震動の滝


雄滝


雌滝

Data 震動の滝
落差83m
大分県玖珠郡九重町
現地へ 由布院町の南西部。国道210号より県道40号へ進む。看板があり、誘導してくれるので分かり易い。
コメント 2012年。
父の実家が大分県にあり、今回家の用事で九州に来れたので、これ幸いと再訪しました。
目的は滝下なので吊り橋にはあまり興味なし。なので早朝の吊り橋の営業前に旧展望台からサクッと行こうと予定を立てました。
有料の吊り橋を渡る訳ではないし元々無料の展望台を目指すのだから問題なかろうと思っていたのですが、問題大有りでした。
柵が高く張られ施錠されてました。「警備中」の文字が至る所に張られています。旧展望台は関係ないと思いますが、こちらも有料敷地内なんですね、とても憤りを感じました。
そんな訳で営業開始してから受付で料金を払って入場しました。
展望台から望む震動の滝、右から雄滝、孫滝、子滝、雌滝と並んでいます。一番右と左の雄滝・雌滝は水量安定しているので常時楽しめます。
孫滝は雄滝から視線をゆっくり左にずらしていくと、樹林がなくなりハングした岩盤が見えるはず。この岩盤に水を落とすのですが、まとまった雨が降らないと孫は見させて貰えません。
そして孫からほんのちょっと左を見ると樹木に隠れつつも水の流れを確認出来ます。これが子滝(トップの写真では写っていません)。
午後から大雨の予報で、吊り橋は凄い風。歩いていられない時があるほどでした。
さて金払った分は元取ったつもり。いざ旧展望台へ。思えば14年振りですか。
旧展望台は吊り橋を渡る手前、右手の道を下りていきます。竜神様の祠があるのでまずはご挨拶。
木々に遮られながらも雄滝が正面に。ここから柵を跨いで下降開始。
滝壺に至る道は、以前の訪問の時から既に廃道になってますが虎ロープやマーキングは健在。ただし、整備されてないので道はだいぶ荒れてます。
下降している時に、上からカツンコツンと音が聞こえ振り返るとハンドボール程の大きさの岩が転がり始めていました。
岩は斜面を飛び跳ね加速して落ちてきます。こちらに来そうだと目で追いかけると、やはり導かれるように私に向かって来ました。
さてどうしたものか、ギリギリで動いて回避しようと岩を見続けて、接近した所で右へ体をよじる。すると岩も右へ流れを変えて土手っ腹に突っ込んで来ました。
幸い岩を両手でキャッチして防げたので怪我は免れましたが、頭に当たってたらと思うと怖くなりました。整備されてない所ではヘルメット必携ですね。
道とは言いがたいガレ場を下りていくと、とりあえず川床に到着。太い木の幹に「震動の滝」の看板。あ、これは覚えている、懐かしいなぁと若い頃の自分を思い出しました。
対岸(右岸)に渡ると踏み跡と虎ロープがありました。これを頼りに進めば濡れずに滝前へ行けるかも知れません。ただその道に気付いたのは帰路でして、実際に歩んではいないので分かりません。
14年前同様に川を進みます。岩飛びしながら、ここも特に難所はありません。今回は沢靴なので時に川に入りましたが、前回はスニーカーで挑んでいました。よく濡れずに行けたものだと過去の自分に関心です。
さて滝前。広い滝壺はさすがの迫力。震動の名前その通りに、時おり雷のような重低音が周辺に響きます。崖に滝音が反響しているのかと思いますが、以前は竜神さんが怒っているのかと本気で怖くなり逃げ出したのをよく覚えています。
早朝からゆっくり対峙する計画が駄目になり、お昼には家に戻らないといけないので余裕は無し。早々に退散して雌滝へ向かいます。
来た道を戻り、右岸を進んでいき枯れ沢(おそらく孫滝の沢)を通り過ぎると程々の水量の枝沢に出合いました。
ここが子滝の沢。ちょっと登るとすぐに滝下。二段の滝のようで、橋から見えるのは上段だけなんでしょうね。下段からは草木が密集していて上段の姿がよく見えませんでした。
このまま沢を下って雌滝へ向かおうとした所、大きな釜が現れました。腰あたりまで浸かれば突破出来ますが、あまり誉められた水の綺麗さではないのでパス。
対岸へ渡渉して左岸から回り込んで釜をやり過ごしました。
既に雌滝は姿を現しているので、そこに真っ直ぐ向かうだけです。特に難しい所はありませんでした。
さて雌滝の真下。こちらも子滝同様に2段に別れています。
上段が凄いです。鳥肌が立ちました。こんなに跳ねていたとは、こんなに水玉が舞っているとは、空中を浮遊する水はミストとなって落ちています。吊り橋からでは想像出来ない躍動感に驚かされました。
ただゆっくり出来る空間ではないので、その点では雄滝の方が優れているし癒されますね。
時間も押しているので、急いで撤収。汗だく泥だらけの格好で有料ゲートを通るのは緊張しましたが、呼び止められずに済みました。

2006年11月
予定を大幅に遅らせて10月30日に吊橋が完成。その知らせは全国ニュースで放送されました。
完成してから2週間後に訪問。そろそろ渋滞や行列は収まっただろうと思っていたのですが、予想はかなり甘かったです。車が全く進まない。近くに行くまでに2時間は掛かりました。それでもまだ駐車場に辿り着けない。
色々情報を見る限り、裏口があったはずと思い出して、渋滞から逸れました。
裏口と言うのは、吊橋の逆の入り口。当たり前ですが橋は川を跨いだ山と山に掛かっているわけで、その片方がメイン入り口で、人はその向かい側に辿り着いたらUターンして元の口に戻る。それが吊橋の正しい観光。
つまり裏口は、向かい側。人の逆から入るという事。
それがなければまた渋滞に並ぶ、そして時間だけ損というリスクを覚悟で裏口を探すと、小さいながらも案内が。それに沿っていくと、ありました裏口が。しかも全く渋滞なく入れました。
本来、メインから行く人は渋滞の末に駐車場に入り、チケットを買うのにも並び、橋に乗るのも順番待ち。三重苦の末に吊橋に足を踏み出すのですが、裏口は駐車場楽チン、チケット待ち無し即購入、直ぐに橋へどうぞ、と混雑知らずでした。向かい岸を見るととんでもない行列が。裏口を探して良かったと思いました。
実際に吊橋から見る震動の滝。過去、望遠しか出来ない滝でした。苦労して真下から見上げた滝は、裸にされて人々の好奇の目に晒されている。なんとも悲しくなりました。
やはり滝は自分の足で進み、自然を感じつつ眺めるものです。そこに人間の力が入ると、奥ゆかしさがなくなり造形美になってしまう気がします。

以前は、滝見台よりの遠望の滝で、その山々の景観と共にこの落差のある直瀑を美しく見れました。
どうしても滝壷を見たくなり、その滝見台の所に「立ち入り禁止」の看板があり、それを乗り越え、至難ながらも滝壺を拝むことが出来ました。
川を上って行くだけなので、遭難することはないですが、大きな岩が邪魔をして、それを超えるのには苦労しました。
滝壺から見上げていると、どこからか震えるような重低音が響き渡ってました。滝の落下する音が反響しているように思いますが、滝壺には龍が眠っているとの表記があったのを思い出し、非常に畏れ多い場所に居ると思い、早々に帰りました。
大抵は滝見台の写真が掲載されているので、この写真は中々見れないと思います。
しかし、大吊橋が出来たらどうなるのでしょうか? あまり良いイメージを持てないです。
他写真
訪問日 1998/04/18
2006/11/26
2012/06/15

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