マヤグスクの滝








所在地
沖縄県八重山郡竹富町

地理院地図 (←クリックすると国土地理院のHPにて位置を確認できます)
評価(5段階) ★★★★★
難易度(5段階) ◆◆◆◆◆
現地へ 百選「マリユドゥの滝」の奥。西表横断道の途中にあるイタジキ川を遡ると出会える。
休憩込み片道3〜4時間となり、ガイドを頼むのが一般的。
訪問日 2018年4月15日

今回の西表島に訪れたメインイベントがこの滝です。
圧倒的ジャングル、圧倒的キレイ、ダイヤモンドのような存在です。
まさしく雛壇となった段差を幾重にも分岐した水が優雅に流れ落ちる姿には惚れ惚れするばかり。この場所にずっと居たいと意識を刈り取られてしまうくらい魅了され惹きつけられました。

超特大なシャンパンタワー。もしもキャバクラ(ホスト)でこれだけの大きさを作り上げるのならば、どれだけの巨額を積まなければならないのか想像が出来ません。自分では到底無理な話です。でも、頑張って歩いてくれば見事なタワーの目の前でパーリラパーリラ踊る事が可能です。もちろん、旅費という馬鹿にならない金銭を払ってはおりますが。

正面から見た時は綺麗な段を落ちる滝だなって簡単な感想だけでしたが、私が気に入ったのは右側からの流れです。
緩急のある水の流れと、不揃いな段の大きさが絶妙に美しい。艶美ながらも豪胆で、中性的だからこそ誰もが魅了されるのかなと思いました。


特段、訪れるのが難しい滝ではないですが規制やら許可やら、ややこしい制限という難所があります。それを乗り越えて、ひたすら歩いて歩いて出会える滝です。
そのややこしい制限を簡単にパスできるのがガイドツアーです。その方が安心だと思います。


マリユドゥの滝の更に奥地にある滝ですので、途中までの詳細はマリユドゥの滝を参考にして下さい。
浦内川観光フェリーを下りて、マリュウドウの滝を過ぎてカンピレーの滝も抜けて、ピンクテープを頼りに浦内川を上流に向けて進んで行くと、横断道入口の案内が出てきます。


ここからは本格的な登山って感じで、アップダウンを繰り返して進みます。とても明確な踏み跡とピンクテープ、そして案内板があってと親切な道で、これなら迷わないなと安心出来ます。
粘土質の土なのか、だいぶ滑りやすい道。それと時折出てくる泥地が面倒。靴はグッチョグチョに汚れます。普通のスニーカーでは泥まみれになってしまうと思います。


でも自分よりも先に歩いていたカップルはリュックも背負ってないし靴は綺麗だったし、一体どうやって横断道を歩いたのか不思議でした。

泥も面倒ですが、やっかいなのがヒルの存在です。カンピレーの滝までの観光道では確認しませんでしたが、横断道に入ったら結構くっつきました。
西表島にいるのはサキシマヤマビルという黒い奴で、いつものヤマビルとは違う種類なんですが、なんかあんまり好戦的ではなく、ただ靴に張り付いているだけで消極的な輩だなと感じました。
それでも一撃はやられました。しかし30匹以上に張り付かれて吸血されたのは一カ所だけですので平和ですね。吸われた所もヤマビルよりは早く止血しましたし西表島は穏やかだなって思った次第です。かといって気持ち悪いもんは気持ち悪いですけど。

第二作業小屋跡は丁度良い休憩場所。平坦な地(でもヒルがいる)で休憩して、その後は浦内川とイタジキ川の出合いです。マヤグスクへの道はイタジキ川の左岸にあります。
ピンクテープと踏み跡を辿って行きますが、ここからの歩みは会いたい気持ちが逸ってやたら長い時間に感じました。


滝の真正面に立つ。マヤグスクの魅力を受け止める。ふと足元を見るとヒルが蠢いている。二つの意味で「キャー」って声が出た。
ひとしきり滝を楽しんだら落ち口を目指します。右側の細かな階段はとても安全に登って行けます。
水で滑らないように気をつけながら一段一段上がっていくと、目の前には広場が現れました。
テーブルマウンテンのような感じで、段も特徴的であれば、落ち口も珍しい姿でした。


どれもが新鮮で、全てが美しい。ジャングルの中にあるパラダイス。ターザンになったような楽しさがありました。

浦内川観光フェリー 軍艦岩より歩き始め
 ↓ 30分
マリユドゥの滝 展望台
 ↓ 10分
マリユドゥの滝 滝前
 ↓ 10分
カンピレーの滝
 ↓ 10分
横断道 入口
 ↓ 60分
第二山小屋跡
 ↓ 20分
イタジキ川 出合
 ↓ 20分
マヤグスクの滝 到着

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