黒滝

Data 住所 秋田県湯沢市
評価(5段階) ★★★★
難易度(5段階) ◆◆◆◆◆
現地へ 秋の宮温泉郷の東部。
国道108号から「湯の又温泉」に向かう道(案内有り)に進み、温泉を過ぎてそのまま先に進み、黒滝沢の案内の橋から入渓。30〜40分で到着。
コメント 何とも変な形の滝で、岩肌を滑りながら左右に広がって流れ、中腹でまた集まり、下段の滝を落ちる。まとまりがあるようなないような、ひどく滑稽な滝だと感じました。
飛沫はあまり感じられないけれど、見てて楽しい滝で、何かコメディ映画を見ているようにテンションを上げてくれます。

この滝には案内はないので、その点が不安でした。地形図に滝マークが付いている所が黒滝だろうと当たりはつけていましたが、果たしてそれが合っているのか。
湯の又温泉を過ぎると高松岳に向かう登山道になるのですが、整備され終わった後のようで、その先の道は砂利ではあるけれどとても綺麗でした。
温泉から歩くようになるかなと思っていたのですが、凹凸のない綺麗な砂利道なので有難く車で走行させて貰います。
道は川沿いを進みます。それこそが黒滝沢であり、その最奥に黒滝が待っています。
やがて綺麗な砂利道は10台は駐車できる広場で終点となり、そこから高松岳の登山開始であるが、私は山ではなく沢に進む。
その広場から100m程戻った所から黒滝沢に入渓。(ここには「黒滝沢」と書かれた立て札もありました)
川幅2〜3mの沢で、傾斜もゆるく問題のない遡行。しかし木の枝が伸びに伸びきって荒れ放題なので、それを跨いだり掻き分けたり持ち上げたりが面倒。障害物競走をやっているように思えるほど体を上下左右に動かす忙しさ。
枝を跨ぐのは問題ないのですが、屈んで進むのは膝に負担が掛かるので好きではないです。
特に危険な所もなく穏やかな沢を進むこと20分前後。右側から5m級の滝が現れ、沢は2股になります。
この滝を登るのは大変そう。そちらは無視し、本流と思われる左側(真っ直ぐ)を進む。
ちょっと進んだ所で、沢の様相がガラッと変わります。両岸が極端に狭まり正しくゴルジュ。Vの字そのものの荒くれた姿になる。
その正面には黒滝が小さいながらも見えています。
真下に行くには、手前にある小滝郡を越えなければなりません。
磨かれた岩盤で巻き道はないでしょう。直登あるのみです。
まずは4・5mほどの直瀑。滝壺を要しており、その壷に突入。股間付近まで水に浸かり、狭まった両岸に両手両足を突っ張り体を支えながら持ち上げていきます。TV番組「SASUKE」の中でスパイダーウォークと名付けられた動き方。
力負けしてどちらかの手足が滑ったら滝壺にドボンです。それだけでは済まないかも知れません。
それを3回ほど繰り返しようやく滝前に。合計30分で到着。予想よりもかなり早く到着できました。
驚いた事に最上部は微妙ながらもヒョングリで、飛び跳ねていました。
落差70mと言われているので、大きすぎてヒョングリの姿はいまいちハッキリしない。
と言うわけでヒョングリを間近で見ようと滝を登り始めます。
最初はしっかり踏めて登っていけましたが、中腹まで来るとホールド乏しく傾斜もきつくなりしんどい。登れなくはないけれど登ったら最後、下りれないと判断しそこでストップ。
確かにヒョングリは確認できました。可愛らしいと思えるような迫力のないヒョングリ。
そこから下流を眺めるとVに刻まれた沢がはるか下に見える。高度感あり、かなりの絶景。
さて早朝なのに雷が鳴り始めたので撤収。雨に降られる前に車に戻れてホッとしました。

他写真
訪問日 2008/7/28

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