津室沢大滝

Data 住所 沼田市
評価(5段階) ★★★★
難易度(5段階) ◆◆◆◆
現地へ 百選「吹割の滝」の東部。泙川沿いの林道を進みゲート手前で駐車。その先の林道を進み、三重泉沢で入渓のち津室沢を遡行。出発から1時間30分〜2時間で到着。
コメント
やや長い林道歩き、沢歩き、高巻き、快適なナメ床の沢登り、程よい疲労に程よい難度。ここは複数人で賑やかに行くのが最適な滝だと思います。
そんな良い滝にのんびり1人で楽しんできました。

百選の「吹割の滝」を通り過ぎて北上し、泙川沿いに伸びる道をナビに従ってウネウネと進む。
平川不動滝のある不動尊を横目にさらに東進。林道は細いもののアスファルトで走りやすいです。
やがてゲートが現れます。そこには「転回場所につき、駐車はしないで下さい」と工事会社の張り紙があるので200〜300m戻った空いたスペースに車を止めて出発です。
ゲートを越えた先は砂利道になるものの工事車両が頻繁に入っているようで歩きやすいです。自転車を持ち込む人もいるようですが、ややアップダウンがあるのでちょっと面倒だと思います。
道中、キノコを探しながらのんびり歩きますが、雨が降っているので気持ちよい散策とは程遠い我慢の林道です。景色も変わらないので、話し相手がいないと寂しいものです。
出発からジャスト1時間で三重泉沢が右手に見えました。沢に下りる顕著な仕事道を下り、林道から離れ、三重泉沢を下っていきます。
泙川に対して枝沢になる三重泉沢ですが、本流かのごとく幅広で豊富な水量で流れているのにはビビりました。
泙川と出合の前に堰堤があり、それを右岸からやり過ごし、今度は泙川を遡ります。
と言ってもすぐに右手に津室沢が現れまして、その先にF1が見えると思います。
F1を越えるのは右岸から。踏み跡はあるし、途中から虎ロープも出てきて分かりやすい高巻き道を利用してF1の頭に。
ここからは美しい水の流れを生むナメ床の中を進む楽しい沢登り。特に難所もなく心地良く足を運んで、出発から1時間45分で到着。
想像よりは全然大きい。そして想像通りの美しさ。岩盤をなぞって落ちてくる流れは優美である。
水量が多かったかな。もうちょっと少ない方が綺麗な流れを堪能出来たでしょう。
上段は栃木県日光市にある天女の滝に似ています。天女の滝には若干の物足りなさを感じたんですよね。もう少し大きく滔々と水の流れを堪能出来れば素晴らしいのになぁと残念に思ってました。
この津室沢大滝はその天女の滝に尾ひれがついたようなもので、イメージ通りの美しさと大きさに感動し、来た甲斐あったわぁと満足させて貰いました。
水量が多いからでしょうが角度によっては見事なボン・キュッ・ボンの女性的な姿が見れます。上から82・60・95って感じですかね。ちょっとヒップが大きすぎるかな、安産型って事にしておきましょう。
美しさにはエロスがある。女性的な滝にはそんな興奮と楽しみがあっても良いじゃない。飛沫は満足出来るものでは無いけれど美観では大変満足させて頂きました、ごちそうさまです。

帰路、泙川と三重泉沢と出合の堰堤でタマゴダケをゲット、林道でホコリタケの幼菌を見つけビニール袋に入れて手に持って歩いていました。
これからどこかに向かうおじさんとすれ違い。おじさんは自分のビニール袋を見て「取れたのかい? マツタケ」そうニヤリとしながら聞いてきました。
いえ、タマゴダケとホコリタケですと言うと「ああ、そうかい」とおじさんは興味を失ったように歩き始めた。「マツタケ取れるんですか?」と聞いてみましたが返事はありませんでした。
この林道のどこかにマツタケが取れる場所があるんだなと確信しましたが、果たしてどこにあるやら。

6:50 林道 出発
7:50 三重泉沢 入渓
8:10 津室沢 右岸を高巻き
8:25 津室沢大滝 到着

他写真
訪問日 2016/09/26

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