マリユドゥの滝






Data 滝名 マリユドゥの滝
落差 20m
所在地 沖縄県八重山郡竹富町

お勧め度
(※五段階)
★★★★
難易度
(※五段階)
◆◆◆
現地へ 西表島の船浦・上原港より、西部。
浦内川観光フェリーの船に乗ること40分。後は遊歩道を歩いて40分程。迷う事はなく安全。
コメント
2019年

ここ西表島に来るだけでも、飛行機にバスに船にと乗り継いでやってきたのに、更にまだ船に乗らないと出会えない滝です。百選の中でも、金銭的には一番難易度が高いように思います(住んでいる場所にもよるかな?)

この滝は普通に観光地となっていて、西表島に来れば至る所に案内があります。
浦内川観光フェリーの第一便が9時30分(チャーター便なら更に早い時間の出発も可能)なので、それに間に合うように早朝は南風見田の海岸を散策して時間を潰してから現地入り。


平日にも関わらず15人位が待合室に集まりました。人気ありますね。
観光フェリーですから、浦内川のマングローブについての解説を聞いて楽しみながら、上流の軍艦岩に到着。


ここからは遊歩道を進みます。手ぶらの人もいれば登山スタイルの人、ジャングルの中ではありますが観光地としてのラフな格好の方が多いです。

平坦で歩きやすい山道を30分程進むとマリュウドウの滝の展望台に到着です。はっきり言ってここからでは遠いです。これでは滝として満足するのは厳しいものがあります。でも、浦内川の雄大さはよく分かります。

遠望写真を撮ったら、すぐに行動再開して先に向かいます。

10分程進むとマリュウドウの滝の真横に出れます。
ここ最近のレポートを読んでいると立ち入り禁止ってなってましたが、ごっつい階段が出来てて誰でも滝前に行けるようになっていました。
観光フェリーの方も「滝の近くは滑りやすいので気をつけて下さい」しか言わなかったので、禁止は解除されたんですね。嬉しい限りです。
という訳で安心して堂々と滝の近くに行きました。沢靴だと滑らないので大丈夫でした。

一般的には落ち口の脇から見る感じですが、ちょっと下を見ると階段状になった段差があって、滑らないように気を付けて下りると、上段の滝前に出れます。

今日の水量はちょうど良い感じかな。横幅広く開放感抜群です。憧れていた裏見も出来てスッキリ爽やかな気分になれました。


しかし今回はこれだけでは終われません。なんとか下段の滝にも近付きたいと思って訪ねました。

浦内川観光フェリーのガイドツアーにSUPというサーフィンの板のようなものに乗って下段の滝壺で遊ぶ写真が掲載されています。これを見て、自分も滝壺に触れたいと憧れました。

しかし私はガイドを雇えるほどお金持ちではありません。

そんな訳で、今回は浮き輪を持参して来ました。西表島の素敵な海の為ではなく、この滝壺の為です。

展望台の階段の所に虎ロープが張ってあり、そこから斜面を見ると虎ロープが浦内川までピンと張られています。このロープはガイドになっていて辿って下りて行くと滝の下流の浦内川に到着しました。
ここから滝壺まではまだ距離があります。上流に向けて遡りたいのですが、滝壺の大きさそのままに下流も深く、簡単に近付けません。


虎ロープの張られた道

滝の下流に出れた

左岸の途中から

右岸から左岸に渡って何とか行ける所まで進んで、それでも滝はまだまだ遠いので、ここから浮き輪の出陣です。

プープー膨らませて、底の見えない深い滝壺に泳いで近付いていきます。海は何もしなくても浮力があるので溺れる心配はあまりないのですが、川は沈んでしまうのが怖すぎです。もしも浮き輪が割れてしまったらとか考えると大胆には行動が出来ません。

それでも何とか漕いでいって、滝の勢いに押し返されて進めなくなる所までは近付けました。
滝壺でも深い所と浅い所があって、左岸の淵は意外と浅い岩場があった事から、歩いて滝に近付いて裏見も出来ました。幅広の上段よりも狭まって、勢い良く落ちる下段の裏見は力強過ぎて恐ろしさを覚えました。



大き過ぎる滝壺とマリュウドウの滝の迫力に当てられて、それほど長居する事無く滝壺から離れました。
埼玉に戻って写真を確認して、なんで右岸側に行かなかったのか後悔。滝の半面しか見ないで帰っちゃうなんて滝好きとして失格ですね。でもあの時はそれが精一杯の行動でした。

コメント
2006年

亜熱帯の森から濃い緑の匂いが充満している大自然のど真ん中にある滝です。

水量豊富な水が激しく段差を飛び越え、岩に叩きつけられ付近を飛沫の世界一色にさせています。
落差はそれ程でもないのですが、横幅があり、水に勢いがあるので、場所通りの野性的な滝です。
私が訪問した時には、滝へのアプローチに「事故多発の為、進入禁止」の看板とロープがありました。気にせずに進みましたが、確かに事故が起きてもおかしくない程に岩が滑ります。若干の傾斜のある岩場で、何度も転びそうになりました。

手前の散策路には、展望台もあります。そこから滝の全景が見えますが、肉眼では満足出来ない位の小ささです。

アプローチは、船またはカヌー(ガイドツアー)で行けるのですが、船は当たり前ですが夕方に終了してしまいます。ですのでお昼回ってから行くとなると、時間がなく焦ってしまうでしょう。
その付近の山々も、空気も、緑の葉も、とても心地よい空間なので、午前中から乗船してのんびりトレッキングをお勧めします。

他写真
訪問日 2006/04/25
2019/04/15

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