありませんので、足を滑らすと簡単に落ちてしまうでしょう。岩が濡れていて滑りやすいので本当に注意が必要です。
2005年、ここから滑って落ちた人がニュースになってましたが、その後どうなったのでしょうか? 柵が作られてなければ良いのですが……。
一大観光地で、ひっきりなしに人が訪れるため、ゆっくりと鑑賞できないのが残念です。


他写真
訪問日 1998/10/11
2001/10/08
2007/07/16
2009/11/08
2014/09/30
2017/10/23

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