滑川大滝

Data 滝名 滑川大滝
落差 80m
所在地 山形県米沢市

お勧め度(※五段階) ★★★(遠望)
★★★★★(直下)
難易度(※五段階) ◆◆(遠望)
◆◆◆(直下)
現地へ 山形と福島の県境、山形県の南部。国道13号より県道232号に進み、滑川温泉に向かう道へ進む。旅館利用者用の駐車場はあるが、利用不可なので、邪魔にならない路肩に停める事。徒歩20分程度で展望地、更に20分程で滝前に。
コメントA
2017/6

この時(青空)を待ち望んでいたのだ!
その期待に応えてくれた天気に感謝です。

この滑川大滝は北に向いている滝なので、通常は逆光になってしまい青空は写りませんが、この夏至の時期は太陽が順光になるくらい高度が上がってくれるので、朝か夕方であればしっかり滝に太陽が当たって青空を見せてくれるのです。

それを見たくて計画しましたが、当日が晴れになるかはお天道様次第です。自慢にはなんにもなりませんが私は雨男。なぜか期待したり喜んだりすると雨が降るジンクスを持っている(滝前に着いたら雨が降り出したとか、滝を終えたら雨が止んだとか)ので、当日まで天気予報を見ず無関心を装いました。

当日、東北道で現地入り。早朝の天気は快晴。まだ喜んではいけない。ノリノリになってはいけないと自制して時を待つ。

8時頃に前回同様、滑川温泉駐車場の手前の路肩に車を止めて、出発。

最初は吊り橋を渡るのですが、「崩落の危険が有る為、通行禁止」ですって。あらあら、これでは一般観光者は行けないようなものですね。一応、迂回路の案内があるので帰りにチェックしてみよう。
自分は最初から濡れるつもりで沢靴を履いていたので、吊り橋の下流にある温泉の滝の落ち口から川に入って対岸に渡りました。

あとはいつもの登山道で展望地、それから下降して川に到着。滝前まで川を遡るのですが、まだ雪解け水が残っているのでしょうか、川幅一杯に水が流れていました。

今まで水に入る事なく滝前に行けたと思っていたのだけど、季節によって変わるものですね。大雨後や雪解け時は必ず濡れます。しかも深い所では膝くらいまで浸かりましたので長靴では浸水しちゃうと思います。

さぁ滝前に来て、青空を見る。もう喜んで良いかな? というか歓喜の心が抑えきれない。

あ・お・ぞ・ら キタ━━━━ヽ(゚∀゚ )ノ━━━━!!!!

もう大丈夫でしょ。雨にはならないでしょ。白く輝く水に、空の青さ、この滑川大滝を感じたかった。それが今叶った。ありがとお天道様。もう雨男のレッテルは剥いでもいいですか?

滝前は飛沫で一杯。豊かな飛沫が空間を包む。目では追い切れない幅広に落ちる優雅な滝水はダイナミックです。
秋の美しさはいぶし銀。ならば初夏の迫力は青春そのもの。エネルギッシュで無鉄砲で、グイグイ攻めてくる力強い滝のパワーを頂きました。

帰路は迂回路を辿って見ました。明確な登山道なので分かり易いですが、道路に向かう川の渡渉点には案内なし。それにガッツリ水に浸かります。これでは気軽に観光とは行かないですね。早くに吊り橋が復旧すればよいけれど、それまでは濡れる覚悟で訪れましょう。

コメント@
2010/10
今度こそ立派な紅葉と共に会いたいと願い、日の出前に滑川温泉に到着。温泉客で駐車場は一杯。ちょっと戻った道路の空きスペースに駐車して、明るくなるのを待ちます。

暗闇の中では木々の色付きが判断できず、紅葉しているのか不安のなか漆黒の山を見つめる。

空が白み始めてきて早朝が訪れた。まだ太陽が山の上に来るのは先の事。北向きの滝なので太陽が出てしまったら逆光になってしまうので、光が射してくるまでが勝負です。

滑川温泉横の吊橋を渡り、山道に入る。この時点では葉が緑色の方が多く、まだ早かったのかなとちと悲しむ。

ひたすら登り道。100m以上は登ります。ただし道は綺麗で迷うような所ではないので安心して進んで行きます。

遠望地の尾根に着き、大滝が姿を現しました。以前あった立て札が倒れてしまっている。赤・黄色とちゃんと色づいた葉が滝前を彩り、それはそれは目を疑うほどの素晴らしい景観。

この遠望地からは全体は見えません。沢に下りる為の道に進んでいくと滝壺までちゃんと見える全景地があります。

さぁ、滝下に向かうべく下り道。先ほどの登り道よりは傾斜もあるので慎重に進みましょう。足を進む毎に滝が大きくなっていき、その度に心も喜びで満たされていきます。

沢床に着いて、あとは滝下に200m程進むだけです。穏やかな沢の流れで危険は少ないですが、渡渉する所もありますし、水量が多い時は長靴などの濡れても大丈夫な対策を講じましょう。

滝下には私よりも先に二人が写真撮影していました。早朝に出て一番乗りだと思ったのに驚きです。聞くとまだ暗い時にここで待機していたようです。うーん写真家の根性は凄いです。とても真似できません。

見事な紅葉が迎えてくれました。水量の少ない秋なのに、豊かな水を落としてくれてそれも感謝。

本当に巨大な滝です。高さも十分で、横幅も20〜30mあります。落ち口から階段状の岩盤を流れ落ちていく姿は言葉にならないほど美しいです。しかしその分、勢いが抑えられているので滝下での飛沫が少ないのが残念な点ですね。

他写真
訪問日 2003/10/10
2010/10/19
2017/06/11

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