そごう谷 第二大滝

Data 住所 椎葉村
評価(5段階) ★★★★★
難易度(5段階) ◆◆◆◆◆
現地へ 市房山の北東部。国道265号のそごう谷が一ツ瀬川に出合う地点の一ツ瀬川の上流に堰堤があり、その手前で駐車。一ツ瀬川を渡渉し、そごう谷を遡行。
コメント 第一大滝の続きです。

さてこの大滝を越えるにはどうしたものか。先駆者のレポではどちらでも巻けると書いてありましたが、見た感じ右岸からの方が優しく見えたのでそちらへ。
滝前から右岸を見ると高い側壁となっていて越えられそうにありませんが、滝に背を向けて側壁伝いに歩いていくと回り込む形で階段状になった岩壁を上がっていけます。
きつい斜面ではないですし、ところどころに木があるのでそれを掴みつつ上がっていくと落ち口上へと出られました。
ここから谷はゴーロとなり穏やかな様相に一安心。高巻きの緊張から解放されてのびのびと足を運んでいく。
15分くらい水の音を楽しみながら遡っていくと特徴的なスライダーのような斜瀑が現れます。
沢ヤさんは直登というか水流右脇を上がっていくようですが、見た感じ勢いが強く、また足の置き場がよく分からなかったので挑む気になれず、左岸の岩壁をよじ登って高巻きしてしまいました。谷に戻る時は掴みどころがなかったのでここでお助け紐を出して下りました。

再びのゴーロを進むとテーブル岩と呼ばれている大岩が鎮座していて、それを通り過ぎると二俣が現れます。
右はゴーロが続く右俣。左が本谷。目的の滝は左にあるのでそちらへ。出合には5mぐらいの滝があり右側の水流の細い部分を直登。
すぐ上には自分が一番心配だった15mクラスの斜瀑が目の前に。
写真で見ていて、ここを登れるのだろうか? それともここで敗退になるのだろうか、と懸念していた滝です。
ここを突破しなければその上にある大滝に出会えないのは必然です。
左右共に側壁は高く、高巻きするのも大変そう。
とりあえず真下に行ってみる。
写真で見てると高く垂直のように見えていたのですが、目の前にすると結構寝ています。それに足の置き場、掴めるホールドも沢山あってこれなら行けると水流の右側を登っていく。
階段を上がるかのように徐々に上がっていきます。左手には水が止め処なく落ちているので緊張しない訳ではないですが、高さに対しての恐怖もあまり感じず割かしリラックスして登り、無事に落ち口へと到着。
登り切れた事に「よし!」と拳をギュッと握って、谷の先を見ると遠くに大滝が見えています。
あとはゴーロを進むだけ。そしてそごう谷第二大滝の真下に立つ。
真一文字の直瀑、滝としてイメージされる滝らしい形で70m程の落差を持つ真っすぐ落ちる直瀑は九州では数少ない。だからこそ珍しいように思えて逆に新鮮な気持ちになれる。
滝下に行けば柔らかい飛沫を浴びられて心地よい。やはり直瀑から生まれる飛沫は一級品ですね。滝から離れた右岸側には苔が一面に広がっていて癒しにも持って来いの空間になっているのにも感動しました。
雨は降り続いていて飛沫なのか雨粒なのか、判断取れない所もちょっとありましたし、寛げなかったですがこの直瀑に出会えて良かった。

さて飛沫に力を頂いて、続いて左俣大滝へと向かいます。

他写真
訪問日 2017/04/26

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