滝口沢大滝






所在地
神奈川県山北町

地理院地図 (←クリックすると国土地理院のHPにて位置を確認できます)
評価(5段階) ★★★★
難易度(5段階) ◆◆◆◆◆
現地へ 丹沢湖の南。県道76号沿いの滝口沢に入ると前衛滝までは5分と掛からない。
訪問日 2018年5月12日

捉え方によっては奇瀑となる滝です。
白い気泡を沢山作りながら滑り落ちてくる滝で、単体で見ると似ている滝があるので新鮮味はありませんでした。
しかし、この滝が他と違うのは周囲の景観です。それが特別な装備となって魅力をメチャクチャ引き上げています。
どこぞの滑り滝がゲームでいう無課金ユーザーならば、この滝口沢大滝は超絶レアな武器を沢山装備しているゴリゴリに課金した強課金ユーザーみたいなものです。

では、どんな装備をゲットしているかと言うと、
@道路からすぐのお気楽さ(レア!)
A前衛滝を越えるアドベンチャー(スーパーレア!)
B半洞窟の閉鎖的空間(ウルトラレア!! 排出率0.25%)
という感じでしょうか。

まずは@のお気楽さ。これは大事ですよね。また行ってみたいとか他の滝のついでに立ち寄るのが容易な手軽さは嬉しいです。
ついでAのアドベンチャーですが、これは人によってはそんなの要らないと言うかも知れません。でもこの難所があるからこそ観光地にならずひっそりとしていて、更に難所を越えるからこそ思い入れも強くなると思います。
そしてBの半洞窟! これは相当希少!
数少ない貴重な滝。どれだけガチャを回したらこの装備が得られるのか。かなりの強課金さんでないとゲット出来ない凄い武器です。

そんなガチャをゲットしている滝前は特別な空間でプライスレス! 素晴らしい滝を堪能致しました。


いくつかの関門が待ち構えておりますが、辿り着いた暁には感動というご褒美が待っています。
その関門が危険だったりするので要注意です。

まずは駐車スペースです。
この滝口沢に向かう県道76号は車を止める余地が全くありません。これは近くの「ひだまりの里オートキャンプ場」の駐車場で料金を払って止めさせて貰いました。更に遠くになりますが「ダム広場」にも駐車場があるようなのでそちらも利用できるかも知れません。
キャンプ場から滝口沢までは歩いて15分位。県道76号沿いを進みますが、うねり曲がった道をスピード出して走ってくる車の脇を歩く事になるので、轢かれる心配があって怖いです。自分にとってはこの県道沿いの歩きが一番の難所でした


無事に滝口沢に着いたら、左岸の柵を越えて沢に近付いて行きます。緩やかに下っていくと沢に触れられて、5分と歩かず前衛滝の登場です。


この前衛滝の上に本命の大滝があります。
二段となってる前衛滝ですが、下段は左側から問題なく上がって行けます。
難関は上段の斜瀑です。登りは何とかなりますが降りはウォータースライダーを滑らずに戻らないと行けません。もしも勢い良く滑ってしまったら大事故になりかねません。

という訳でちゃんとロープを持参しました。
前衛滝の右岸に踏み跡のある高巻き道を登っていきます。ワイヤーが下ろされているので、グイグイ上がって行けます。すると本命の大滝が見え始めます。
とりあえず行ける所まで上がって、太い立木にロープを掛けました。そこから水流に向かってロープを落とすと水の勢いで前衛滝の滝壺まで流れ落ちてくれてピンとロープが張った状態になりました。


これでひとまず最低限の確保は出来ました。ロープを掴んでいれば滑落の心配はだいぶ減りました。

で、滝前に到着です。

文句なく楽しい滝ですし、ただただ滝だけを眺める閉鎖的空間ってのも特別感があります。
ラーメン一蘭のように周りが仕切られていて人を気にしないでラーメンを楽しめる味集中カウンターのような感覚。半洞窟の闇から見るのは滝集中システムって事ですね。


さて帰路。当たり前ですが怪我無く帰る事が大前提。ロープを持てばとりあえず安心ですが、今回は残置されていたハーケンがあったので有り難く利用させて貰って、もう一本ロープを下ろす事でより安定が保てました。
滝前の空間には立木などのロープを掛けるものはありません。なんせ滝集中システムですから、滝しかないんです。
事前に帰りの準備をしておかないとガチで痛い目に遭う可能性がありますので、ご注意を。


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