そごう谷 左俣大滝

Data 住所 椎葉村
評価(5段階) ★★★★★
難易度(5段階) ◆◆◆◆◆
現地へ 市房山の北東部。国道265号のそごう谷が一ツ瀬川に出合う地点の一ツ瀬川の上流に堰堤があり、その手前で駐車。一ツ瀬川を渡渉し、そごう谷を遡行。
コメント 第二大滝の続きです。

70mの滝を越えるには大高巻きになりまして、右岸を尾根まで登る必要があります。
右岸の小石と泥で覆われたガレ場をひたすら登ります。難しい所は特になく、ただただ体力勝負な感じ。斜面はそれほどきつい訳ではなく、上がりやすい所を適当に上がっていくだけです。
顕著な尾根に着いたら、その尾根筋から離れないようにまだまだ登ります。地形図には登山道を示す破線が記載されていますがそれらしき踏み固められた道は見当たりません。もう廃道になっているのでしょうね。
ここも登るだけなのですが、この尾根が自分的には一番しんどかったです。
先ほどの右岸ガレ場よりも傾斜がきつい上に、地面は松の葉が堆積されていて、雨が降っているという要因もあって全く踏ん張りの効かないチュルチュルの斜面になっていました。
枯れ葉と相性の悪いフェルト底の沢靴なのでそれも相まって滑る滑る。足を滑らせて前のめりに倒れ込む事を何度もやらされました。ところどころに生えている木を掴んで斜面をよじ登る。足と言うよりは手で斜面を登って行った感じで非常に疲れました。ただし危険という面は皆無なのでその点は安心でしたけど。

先がどうなってるか分からないし、気付いたら左俣大滝を尾根上で通過してしまうのは嫌なので、ある程度登ってから谷に向けて下降を試みる。岩盤があって下りられない箇所もありましたが場所を選んで急斜面を木を頼りに下りていくと第二大滝の落ち口よりやや上部に下りられました。
谷を見上げれば左俣大滝は遠くに見えています。あとは急勾配なゴーロを上がっていくだけ。
そして到着。真下に着いたときは濃霧になってしまい姿が朧にしか見えない状態。左岸の斜面を登って木の下で雨を凌ぎながら食事をしつつ霧がなくなるのを待ちます。
雨に打たれている濡れた衣服が体温を奪っていきジッとしていると体が震えてくる。動いていれば寒さは感じなかったけれど止まっていると危うくなってきます。
15分ほど待ってやっと姿を確認。60mと言われている直瀑で、これまた大きいわぁ。左右に絶壁を従えた壮大な空間。力強く落ちてくる滝水、そして周囲に降り注ぐ滝の風と飛沫。極上・・・極上! この震えは寒さか喜びか、どちらでもあるのだろうが嬉しい気持ちに間違いはない。雨が止んでくれればもっと楽しめるのだろうけれどそれは叶わぬ願いのよう。晴れていれば青空と共に素晴らしい絶景が見れたと想像すると悔しいけれど、いつでも来れる滝ではないので今はこの滝と対峙出来た事に満足とします。

本当は右俣の大滝も同日に見たかったのだけど体が冷えてしまい雨で体力も落ちているので無理は禁物と下山を始める。
尾根に戻って破線の登山道をトレースしようと思ってましたが、やはり道は見えない。どうしたものかとウロウロしていると地形図で標高838と記載されている尾根の突端に来てしまった。
そしてここで思いがけない景色に出会う。先ほどまで真下にいた第二大滝と左俣大滝が一目で遠望できるではないか。こんな絶景が見れるとは思っていなかったので喜びの声を上げてしまった。さっきまであそこにいたんだなぁと思うと感慨深いものがありました。ちなみにここから右俣の大滝も微かだけど確認できました。
再び登山道辺りまで戻り、もう道は分からないので探すのを諦めて強引に下りていきます。
斜面は緩やかでどこを歩いても問題なし。むしろどこを向いても同じ景色なので迷いやすいとも言えます。とにかく東へ。そごう谷と一ツ瀬川の出合を目指し適当に下りていき、最後は枝沢を下りていって無事に出合に到着。
川の増水が心配でしたが朝と変わらず問題なく渡渉してレンタカーに戻ってきました。
足元を確認した所、ヒルはおらず、そごう谷遡上中も確認していたのですが、朝一の5匹以来姿を見ませんでした。
さて、今度は右俣だ。でも今年はこれにて終い。また来年来れれば良いけれど。ルートは分かったので今度は第一大滝でゆっくりしたいな。
とりあえず、「右俣の大滝を見たい気持ち」をまたここに置いておこう。ヒルさん、私の熱い気持ちは吸血しないでね。

7:30 出発
7:45 ヒョングリ滝
7:55 第一大滝
8:05 出発
8:50 右俣との分岐
9:05 第二大滝
9:35 出発
9:50 尾根に乗る
10:10 谷に戻る
10:15 左俣大滝
10:40 出発
12:40 レンタカー到着
他写真
訪問日 2017/04/26

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