霧ノ滝



Data 住所 北杜
評価(5段階) ★★★★
難易度(5段階) ◆◆◆◆◆
現地へ 道の駅「はくしゅう」の西部。
国道20号からサントリー白州蒸留所の脇道を進み、その上流に伸びている神宮川沿いの林道を進む。
ゲートがあるのでそこで駐車し、そこから林道歩き・堰堤越え・沢の遡行となる。2時間30分程。
コメント 巨大な岩盤に一筋の滝。落差は見た感じ50〜60m位でしょうか。
生物を寄せ付けない無骨な岩盤に水を叩き落す。常に風にさらされながら下界を見つめる。孤高の戦士のようで何とも格好良い。
惜しみらくは水量の少なさ。この滝に水量が加わればどれほどの凄まじさか想像が付きません。
季節は秋で、水量がグッと減るのは確か。もっと水量の多い時期に訪れれば力強い滝に会えるかもしれません。ただし、落石の多い地帯なのでその点は注意が必要になると思います。

ゲートの前には3台分ほどの駐車スペースがあるので、そこに駐車しゲートを越えて林道を歩きます。
まだこの辺りまでは紅葉が残っていて面白味のない林道歩きを楽ませてくれました。
20分ほどでなだらかな林道は終了。大きな堰堤と笹の沢の滝に出合います

右岸にステップが切ってあり、簡単に堰堤を巻きます。ついで更に大きな堰堤。ここは左岸に鉄製の梯子が架かっているのでそれを利用。
さて、これで堰堤は終了。沢をどんどん詰めるだけ。
堰堤を終えてすぐにF1の滝。この滝は右岸・左岸どちらでも巻けます。
ちょっと歩けばF2.この滝が一番の難所になります。
滝の左岸にあるルンゼを登り、水が玉垂れに染み出している大岩の所から落ち口に向けてトラバース。
この辺りはF2の滝が真下に見え、中々の緊張感がありました。
さてこれを越えると沢は2股に。右には巨大な岩が2つ居座っており、はるか上に見える岩盤から落ちてきたものだと想像できます。
2股を左に進み、すぐにF3。右岸壁をよじ登り越えます。ここは楽しい岩登りです。
ついでF4・F5と続き、左岸で越えます。この辺りから傾斜がきつくなり始めます。太股に力が入り、息切れ始めました。気付けば木々は落葉。振り返ればサントリー蒸留所が見えます。結構登ってきたんだなと関心。
前方の巨大な岩盤に宙を舞う滝水を確認できます。まだまだ遥か上。沢の傾斜は増す一方であり、浮石も多く慎重な足取りであり、岩をよじ登って越える箇所も出てきます。
ちょっと進んでは息を整え、滝を見つめる。滝が現れると体の動きが早くなるのですが、この沢の傾斜はそうはさせてくれません。
やっと真下へ到着。仰け反りながら見るその滝、高さは申し分ない。
水量が少ないので真下でも飛沫が飛んで来ないのは残念ですが、荒々しい岩盤を裂いて落ちる滝の強さは感じられます。


※滝名を「濁沢大滝」から霧ノ滝に訂正しました。
他写真
訪問日 2008/11/18

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