白水の滝



Data 住所 岐阜県高山市
評価(5段階) ★★★★★
難易度(5段階) ◆◆◆◆◆
現地へ 新穂高ロープウェーの南部。
国道471号から県道475号に進み、長いトンネルを抜けた所から「おもちゃ博物館」へ向かう道に右折し、博物館を過ぎて川沿いにゲート前で駐車。そこから90分前後。
コメント この奇抜な岩盤がインパクト大の滝。落差も60〜70mと十分。
温泉交じりの茶色い岩盤の存在感が凄いです。これだけでも十分に満足できるほどに素晴らしい景観なのに、更にそこに大きな滝が落ちている。ここは贅沢極まりない絶景です。

滝の到達に90分前後掛かりましたが、車止めゲートから滝までを直線で結ぶとたったの1km程です。
そのまま登山道でもあれば20分ほどで到着出来る距離ですが、この滝に行くには手前のF1・15m滝を高巻かないとならないのです。この高巻きに60分くらい要しました。

ゲート前で車を降りると、鼻にくる硫黄臭が飛び込んできます。草津と同じ臭いですが、観光地で嗅ぐのと、大自然の中で嗅ぐのでは訳が違います。毒ガスは発生してないだろうか? なんてよく分からないので心配になります。
ゲートを越えて歩き始め、最初に出会う橋を渡り、右岸の道へ進みます。
途中、大きな堰堤に圧倒されながら道を進むと、やがて緑色の堰堤と共に道が終わります。
ここから茶色の白水沢に入渓します。といってもこの堰堤から既にF1が見えているので、すぐに高巻きの始まりです。
F1の滝壺の右岸手前に白い水が流れる枝沢があります。茶色と白の沢が交じり合う箇所でとても印象的な箇所です。まずはその白い沢を辿り、すぐに水量の少ない茶色い枝沢が右側から合流します。
その茶色い沢を登っていくのですが、道ではないですし藪がうるさく進みづらいです。
2・3m程の段になっているところが数箇所ありますが、問題なくよじ登れるので、そのまま水流沿いに上がっていきます。
尾根筋が右側に見え始めたら、沢から離れ笹藪を掻き分けて登り、尾根に上がります。
場所によってはここから白水の滝が見えますので、やる気が出ます。
ここからは急降下です。笹薮が生い茂り傾斜がいまいち分かり辛いので、念の為ロープを張り掻き分けながら下りていきます。先が見えないのに下っていくのは中々怖いところです。
30mのロープでぴったり沢に戻り、そこは沢が2股になっています。もう滝の姿が見えていれば迷うことはありませんが、右の沢へ進み、300m程ジャバジャバと歩いていくと、滝壷に到着です。
茶色い川のゴールには茶色い絶壁が待ち構えており、そこに細かい粒子となった滝水が白く舞い落ちてくる姿に、もう言葉をなくし立ち尽くしていました。
地獄絵図の中の天国。極端で変な言い草かも知れませんが、そう感じました。

帰り、同行の三重の汚点さんが「水が温かい」と言い、手をやると確かに温かい。そのまま熱さを辿っていくと、コポコポと蒸気が吹き出ている箇所を発見しました。触った感じ40℃位でしょうか。臭いもここだけ強烈。これは源泉なのだろうか? きっとそうだと思いつつ、気泡に手を当ててハンドマッサージを楽しみました。
他写真
訪問日 2008/7/21

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