芦川 支流 横沢
横沢不動滝


所在地
山梨県市川三郷町

地理院地図 (←クリックすると国土地理院のHPにて位置を確認できます)
評価(5段階) ★★★
難易度(5段階) ◆◆◆◆◆
訪問日 2022年11月13日

ここを訪れる方は岩登りに自信を持っている強者ばかり。
手前のゴルジュが相当の悪場で、カムやハーケン、アブミなど道具を駆使して登る必要がある。
そんな苦労をしてようやく到達できる滝です。
本来ならね。

私達は正規ルートであるゴルジュを登るのではなく、それを無視して滝の落ち口から下降するアプローチを試みました。

まずは車をどこに置くかですが、県道36号の横沢出合いからやや西に所に良い路肩があるので、そこに駐車。
さて、準備しようと車から荷物を取り出していくと血の気が失せた。

アウターとヘルメットがない・・・。入れ忘れたみたい。
( ̄Д ̄;) ガーン

なんという緊張感の無さ。体たらくに情けなくなる。
アウターはカッパで凌ぐとして、問題はヘルメットだけど、はんぺんさんから予備をお借りした。本当にありがとうございました。
♪サンキュッ (v^-^v)♪


ここから横沢を遡行するのではなく、ますは県道36号を西へ進む。
500〜600m位に歩くと、石階段が現れる。蛾ヶ岳・太平山に向かう登山道の起点です。

枝沢沿いに登っていく登山道はジグジグと標高を稼いでいく。特に案内がある訳ではないが踏み跡はそれなりに見えるので適当に登っていく。

300m位登ると平坦になった。
ε-(´・`) フー

そしてそこは集落跡。


ここには何か資源があって、発掘していたのだろうか?
そしてその集落の生命の源である水が、横沢です。
集落の間を割くように流れる横沢に乗り、ここから沢下りの始まりです。

ちょいとした滑床を楽しんで、20分ほど進むと横沢の流れはジェットコースタの如く滑空を始めた。ここが不動滝の落ち口です。


不動滝は地形図の位置と違っていて、だいぶ上流にあります。
さてここから滝の正面に立つにはどうすれば良いか。ロープを使うのは確実、どこから懸垂下降するか協議します。
"o(-_-;*) ウゥム…

沢ヤさんの記録を見ると、この不動滝は左岸にあるルンゼから高巻いている様子。
ならばその左岸ルンゼを見つかれば下降できるかと予想しました。

いざ落ち口に立って、どうするか見渡すと左岸は岩壁で厳しい感じ。右岸側には太い木が点在しているので、それらを頼れば下りられるのではと算段をする。

いざロープを下して順番に下りていく。


垂直の岩壁が出てきた、軽く空中懸垂となった。結構怖かった。
一回では足りずに、もう一回ロープを垂らして懸垂下降で滝前に出られた。

ドキドキしながらも無事に滝と対面。
紅葉はベストだ。良いときに来れたかな。


後ろも岩壁になっているので、引いた写真が撮れないのが辛かった。
(≧血≦;) グォオオオッ!!

さて、不動滝への対面は終えたので、どうやって帰るかを検討。
沢ヤさんがこの滝を巻くのに使っている左岸ルンゼは確認出来た。登れる感じもした。
でもただ元に戻るのでは面白くないので、このまま横沢を下りれば良いかと下流部を見る。

下流部は双璧が沢を狭める猛烈なゴルジュ。これが噂の険悪なやつ。
登ることは出来ないけれど、はたして下りられるだろうか。


いや怖い。
ガクガク((( ;゚Д゚)))ブルブル

シンプルに戻りたい。でも、同じ所(不動滝の落ち口)へ行ったって面白くはない。
どうせなら面白い方が良い。
人生、経験だ。成長するチャンスだ。って自分を奮い立たせていざゴルジュに突入。

倒木にスリングを巻いて、ロープを下す。
滝の横を下りていき、滝壺に直接落ちる予定。
滝壺の深さは分からないし、秋の冷たさで水の中に入るのはキツイ。
でもそれを覚悟して下りてみる。


途中、軽く空中懸垂。滝壺で浸水すると腰までの高さで足がついてホッとした。
怖かったけれど、無事に下りれた。
ヨカッタネ(o'д')('д'o)ネー

これで終わりではナッシング。
もう一つある。もう一つのCS滝。ここが沢ヤさん的に核心の滝です。
さっき下りたCS滝より一段大きい。30m1本のダブルでは滝壺に届かないかも知れないので、30mを2本連結しダブルで下す。

ここは沢ヤさんが残置しているハーケンがあったのでそれを支点にさせて頂いた。。
いざ下りる。
やっぱ怖え。
(ノ′Дヾ)ママーコワイョー!!


若干、斜め懸垂になっていて滝の方に振られるのを阻止しつつ踏ん張って下りた。ここも滝壺に直接下りたのだが、浅くて助かった。


この二つの滝を終えると難所は無くなる。
(*´∀`)=3 ホッ

終わったところに右から枝沢が流れてきてて、そこに滝が見えた。
時間もあるのでのんびり立ち寄り。


上部の紅葉が素敵だった。水量があれば立派な滝だね、裏見出来るし。

穏やかな横沢を下っていくとスダレ状の滝。ここは滑りやすいのでロープを出した。


この滝は美しいので撮影タイムとなる。難所を終えて気持ち滝に落ち着いたので食事を取ろうとザックを漁る。
バーナーを出して〜、水を出して〜っと、あれ? ラーメンは? あとパンは?
入れ忘れやがった・・・。
ウソ━━━Σ(゚Д゚。)ノノ━━━ン!!!?

もう今日は本当に酷い。こんなに忘れるのは珍しいけれど情けない。
もっと準備を入念にしないとあかんね。


で、この後はのんびり横沢を下って行って、県道36号に到着して滝巡りは終了です。
車内に置いてあったパンを速攻で食べまくり。滝で心が満たされて、やっと腹も満たされた。

7:30 県道36号 横沢出合い付近 出発
7:40 登山道 入口
8:30 横沢上流 入渓
8:50 不動滝 落ち口
9:30 不動滝


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